Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

キャッツ★★★・5

$
0
0

1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが共演した。

あらすじ:人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。

<感想>映画「キャッツ」の元となったのは、81年ロンドン初演の舞台ミュージカルである。ミュージカルといえばブロードウェイと思いがちだが、ロンドン生まれのヒット作も多いのだ。82年にブロードウェイ開幕、83年には日本でも上演が始まる。ロンドンで21年、ブロオードウェイで18年のロングランを記録。

さらにはリバイバルもされた。日本では東京を皮切りに各地で巡演、現在は東京で上演中であります。ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞を受賞し、作品的評価も高い。国境も文化も超える人気で、これまで40か国以上で上演されいる。なにしろ名曲ぞろいであるからにして。なかでも「メモリー」は作品を離れて大ヒットして、いまやメロディを聞けば誰もが知るスタンダード・ナンバーになっている。

奇跡の映像はこうして作られた!…今回もっとも困難を極めたのは、猫でありながら俳優の顔が隠れず、その表情までがわかるビジュアルを作り上げること。

バレエ、ストーリーなど激しいダンスをする俳優たちの動きを完璧に捉えて、VFX化する作業は、ビジュアルエフェクトの限界への挑戦ともいえた。一方、俳優たちも、それらの動きをこなしながら生歌を歌うという困難に挑んで見せたのだった。

物語は、ゴミ捨て場に集まった猫たちから、天上に上る一匹が選ばれるというシンプルなもの。彩る猫たちのキャラクターが楽しい。オバサン猫、セレブ気取りの猫を始め、人間社会の縮図のようだ。

実は、ミュージカルの原作は、T・S・エリオットの子供向け詩集「おとぼけおじさんの猫行状記」。多彩な猫キャラは、各々一篇の詩から生まれたものだった。後の「オペラ座の怪人」でも知られる作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーが、これらに曲を付け始めたのは77年。

中々ミュージカルにまとまらなかったが、新たに発見されたエリオットの遺稿からドラマ設定に繋がり、ついに完成したという経緯がある。

そこに盛り込まれたのは、「天上に上る」というキリスト教的救済のテーマだった。でも、テーマなど関係なく、猫たちが披露する歌とダンスを楽しむだけで、十二分に楽しいシーンになっている。

だからこそ、子供からお年寄りまで、また人種やカルチュアを超えて、世界中で長く愛されるミュージカルになり得たのである。

ちなみに、映画版で長老猫を演じる名女優ジュディー・デンチは、ロンドン初演でグリザベラを演じるはずだったが、怪我で出演できなくなったという因縁がある。この作品では、オールドデュトロミーという猫たちの偉大なる長老を演じ、新しい人生を得る一匹の猫を選ぶ役目を演じている。

今回では、「天上に上る」猫として選ばれるのは、ジェニファー・ハドソン演じるグリザベラ、かつては絶世の美しさを誇っていたが、今では毛並みもボロボロ。誰からも愛されない孤独な猫。朗々と歌い上げる「メモリー」が素晴らしかったです。

人間に捨てられた若く臆病な子猫のヴィクトリアに、フランチェスカ・ヘーワードが、ジェリクルキャッツたちとの出会いで人生が変わるという。バレリーナなので、とても美しい踊りが見られます。

映画音楽、ダンスなど様々なジャンルのトップが集結した本作では、中でも目を見張るのが、バレエダンサーたちの豪華すぎる顔ぶれ。主人公ヴィクトリアを演じるのが、英国ロイヤルバレエ団のプリンシバル、フランチェスカ・ヘーワード。同じくプリンシバルのスティーヴン・マックレー、NYCBのプリンシバル、ロビー・フェアチャイルドなど驚きの面々が揃っている。

 

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・13  アクション・アドベンチャーランキング

 

 

 

 「映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/31060251


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles