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キャプテンハーロック3D ★★★.5

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『銀河鉄道999』シリーズと並び称される松本零士の人気コミック「宇宙海賊キャプテンハーロック」を、およそ30年ぶりにアニメ化。宇宙海賊として地球連邦政府に反旗を翻すハーロックの活躍を、彼の暗殺命令を受けた男との対峙(たいじ)を絡めながら映し出していく。巨額の製作費を投入し、脚本に『ローレライ』「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」などの原作でも知られるベストセラー作家・福井晴敏、監督には『エクスマキナ』などの荒牧伸志を起用。英雄譚の王道をいくストーリーに加え、壮大なビジュアルにも目を見張る。

<感想>海賊ものとSFを融合させた革新的な作品である。人々が地球を離れた遠い未来。ドクロの旗のもと自由奪還を掲げる宇宙船・アルカディア号で星の海を行く宇宙海賊。その頭目が、黒尽くめのコスチュームをまとった隻眼の男、キャプテンハーロックである。長きにわたり国内外で人気を博した原作が、ついに3000万ドルの巨費を投じて世界視野でのCGアニメーション映画化が実現された。
吹き替えは、ハーロックの声を小栗旬が、彼と対峙する青年ヤマの声を三浦春馬が務めている。映像は本当に観たことのない技術というかクオリティで、美しい宇宙での戦闘シーンは衝撃的で圧巻で、CGアニメとあなどるなかれという感じですかね、興奮しました。
物語が、銀河の果てまで進出するも、開拓精神を失った人類が、故郷・地球での居住権を巡って勃発した“カムホーム戦争”。この戦争で地球を守り英雄と呼ばれたハーロックが、戦争後、宇宙海賊となって地球を守る組織ガイア・サンクションへ反旗を翻す。ハーロックは何故反逆者となったのか?・・・その真相を調べ、彼を暗殺する閉めを帯びた工作員ヤマは、アルカディア号に潜入する。

今作の特徴は、ミステリアスなハーロックの真実を、新たに設定されたキャラクター、ヤマの視点から描いていることでしょう。ハーロックは多くを語らず行動で示す男!・・・さらに今作では呪われた存在で100年近く生きているとされ、不死身の身体なのかは明らかにされてませんが、ダークなイメージでかっこいいです。
ヤマは過去に、ある過ちを犯し(緑の木、草花の温室を壊して、兄を不自由な体にしてしまう。その兄の妻も植物人間状態に)その呪縛から自分を解き放つことが出来ていないでいる。だから、兄の命令でアルカディア号に潜入し、ハーロック暗殺の指令を受ける。未成熟でどこか危うい部分を持った青年が、ハーロックと対峙することで、ゼロから成長していく。
しかし、青く綺麗な地球がホログラムだったのには驚く。本当の地球は、人間が住めない地球だった。そこに、亡くなった母親が花の種をまき、白い花が一面に咲いているのに、地球の未来が希望が、あると信じて突き進む。
地球を守るガイア・サンクションは、まるで「スター・ウォーズ」のようで、元老院の長老があれこれと煩くいい、白い軍隊なんてほとんど真似っこでしょう。確かに、松本零士が原作を描いた時期が「スター・ウォーズ」とほぼ同時期だというから、仕方ないか。
でも、宇宙空間での艦隊戦で、ハーロックは型破りな戦いを見せる。死角をついてワープで接近し、敵艦へアンカーを打ち込む。さらに、ワイヤー伝いにパワードスーツを着た乗組員たちが敵艦に乗り込み、白兵戦を挑む。まさにガチの海賊スタイルは見応え十分。
続きは後で、・・・。
2013年劇場鑑賞作品・・・271  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング



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