ヨーロッパサッカーの元スタープレーヤーが、別れた家族との絆を修復するために奮闘する姿を感動的に描くヒューマンドラマ。『300 』などのジェラルド・バトラーが、息子のサッカーチームのコーチを務める元カリスマ選手を演じるほか、ジェシカ・ビール、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ユマ・サーマンなど豪華キャストが共演する。メガホンを取るのは、『7つの贈り物』のガブリエレ・ムッチーノ。うだつの上がらない主人公が再生していく姿を通して、人生の豊かさについて考えさせられる珠玉の作品。
あらすじ:ヨーロッパの一流クラブやFIFAワールドカップで活躍したサッカーの元スター選手、ジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)は、やり直そうとやって来たアメリカで元妻のステイシー(ジェシカ・ビール)が再婚を考えていることを知る。そんなある日、あることがきっかけで息子ルイス(ノア・ロマックス)のサッカーチームでコーチを依頼されたジョージ。子どもたちの母親にモテモテのジョージだったが、ルイスとの関係がぎこちなくなってしまい……。
<感想>「エンド・オブ・ホワイトハウス」で一人で孤軍奮闘していたジェラルド・バトラー。彼にはそういうアクション映画が似合うのに、これは良くを言えば古典的な、悪く言えば陳腐なことこの上ない、ハートフル・ヒューマンドラマである。欧州サッカー界でスター選手として活躍していた主人公が、家庭をかえりみることのなかった男、そんな夫に愛想をつかした妻と息子。これは、タイトルからして誰にも先が読めるお話なのだが、・・・しかし、彼は負傷のため現役を引退した後のことを考えてなかったのだろうか?
サッカー選手だけではなく、野球選手にしても、バスケ、アメフト、どんな有名な選手でも実際には、40歳を超えると体力が衰えて戦力外選手として引退せざるを得ない。その後のことを、有名な内にお金を稼いで老後のこととか、事業を始めるとか、スポーツキャスターになるよう自己アピールをしてTV局に売り込むとかしないと、その後の生活はお先真っ暗になってしまうはずだ。
御多分にもれず、稼いだ金は全部使ってしまったのか?・・・この作品の主人公はきっと現役選手の内はモテはやされて、引退後の暮らしなど考えていなかったのだろう。
そして、急に寂しくなり元妻と息子に会いたくなり、妻と息子が住んでいる町へやってきて息子に会いに行くのだが、息子は遊んだりかまってもらってなかったので、父親に対してあまりいい印象をもっていないのだ。だから、サッカーをしていると聞き見にいくと、デブコーチはケータイ電話で話に夢中。子供たちの練習なんてとんでもない。
だからみかねてジョージが子供たちにサッカーのいろはを教えて、いかにしてゴールしてサッカーが楽しいかを教えるのである。デブコーチはそんなジョージを恨んで、ボールをゴールバーの上の空き缶に当てろと意地悪を言う。しかし、さすがに元スターサッカー選手のジョージは、こんなの朝飯前とばかりに空き缶にボールを当ててしまう。子供たちは大喜びで、次の日から練習に励んで試合でも得点を入れ勝利してしまう。ジョージの息子がゴールを決めたのに、母親たちからの誘惑の電話に夢中で、息子の活躍を見ていない。これでは息子に嫌われても仕方がない。
それに、マッチョなジョージに、チームの子供の母親たちにモテモテで、盛んに誘惑される。それが、女は度胸っていうか、電話攻撃や、メール攻撃なんてもんじゃない。ジョージの家まで押しかけてきて、勝手に家の中に入り、寝室のベッドに裸になり寝ているのだ。そんなことをしたのは、大金持ちのデニス・クエイドの妻役のユマ・サーマン、夫が浮気をしているので欲求不満なのだ。それと、母親集団の中には、元スポーツキャスターのキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、地方のTV局のスポーツキャスターの仕事を世話する代わりに、身体だけの関係を求めてくる。熟女が肉欲たっぷりでキョーレツな役を豪華な女優陣が熱演しているのもお見事。ジョージの家の大家さん、独身なのでジョージの部屋にいい女が、毎晩のように押し寄せてくるのを見てはイライラと、コメディ演技で笑わせてくれます。
何だか、一向に冴えない演出に編集はもたついてるし、観客に伝えようとする意識があり過ぎで、つまり大半が脚本の意味を説明する映像なのである。何が足りないのか、人と人との距離である。例えば雨の中でボールを蹴る父子を離れて見ている元妻のシーン。表情ではなくさりげない距離感を見せてくれればいいのに。
元妻が再婚をするために、ウエディングドレスを取りに店へ行く。そこへジョージがよりを戻したいがために、再プロポーズをするのだが、元妻もまんざらではない様子。しかし、ユマ・サーマンとの浮気写真が発覚して、それは許されないこと。せっかく地方のスポーツキャスターの仕事も決まったのに、結局元のサヤには戻らない。
一人で車を走らせ、でも未練がたっぷりのジョージは車をUターンして戻って来た。元妻も再婚相手のマイクに、まだジョージを愛していると、断ってしまう。で、戻って来たジョージを温かく迎え入れる母子であった。
でもね、こんな男がそう簡単に落ち着くとは思えず、再出発してもなお、一抹の不安はぬぐえませんね。
2013年劇場鑑賞作品・・・260 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:ヨーロッパの一流クラブやFIFAワールドカップで活躍したサッカーの元スター選手、ジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)は、やり直そうとやって来たアメリカで元妻のステイシー(ジェシカ・ビール)が再婚を考えていることを知る。そんなある日、あることがきっかけで息子ルイス(ノア・ロマックス)のサッカーチームでコーチを依頼されたジョージ。子どもたちの母親にモテモテのジョージだったが、ルイスとの関係がぎこちなくなってしまい……。
<感想>「エンド・オブ・ホワイトハウス」で一人で孤軍奮闘していたジェラルド・バトラー。彼にはそういうアクション映画が似合うのに、これは良くを言えば古典的な、悪く言えば陳腐なことこの上ない、ハートフル・ヒューマンドラマである。欧州サッカー界でスター選手として活躍していた主人公が、家庭をかえりみることのなかった男、そんな夫に愛想をつかした妻と息子。これは、タイトルからして誰にも先が読めるお話なのだが、・・・しかし、彼は負傷のため現役を引退した後のことを考えてなかったのだろうか?
