吉川トリコの同名小説を原作に「キズモモ。」の山本透が映画化。パンクバンドのギタリストだったシングルマザーとその娘、海外の旅から戻ってきた男が織り成す風変わりな家族を描く。出演は「モテキ」の麻生久美子、「探偵はBARにいる」の大泉洋、「告白」の三吉彩花、能年玲奈、「ペンギン夫婦の作りかた」の小池栄子。
あらすじ:中学3年生のハツキ(三吉彩花)は、名古屋市内のアパートで母のアキ(麻生久美子)と二人暮らし。以前パンクバンドでギタリストをしていたアキとハツキは友達同士のように仲がいい。桜が満開の頃、1年半前から「世界ツアーにでる」と言って音信不通になっていたヤグ(大泉洋)から葉書が届く。そこにはカンガルーの写真と共に「グッモーエビアン!」と書かれていた。
半年後。ハツキが商店街を歩いていると、世界放浪を終えて突然帰国した薄汚い格好のヤグに出会う。その日からアキとハツキ、そしてヤグの騒がしい3人暮らしが復活した。15年前、ヤグは自分が父親ではないにもかかわらず、ハツキを身ごもっていたアキにプロポーズ。
当時アキは17歳、ヤグは中学3年生。やがてハツキが無事に産まれ、3人は一緒に暮らし始める。アキとヤグはバンド活動も続け、籍は入れなくとも3人は家族同然だった。だが2年ぶりの3人暮らしにハツキは戸惑いを隠せない。仕事もせずにその日暮らしをするヤグと、それに対して文句も言わないアキにも理解できなかった。
<感想>大泉洋ちゃん大好き、ファンです。麻生久美子と共演した本作では、特に洋ちゃんが演じているヤグというキャラクターが、この物語のメッセージを独特のものにしているようですね。麻生久美子が演じるアキとは籍を入れてないけど一緒に暮らしていて、アキが17歳の時に産んだ中学生の娘・ハツキのことは、血が繋がっていないけど本当の娘のように可愛がっている。
それでいていきなり2年間、海外流浪の旅に出てしまったりする根っからの自由人なのだ。洋ちゃんが素の自分とは対極ともいえるキャラクターながら、このヤグに何とも言えない魅力を感じてしまうくらい役にハマっているのも納得。
本当にヤグの役は、洋ちゃんのキャラクターそのものずばりだと感じてしまった。好き勝手に生きているように見えて、でもそこはかとなく人を惹きつける魅力のあるヤグ。アキはヤグのこと大好きだし、バンドのボーカルもやっていて、なんか知らないけど公園に行ったらいつの間にかいろんな人たちと楽しくギターで歌って盛り上がってしまったりとか。ロックのボーカル役なので歌も披露して、上手いんです。
だけど、それなりに辛い過去を持っていて、それにどっか引きずられてる部分もあったりして、それでいてとにかく人のことが大好きで、自分の家族が大好きで、それを恥ずかしげもなくちゃんと言える人だし、なんかいろんな面で魅力的な人なんですよね、ヤグって。
でも、中学3年のハツキはちょうど思春期だし、親が子供の前でいちゃいちゃして、子供にとっては自分がここには必要ないんじゃないかと感じてしまう。それを母親がどういうわけか、大事な三者面談なのに学校へ行かないで、「あんたの人生なんだから、あんたの好きにしたらいいよ」なんて、簡単につっぱねられても、中学3年の15歳で世の中のこと何も知らないし、ハツキが高校進学をあきらめて就職の道を選んだ気持ちが痛いほど伝わってくる。三吉彩花ちゃんの演技が自然で感心した、上手いね。
英語の先生役の小池栄子がいつもながら上手かった。ちょっとだけのシーンだったけど、栄子ちゃんはメキメキ演技が上達していると思う。朝に教室で先生の挨拶。タイトルもここからきてるんだよね。
母親は簡単に親子なんだから、口で言って相談すればなんていって怒るけど、それって絶対に母親失格だと思う。母が17歳で自分を産んで、苦労して自分を育てたことは十分分かるけど、子供はまだまだ親に甘えたい年頃なんだよ。自立する時は、学校を出て就職して好きな人が出来てからでも遅くないのに。
それでも、母娘の間にいい塩梅にヤグが入って来て、それが飛んでもなく危なかっしくて、ハツキの親友が転校する日に、空港まで自転車で2人乗りで飛ばして行くから、トラックと衝突するのよね。もうダメかと思ったわよ。軽い怪我で良かった。
3人が一緒に家族になって暮らすことって、そんなに難しいことじゃないと思う。
最後のライブシーンは、ヤグも母親のアキも大いに発散しているみたいで、娘も音楽の道進むといいのに、なんて思ったわ。
