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終戦のエンペラー ★★★.5

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岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」が原作の歴史サスペンス。進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男が衝撃の事実にたどり着く姿を息詰まるタッチで追う。監督に『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー、出演に『メン・イン・ブラック』シリーズのトミー・リー・ジョーンズ、日本を代表する俳優西田敏行ら、国内外の実力派が結集。終戦をめぐる謎の数々に肉迫した物語に加え、日米の名優たちが見せる妙演も見ものだ。
あらすじ:1945年8月30日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の司令官としてダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。彼は日本文化に精通している部下ボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)に、太平洋戦争の真の責任者を探し出すという極秘任務を下す。わずか10日間という期限の中、懸命な調査で日本国民ですら知らなかった太平洋戦争にまつわる事実を暴き出していくボナー。ついに最大ともいうべき国家機密に近づくが、彼と敵対するGHQのグループや日本人たちの一団が立ちはだかる。

<感想>第二次大戦終結直後の日本で、戦争の真の責任者を探せというマッカーサーの極秘指令を受けた米国軍人が、大戦終結の知らぜらる真実に迫る歴史サスペンス。監督は「真珠の耳飾りの少女」のピーター・ウェーバー。岡本嗣郎のノンフィクションを原作に、架空の日本人ヒロインも登場させ、主人公フェラーズ准将の苦闘の日々を描き出している。主演は「LOST」のマシュー・フォックス、マッカーサー元帥にはトミリー・ジョーンズが演じている。

誰もが知る歴史の裏に隠された驚きの物語が浮き彫りに。天皇に戦争責任はあったのか?・・・マッカーサーが命じた極秘指令とは。日本が連合軍に降伏し、米軍占領統治が始まった1945年8月。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)を率いるマッカーサー元帥が厚木飛行場に降り立ち、すべてを失った日本の再建の礎づくりに乗り出す冒頭のシーン。そこで、マッカーサーは、日本文化に精通している部下のフェラーズ准将に、ある極秘調査を命じる。
それは「この戦争がいかにして起きたかを探れ」という困難な任務。やがて、日米の様々な人物の思惑が交錯するなか、フェラーズは日本が開戦へといたった謎を丹念に解き明かしていく。

そして、驚きの真実が次々と告げられる。その調査の過程は歴史サスペンスの醍醐味たっぷりに描かれている。なぜ開戦直前に首相が東条英機に交代したのか?・・・真珠湾攻撃直前の御前会議で語られたことは?・・・玉音放送に込められた想いとは?・・・連合国側の本音と、マッカーサーの真の狙いとは?・・・そして、昭和天皇や大物軍人たちの実像に迫るフェラーズの胸には、彼が戦前から親密にしていた日本の女性アヤへの熱い想いがあったのだ。

これは、日本の運命を決定づけた物語の中で、国家の壁や時代の荒波を超えて愛し合った男女のラブストーリーが絡む構成になっている。戦後の瓦礫の中を、フェラーズがアヤを探して静岡まで行き、真実を知る哀しみは大きい。愛する人が、自分たちの国の襲撃で死んでしまう。戦争とはそういうものだ。

日本人俳優さんたちは、宮内次官の関屋貞三郎に、故・夏八木勲さんが開戦前の御前会議で、天皇が平和を望んで詠んだ和歌を、フェラーズに聞かせるシーンでは、朗々と詠みあげる彼の声が立派でした。内大臣の木戸には、伊武雅刀は、天皇の側近で、密かにGHQを訪れ、フェラーズに玉音放送前夜のある事件を語る。

元首相の近衛文麿に、中村雅俊さんが演じて、台詞の英語がまずますでした。本当に英語の台詞が巧かったのは、アヤの叔父である鹿島を演じた西田敏行さんですかね。役どころが元駐在武官で英語が堪能という設定なので、姪のアヤから紹介されたフェラーズに、日本人の精神性を説くのですが、聞いててあまり分かりづらくきっとフェラーズも理解できてないでしょう。
見終えて思ったのが、観客席にはお年寄りの夫婦が多かったような気がしました。ハリウッド映画でアニメだけでなく、アクション物やSFアドベンチャーなど吹き替えがあるのに、この映画は英語の台詞が字幕で出ており、これこそ吹き替え版もあれば良かったのにと、思いました。
2013年劇場鑑賞作品・・・241 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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