サッカー選手だけではなく、野球選手にしても、バスケ、アメフト、どんな有名な選手でも実際には、40歳を超えると体力が衰えて戦力外選手として引退せざるを得ない。その後のことを、有名な内にお金を稼いで老後のこととか、事業を始めるとか、スポーツキャスターになるよう自己アピールをしてTV局に売り込むとかしないと、その後の生活はお先真っ暗になってしまうはずだ。
御多分にもれず、稼いだ金は全部使ってしまったのか?・・・この作品の主人公はきっと現役選手の内はモテはやされて、引退後の暮らしなど考えていなかったのだろう。
そして、急に寂しくなり元妻と息子に会いたくなり、妻と息子が住んでいる町へやってきて息子に会いに行くのだが、息子は遊んだりかまってもらってなかったので、父親に対してあまりいい印象をもっていないのだ。だから、サッカーをしていると聞き見にいくと、デブコーチはケータイ電話で話に夢中。子供たちの練習なんてとんでもない。
だからみかねてジョージが子供たちにサッカーのいろはを教えて、いかにしてゴールしてサッカーが楽しいかを教えるのである。デブコーチはそんなジョージを恨んで、ボールをゴールバーの上の空き缶に当てろと意地悪を言う。しかし、さすがに元スターサッカー選手のジョージは、こんなの朝飯前とばかりに空き缶にボールを当ててしまう。子供たちは大喜びで、次の日から練習に励んで試合でも得点を入れ勝利してしまう。ジョージの息子がゴールを決めたのに、母親たちからの誘惑の電話に夢中で、息子の活躍を見ていない。これでは息子に嫌われても仕方がない。
それに、マッチョなジョージに、チームの子供の母親たちにモテモテで、盛んに誘惑される。それが、女は度胸っていうか、電話攻撃や、メール攻撃なんてもんじゃない。ジョージの家まで押しかけてきて、勝手に家の中に入り、寝室のベッドに裸になり寝ているのだ。そんなことをしたのは、大金持ちのデニス・クエイドの妻役のユマ・サーマン、夫が浮気をしているので欲求不満なのだ。それと、母親集団の中には、元スポーツキャスターのキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、地方のTV局のスポーツキャスターの仕事を世話する代わりに、身体だけの関係を求めてくる。熟女が肉欲たっぷりでキョーレツな役を豪華な女優陣が熱演しているのもお見事。ジョージの家の大家さん、独身なのでジョージの部屋にいい女が、毎晩のように押し寄せてくるのを見てはイライラと、コメディ演技で笑わせてくれます。
何だか、一向に冴えない演出に編集はもたついてるし、観客に伝えようとする意識があり過ぎで、つまり大半が脚本の意味を説明する映像なのである。何が足りないのか、人と人との距離である。例えば雨の中でボールを蹴る父子を離れて見ている元妻のシーン。表情ではなくさりげない距離感を見せてくれればいいのに。
元妻が再婚をするために、ウエディングドレスを取りに店へ行く。そこへジョージがよりを戻したいがために、再プロポーズをするのだが、元妻もまんざらではない様子。しかし、ユマ・サーマンとの浮気写真が発覚して、それは許されないこと。せっかく地方のスポーツキャスターの仕事も決まったのに、結局元のサヤには戻らない。
一人で車を走らせ、でも未練がたっぷりのジョージは車をUターンして戻って来た。元妻も再婚相手のマイクに、まだジョージを愛していると、断ってしまう。で、戻って来たジョージを温かく迎え入れる母子であった。
でもね、こんな男がそう簡単に落ち着くとは思えず、再出発してもなお、一抹の不安はぬぐえませんね。
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