2012年劇場鑑賞作品・・・143 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
あらすじ:中学3年生のハツキ(三吉彩花)は、名古屋市内のアパートで母のアキ(麻生久美子)と二人暮らし。以前パンクバンドでギタリストをしていたアキとハツキは友達同士のように仲がいい。桜が満開の頃、1年半前から「世界ツアーにでる」と言って音信不通になっていたヤグ(大泉洋)から葉書が届く。そこにはカンガルーの写真と共に「グッモーエビアン!」と書かれていた。
半年後。ハツキが商店街を歩いていると、世界放浪を終えて突然帰国した薄汚い格好のヤグに出会う。その日からアキとハツキ、そしてヤグの騒がしい3人暮らしが復活した。15年前、ヤグは自分が父親ではないにもかかわらず、ハツキを身ごもっていたアキにプロポーズ。
当時アキは17歳、ヤグは中学3年生。やがてハツキが無事に産まれ、3人は一緒に暮らし始める。アキとヤグはバンド活動も続け、籍は入れなくとも3人は家族同然だった。だが2年ぶりの3人暮らしにハツキは戸惑いを隠せない。仕事もせずにその日暮らしをするヤグと、それに対して文句も言わないアキにも理解できなかった。
<感想>大泉洋ちゃん大好き、ファンです。麻生久美子と共演した本作では、特に洋ちゃんが演じているヤグというキャラクターが、この物語のメッセージを独特のものにしているようですね。麻生久美子が演じるアキとは籍を入れてないけど一緒に暮らしていて、アキが17歳の時に産んだ中学生の娘・ハツキのことは、血が繋がっていないけど本当の娘のように可愛がっている。
それでいていきなり2年間、海外流浪の旅に出てしまったりする根っからの自由人なのだ。洋ちゃんが素の自分とは対極ともいえるキャラクターながら、このヤグに何とも言えない魅力を感じてしまうくらい役にハマっているのも納得。
本当にヤグの役は、洋ちゃんのキャラクターそのものずばりだと感じてしまった。好き勝手に生きているように見えて、でもそこはかとなく人を惹きつける魅力のあるヤグ。アキはヤグのこと大好きだし、バンドのボーカルもやっていて、なんか知らないけど公園に行ったらいつの間にかいろんな人たちと楽しくギターで歌って盛り上がってしまったりとか。ロックのボーカル役なので歌も披露して、上手いんです。
だけど、それなりに辛い過去を持っていて、それにどっか引きずられてる部分もあったりして、それでいてとにかく人のことが大好きで、自分の家族が大好きで、それを恥ずかしげもなくちゃんと言える人だし、なんかいろんな面で魅力的な人なんですよね、ヤグって。
でも、中学3年のハツキはちょうど思春期だし、親が子供の前でいちゃいちゃして、子供にとっては自分がここには必要ないんじゃないかと感じてしまう。それを母親がどういうわけか、大事な三者面談なのに学校へ行かないで、「あんたの人生なんだから、あんたの好きにしたらいいよ」なんて、簡単につっぱねられても、中学3年の15歳で世の中のこと何も知らないし、ハツキが高校進学をあきらめて就職の道を選んだ気持ちが痛いほど伝わってくる。三吉彩花ちゃんの演技が自然で感心した、上手いね。
英語の先生役の小池栄子がいつもながら上手かった。ちょっとだけのシーンだったけど、栄子ちゃんはメキメキ演技が上達していると思う。朝に教室で先生の挨拶。タイトルもここからきてるんだよね。
母親は簡単に親子なんだから、口で言って相談すればなんていって怒るけど、それって絶対に母親失格だと思う。母が17歳で自分を産んで、苦労して自分を育てたことは十分分かるけど、子供はまだまだ親に甘えたい年頃なんだよ。自立する時は、学校を出て就職して好きな人が出来てからでも遅くないのに。
それでも、母娘の間にいい塩梅にヤグが入って来て、それが飛んでもなく危なかっしくて、ハツキの親友が転校する日に、空港まで自転車で2人乗りで飛ばして行くから、トラックと衝突するのよね。もうダメかと思ったわよ。軽い怪我で良かった。
3人が一緒に家族になって暮らすことって、そんなに難しいことじゃないと思う。
最後のライブシーンは、ヤグも母親のアキも大いに発散しているみたいで、娘も音楽の道進むといいのに、なんて思ったわ。
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