ベストセラーを記録した、マックス・ブルックスの小説を実写化したパニック大作。人間を凶暴化させる未知のウイルスの感染原因を解き明かそうと、感染者と非感染者の死闘が繰り広げられる世界各地を駆ける元国連捜査官の姿を、息詰まるタッチで活写する。ハリウッドスターのブラッド・ピットが主人公にふんし、製作も兼任。監督は『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースター。無数の感染者が群がって生じた巨大人柱が防壁を越えようとするなど、圧倒的映像の数々に息をのむ。
あらすじ:元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。
<感想>監督マーク・フォースターと製作・主演ブラッド・ピットの不仲が囁かれ、一時は完成さえ危ぶまれた本作。しかし、蓋を開けてみればそれは誰も見たことのない、原因不明のウィルスが蔓延した世界を舞台に、狂暴化しアンデッドと化した感染者との闘いが描かれていた。
とはいえ、単なる「ゾンビ映画」でもない。ある朝目覚めて、突然重要なものがすべて無意味になっていたら。自分と家族の命を守るために逃げなければならなくなったら。この映画のお話なのだが、冒頭の数分間で、予告で見た映像が見せられて、そこからがすごい。とにかくゾンビの走るのが速い。まるで稲妻ゾンビ。
前に観た「28週後…」も素早かったが、このままではウィル・スミスが主演した「アイ・アム・レジェンド」状態に世界がなっても嘘じゃない勢いなのだ。感染源を阻止する方法も分からない状態なのに、ある時突然に、全世界に拡散してしまったらどうなるのか、というお話です。さすがに、自分の家族だけは、無事アメリカの航空母艦へと軍のヘリで救出された。
そして、ブラピ演じる元国連捜査官のジェリーが、各国が感染し侵されるなか、事態の悪化をどうやって阻止するのかを究明しようとするのだが、どういうわけか、大きな壁を作った国、エルサレムだけがまだ感染されていないというのだ。すぐに、軍の飛行機で飛ぼうとするも、飛行場にもゾンビの猛威が押し寄せており、ブラピは間一髪で民間機に乗せてもらう。
感染者を滅ぼすために核ミサイルが発射されたのだろうか、輸送機の下に広がるキノコ雲が見える。同乗する女性が、飛行機の中に隠れていたゾンビに手を噛まれてしまう。即座にブラピがその女性の腕を切り落として、10秒間、数を数えて様子を見ると女は感染していなかった。そして、飛行機の中でのゾンビとの戦いは、スーツケースでゲートを作るもそんなの直ぐに崩されてダメ。ブラピが飛行機の壁に手榴弾を投げ、その炸裂によって空中分解し、感染者も非感染者も一緒くたになって機外へと放り出された果てに墜落してしまう。
それでも、自分と女はシートベルトをしてしっかりと椅子に掴まる。しかし、二人だけ助かるって、まぁ主人公は腹に飛行機の破片が刺さって大丈夫なの。
しかし、その中でも壮絶なのが、感染者が巨大防護壁へと群がって山となり、瀑布のごとくよじ登って傾れ込み、鉄砲水のように路地という路地を埋め尽くしていく。エルサレムにおけるゾンビ液状化襲撃シーンは、最大最強の見せ場といっていいでしょう。
その中にある病原体を持っている患者を、彼らが避けて通るのを見たブラピは、これは何らかのウイルスでワクチンを作れば助かるのだ、と思いつくのですが、これからが大変だったのです。その研究所の中も、ゾンビでいっぱいだったのですから。それでも、音に反応するゾンビなので、恐る恐ると、それこそ抜き足差し足、忍び足の「まるでだるまさんが転んだ」の遊びでもしているようでしたね。
スリルとサスペンスを追求したゾンビ・ムービー、繰り出されるパニック&カタストロフ描写にびっくりですから。しかしながら、ブラピほどの大物スターが、金髪なびかせながらゾンビに追い掛けられテンパリまくるなんてね。そんな日が来るとは夢にも思わなかったぞ。いくら息の長いゾンビ・ムービーが続いているとはいえ、ハリウッド・メジャーまでをも本気にさせてしまうとは、改めてゾンビ・ウィルスの感染力の強さを思い知りました。
