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映画 謎解きはディナーのあとで ★★★

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2011年の本屋大賞に選出された東川篤哉のミステリー小説を、嵐の櫻井翔と北川景子ら共演で映像化した人気テレビドラマの劇場版。財閥令嬢の新人刑事・麗子とトゲのある口調ながら彼女の推理を支える執事・影山という凸凹コンビが、アジア最大の豪華客船の中で起きた殺人事件の謎解きに挑む。「お嬢様の目は節穴でございますか?」と執事にあるまじき暴言を言い放つ影山と麗子の掛け合いはもちろん、中村雅俊、鹿賀丈史、宮沢りえ、生瀬勝久、竹中直人ら多彩なキャスト陣にも注目。
あらすじ:財閥の令嬢で新人刑事の宝生麗子(北川景子)と執事の影山(櫻井翔)は、久しぶりの休暇を楽しむためシンガポール行きの豪華客船に乗り込む。しかし、出航後ほどなくして船内で殺人事件が発生。乗員乗客3,000人を乗せた船が目的地に到着するまでの5日間に犯人を捕らえ、事件を解明しようとする麗子と影山だったが、次々と事件が発生してしまい……。

<感想>TVシリーズは、たまに見てました。テレビの映画化だからといって、映画らしさを出す必要もないが、スペシャルドラマで十分な内容なのでどうってことない。シンガポール行きの豪華客船に乗った気分で映画を鑑賞。
本格ミステリと、泥臭いコメディのドッキングという狙いは、悪くないと思います。豪華客船上での殺人事件。雰囲気はとてもあるのですが、謎がちょいと弱かったかなぁ。口の悪い執事とお人好しの主人というコンビは先例ありとのことで、そっちも有名になったが、これはこれで良し。

ただ事件の本筋とは無関係なお邪魔虫キャラと、彼らのドタバタが多すぎてしらけてしまう。つまり、竹中直人と大倉孝二扮する凸凹コンビの泥棒が、風祭警部の椎名桔平さんの部屋にある、黄金の翼を持つ“Kライオン”を盗む下りです。それが本当に安物って感じで、翼の片方が取れてしまうんですから。
もう一つのお宝は、宝生家の50億円もする“セイレーンの涙”なのです。両方ともそれは厳重なセキリティで管理しているのですがね、・・・。

そして、支配人・中村雅俊の娘の恋人である要潤さん、実はかれも泥棒だったのですが、運悪く彼女の父親に見つかり殺されてしまう。それも全裸で。

それと、厨房のシェフと機関士の男、警備員の甲本雅裕の3人組み、何やら怪しい感じがするでなし、実は船長の加賀丈史への誕生日ケーキプレゼントを作ってたんですね。
そして、ニャッとしたのが、何と宮沢りえの貫録ぶり、なんでこんな作品に(失礼)少し老けたかなぁ、謎多きオバサン役で、やっぱりお騒がせ女として意外性があり、その正体も、びっくりですから。
いくら娯楽ミステリだからとはいっても、過度な遊びや寄り道は、作品を薄っぺらにするだけ。お嬢様刑事と毒舌執事のコンビも、もう一つスマートさがあればと感じましたが、TVドラマからスタートしたキャラだけに不満を言ってもしょうがない。
北川景子よりも、櫻井翔を立てている趣旨のせいか、彼女が豪華なドレスを着て登場しようが、華がない見せ方に終始しているようで、ロマンチック・コメディ部分が不足しているのも当然。無人島に漂着して主従関係が逆転する展開も活かされていないのも残念である。

美貌のご主人がせっせと仕事をしている間に執事は骨休め、というコンセプトにシャッレケがあって良かったのですが。名探偵の休暇、もっとも、休んでいたのではないと、後で分かる仕掛けで怪盗の件も含め、全体に「後で分かる」ということが多くて、そこまでに退屈してしまうのが残念。これを見れば一流の執事魂を体得できるように出来ており、執事志願者には必見ですぞ!
豪華客船という限定空間が舞台にもかかわらず、主要人物が都合よく現れたり、消えたりしては、謎解きはどうでもよくなってしまうのは惜しい。丸ごとレジャー気分の映画で、楽しみましょう。
2013年劇場鑑賞作品・・・251 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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