ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、舞台では27年間もロングラン中の最高峰ミュージカルが、ついに映画化!19世紀のフランスを舞台に、主人公ジャン・バルジャンを中心とした激動ドラマが、名曲の数々とともに大スケールで展開する。
監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。彼の斬新な演出により、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストは、ミュージカルや歌の経験を重視して選ばれたので、実力は申し分ナシ。特にバルジャン役のヒュー・ジャックマンは、抜群の歌唱力を披露しております。
ミュージカル映画は、歌の部分をスタジオで“別録り”するのが常識だそうです。だが、完璧にレコーディングするため、本作はキャストが本番で演技をしながら歌を同録して、その音を使用している。
それとドラマと歌が地続きになっており、ミュージカルが苦手な人でもすんなりと入り込めるはず。それぞれの悲痛な運命が心を締め付け、圧倒的な歌のパワーで酔わせる。感極まる名演技がそのまま歌に表現されているので、より感動的なんですね。
プロローグ「囚人の歌」パンを盗んだ罪で19年間に渡る囚人生活を送るジャン・バルジャン。囚人たちが巨大な船を漕ぎ手として強制労働するオープニングから、いきなり荘厳な音楽と迫力映像で圧倒させます。
「独白」放浪し、再び盗みに手を染めたバルジャンを救ったのは教会の司教。罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。名前を変え、別の人生に踏み出すことを決意する。
「1日の終り」市長となったバルジャンが経営する工場で、働いていた女性ファンテーヌは、仲間たちに反感を買い、騒ぎを起こした末に解雇されてしまう。「ラブリィ・レディ」シングルマザーのファンテーヌは、預けてある娘コゼットの養育費を稼ぐため、大切なペンダントや自分の髪の毛まで売り、アンがこのシーンのために、自慢のロングヘアをばっさり切ったそうです。もの凄い女優魂です。そして最後は娼婦に身を落としてしまう。
「夢やぶれて」を歌うアン・ハサウェイ、あれこれ夢見ていた幸せな少女時代を回想するシーン。現実はあまりに悲惨で彼女の涙は止まらない。アンの魂の歌声は前半の最大の見せ場で、彼女が魂の底から声を振り絞り、切実な歌詞と演技、歌の両方で表現するシーンに涙を誘う。
そこへ、バルジャンが現れ病に倒れたファンテーヌから愛娘コゼットを託され、ファンテーヌが息を引き取る。そこにバルジャンを追うジャベール警部の姿が、・・・。
「宿屋の主の歌」コゼットを預かるテナルディ夫妻が営む宿は、常に大賑わい。怪しい料理や酒が出され、夫妻が客の金をくすねるのが日常なのだ。この夫妻にはヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンが演じている。
宿屋の主人からコゼットを引き取ったバルジャンは、彼女と新たな人生を送ることを心に誓う。未來を願う歌、「Suddenly」この曲のみ映画用に新たに追加されたそうです。
コゼットに一目惚れしたマリウス、彼にかなわぬ想いを寄せるエポニーヌは、コゼットの家に彼を案内し、「心は愛に溢れて」マリウスとコゼットは愛を確かめ合い、恋に落ちる二人。
エポニーヌの想い「オン・マイ・オウン」を歌うサマンサ・バークス、彼女は舞台版でもエポニ−ヌを演じており最高のキャスティングですよね。マリウスへの愛が消えないエポニーヌは、夜の街を彷徨いながら片想いの事実を受け入れるのだが、町では革命への気運が高まり始める。
そして有名な「民衆の歌」マリウスら学生が中心となって、国王の政治に反発。革命の闘士はパリにバリケードを築き始め、ジャベールやバルジャンらも学生たちと軍の激しい戦いに巻き込まれていく。しかし、街の人たちは巻き添えになりたくないと、扉を閉めて参加しないのだ。
そこで、エポニーヌがマリウスを庇って銃弾に倒れ死亡。マリウスも流れ弾に当たり重傷を負うが、バルジャンに助けられ地下道を這いずり回る。多くの犠牲者を出しながらも、無事だったマリウスとコゼットは結婚式を挙げることに。しかしそこには、バルジャンの姿はなかった。新郎新婦は恩人である彼を探すのだが、・・・。
母から子への愛や、革命に懸けた命、純粋なラブストーリー、そして男同志のプライドのぶつかり合いなど、いろんな要素がドラマチックに展開するので、必ず何処かで共感できるはず。
それに、曲と曲のつなぎ目も含め、ほぼ全編歌で語られるというのも、ミュージカル映画としては異例ですよね。そのすべてが美しいメロディやパワフルな曲調なので、有無を言わさぬ迫力となっている。
そして、全メインキャストに見せ場の曲があるので、それぞれの熱唱と熱演のテンションが半端じゃない。意外な美声を披露したラッセル・クロウなど、過去作品にない俳優の魅力もたっぷりです。圧倒されるスケール感が凄く、こんなミュージカル見たことないですよね。
2012年劇場鑑賞作品・・・145 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。彼の斬新な演出により、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストは、ミュージカルや歌の経験を重視して選ばれたので、実力は申し分ナシ。特にバルジャン役のヒュー・ジャックマンは、抜群の歌唱力を披露しております。
ミュージカル映画は、歌の部分をスタジオで“別録り”するのが常識だそうです。だが、完璧にレコーディングするため、本作はキャストが本番で演技をしながら歌を同録して、その音を使用している。
それとドラマと歌が地続きになっており、ミュージカルが苦手な人でもすんなりと入り込めるはず。それぞれの悲痛な運命が心を締め付け、圧倒的な歌のパワーで酔わせる。感極まる名演技がそのまま歌に表現されているので、より感動的なんですね。
プロローグ「囚人の歌」パンを盗んだ罪で19年間に渡る囚人生活を送るジャン・バルジャン。囚人たちが巨大な船を漕ぎ手として強制労働するオープニングから、いきなり荘厳な音楽と迫力映像で圧倒させます。
「独白」放浪し、再び盗みに手を染めたバルジャンを救ったのは教会の司教。罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。名前を変え、別の人生に踏み出すことを決意する。
「1日の終り」市長となったバルジャンが経営する工場で、働いていた女性ファンテーヌは、仲間たちに反感を買い、騒ぎを起こした末に解雇されてしまう。「ラブリィ・レディ」シングルマザーのファンテーヌは、預けてある娘コゼットの養育費を稼ぐため、大切なペンダントや自分の髪の毛まで売り、アンがこのシーンのために、自慢のロングヘアをばっさり切ったそうです。もの凄い女優魂です。そして最後は娼婦に身を落としてしまう。
「夢やぶれて」を歌うアン・ハサウェイ、あれこれ夢見ていた幸せな少女時代を回想するシーン。現実はあまりに悲惨で彼女の涙は止まらない。アンの魂の歌声は前半の最大の見せ場で、彼女が魂の底から声を振り絞り、切実な歌詞と演技、歌の両方で表現するシーンに涙を誘う。
そこへ、バルジャンが現れ病に倒れたファンテーヌから愛娘コゼットを託され、ファンテーヌが息を引き取る。そこにバルジャンを追うジャベール警部の姿が、・・・。
「宿屋の主の歌」コゼットを預かるテナルディ夫妻が営む宿は、常に大賑わい。怪しい料理や酒が出され、夫妻が客の金をくすねるのが日常なのだ。この夫妻にはヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンが演じている。
宿屋の主人からコゼットを引き取ったバルジャンは、彼女と新たな人生を送ることを心に誓う。未來を願う歌、「Suddenly」この曲のみ映画用に新たに追加されたそうです。
コゼットに一目惚れしたマリウス、彼にかなわぬ想いを寄せるエポニーヌは、コゼットの家に彼を案内し、「心は愛に溢れて」マリウスとコゼットは愛を確かめ合い、恋に落ちる二人。
エポニーヌの想い「オン・マイ・オウン」を歌うサマンサ・バークス、彼女は舞台版でもエポニ−ヌを演じており最高のキャスティングですよね。マリウスへの愛が消えないエポニーヌは、夜の街を彷徨いながら片想いの事実を受け入れるのだが、町では革命への気運が高まり始める。
そして有名な「民衆の歌」マリウスら学生が中心となって、国王の政治に反発。革命の闘士はパリにバリケードを築き始め、ジャベールやバルジャンらも学生たちと軍の激しい戦いに巻き込まれていく。しかし、街の人たちは巻き添えになりたくないと、扉を閉めて参加しないのだ。
そこで、エポニーヌがマリウスを庇って銃弾に倒れ死亡。マリウスも流れ弾に当たり重傷を負うが、バルジャンに助けられ地下道を這いずり回る。多くの犠牲者を出しながらも、無事だったマリウスとコゼットは結婚式を挙げることに。しかしそこには、バルジャンの姿はなかった。新郎新婦は恩人である彼を探すのだが、・・・。
母から子への愛や、革命に懸けた命、純粋なラブストーリー、そして男同志のプライドのぶつかり合いなど、いろんな要素がドラマチックに展開するので、必ず何処かで共感できるはず。
それに、曲と曲のつなぎ目も含め、ほぼ全編歌で語られるというのも、ミュージカル映画としては異例ですよね。そのすべてが美しいメロディやパワフルな曲調なので、有無を言わさぬ迫力となっている。
そして、全メインキャストに見せ場の曲があるので、それぞれの熱唱と熱演のテンションが半端じゃない。意外な美声を披露したラッセル・クロウなど、過去作品にない俳優の魅力もたっぷりです。圧倒されるスケール感が凄く、こんなミュージカル見たことないですよね。
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