2013年劇場鑑賞作品・・・249 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。
<感想>監督マーク・フォースターと製作・主演ブラッド・ピットの不仲が囁かれ、一時は完成さえ危ぶまれた本作。しかし、蓋を開けてみればそれは誰も見たことのない、原因不明のウィルスが蔓延した世界を舞台に、狂暴化しアンデッドと化した感染者との闘いが描かれていた。
とはいえ、単なる「ゾンビ映画」でもない。ある朝目覚めて、突然重要なものがすべて無意味になっていたら。自分と家族の命を守るために逃げなければならなくなったら。この映画のお話なのだが、冒頭の数分間で、予告で見た映像が見せられて、そこからがすごい。とにかくゾンビの走るのが速い。まるで稲妻ゾンビ。
前に観た「28週後…」も素早かったが、このままではウィル・スミスが主演した「アイ・アム・レジェンド」状態に世界がなっても嘘じゃない勢いなのだ。感染源を阻止する方法も分からない状態なのに、ある時突然に、全世界に拡散してしまったらどうなるのか、というお話です。さすがに、自分の家族だけは、無事アメリカの航空母艦へと軍のヘリで救出された。
そして、ブラピ演じる元国連捜査官のジェリーが、各国が感染し侵されるなか、事態の悪化をどうやって阻止するのかを究明しようとするのだが、どういうわけか、大きな壁を作った国、エルサレムだけがまだ感染されていないというのだ。すぐに、軍の飛行機で飛ぼうとするも、飛行場にもゾンビの猛威が押し寄せており、ブラピは間一髪で民間機に乗せてもらう。
感染者を滅ぼすために核ミサイルが発射されたのだろうか、輸送機の下に広がるキノコ雲が見える。同乗する女性が、飛行機の中に隠れていたゾンビに手を噛まれてしまう。即座にブラピがその女性の腕を切り落として、10秒間、数を数えて様子を見ると女は感染していなかった。そして、飛行機の中でのゾンビとの戦いは、スーツケースでゲートを作るもそんなの直ぐに崩されてダメ。ブラピが飛行機の壁に手榴弾を投げ、その炸裂によって空中分解し、感染者も非感染者も一緒くたになって機外へと放り出された果てに墜落してしまう。
それでも、自分と女はシートベルトをしてしっかりと椅子に掴まる。しかし、二人だけ助かるって、まぁ主人公は腹に飛行機の破片が刺さって大丈夫なの。
しかし、その中でも壮絶なのが、感染者が巨大防護壁へと群がって山となり、瀑布のごとくよじ登って傾れ込み、鉄砲水のように路地という路地を埋め尽くしていく。エルサレムにおけるゾンビ液状化襲撃シーンは、最大最強の見せ場といっていいでしょう。
その中にある病原体を持っている患者を、彼らが避けて通るのを見たブラピは、これは何らかのウイルスでワクチンを作れば助かるのだ、と思いつくのですが、これからが大変だったのです。その研究所の中も、ゾンビでいっぱいだったのですから。それでも、音に反応するゾンビなので、恐る恐ると、それこそ抜き足差し足、忍び足の「まるでだるまさんが転んだ」の遊びでもしているようでしたね。
スリルとサスペンスを追求したゾンビ・ムービー、繰り出されるパニック&カタストロフ描写にびっくりですから。しかしながら、ブラピほどの大物スターが、金髪なびかせながらゾンビに追い掛けられテンパリまくるなんてね。そんな日が来るとは夢にも思わなかったぞ。いくら息の長いゾンビ・ムービーが続いているとはいえ、ハリウッド・メジャーまでをも本気にさせてしまうとは、改めてゾンビ・ウィルスの感染力の強さを思い知りました。
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