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決算!忠臣蔵★★★・5

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「忠臣蔵」を題材に、限られた予算の中で仇討を果たそうとする赤穂浪士たちの苦労を描いた時代劇コメディ。堤真一と岡村隆史がダブル主演し、監督・脚本を「殿、利息でござる!」の中村義洋が務めた。金欠に悩まされるリーダー・内蔵助を堤、ワーキングプアなそろばん侍・矢頭を岡村がそれぞれ関西弁で演じる。

あらすじ:元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねて賄賂まみれだった吉良上野介に江戸城内で斬りかかり、即日切腹を言い渡される。突如として藩主を亡くした赤穂藩士たちは路頭に迷うこととなり、筆頭家老の大石内蔵助は勘定方の矢頭長助の力を借りて財源の確保などに努めるが、そうした努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶たれてしまう。それでも一向に討ち入る様子のない内蔵助だったが、江戸の庶民たちは吉良への仇討を熱望。しかし討ち入りするにも予算が必要で、その上限の都合上、討ち入りのチャンスは1回きり。予算内で仇討を成功させるべく奮闘する浪士たちだったが……。

<感想>年末の風物詩とも言える「忠臣蔵」。日本で最も有名な仇討ちとして知られているけれど、何をするにもお金がかかるのは、今も昔も同じだった、という訳で、歴史に残る一大事件となったあの討ち入りを、予算の面から切り取ったのが、映画「決算!忠臣蔵」なのだ。

大石内蔵助が実際に書き残した決算書を基に、吉良家への討ち入りプロジェクトの内幕を、金銭的な側面から描いたユニークな時代劇に仕上がっていた。

戦担当の番方、事務の役方が経費を巡って攻防戦を繰り広げ、さまざまな思惑が入り乱れる。中でも大石内蔵助の堤真一を筆頭に,豪華キャストが集結した。事務の財政役方の岡村隆史の演技のハマリようときたら、まず上手いときてる。それに、西川きよしさんの大野九郎兵衛という役、桂文珍さんは、遠林寺の住職・祐海和尚(ゆうかいおしょう)を演じます、両師匠が新たな挑戦をして脇役を締めており、他の侍たちも有名な俳優さん達ばかりが揃っており、「忍びの国」の中村義洋監督が脚本も重ねて、放送禁止用語のピー音を使うなど、自由な演出が光っていました。

「忠臣蔵の決算書」が事実に基づく資料だったのが大きかった。誰がどこにいたかなど、手紙のやり取りなどが結構残っていたという。まずは、討ち入り予算は、浅野内匠頭の妻・瑤泉院から預かった上限予算9500万円(嫁入りの持参金)を、予算内で決算成立できるのか。石原さとみが瑤泉院を演じていました。

その内訳では、日々の生活費や江戸までの旅費、武具までにも、それに仇討ちに加勢しない者は、退職金を今までの働き年別に計算して支払うという、家老や勘定方の役人たち。セリフは全編関西弁での、ノリの良さで本当に仇討ちが出来るのかと、不安になってくる。

大石内蔵助が、敵の目をあざむくのに、女遊びに高じていたとあるが、本当は女好きで、妾を3人囲っており、奥方のそのことを承知で、妾のお金の心配もするのだ。最後に、大石内蔵助が妻と離縁をすることを決めたのは、自分が討ち入りをして、殿の仇討ちをすれば、家族も断罪に処することになり、「16歳未満は島送り」になるというのだ。だから、妻と子供のことを考えて、4人いた子供たちは親戚とかに預けるか、5人目の赤ん坊はお寺に預けるといったことになる。大石内蔵助の妻には竹内結子が扮して、5人目を孕んで大きなお腹をしての演技も良かった。夫が亡き殿の仇討ちをすることを知り、切腹することも知っての最後の別れに、涙がつい出るようなセリフも上手かったです。

それに、有名な四十七士の名前はあまり出てきません。その四十七士の侍の家族も同じように処罰されるということに。もちろん、大石内蔵助を筆頭に、四十七士の侍も一緒に、切腹するという最後でしたが、そのようなことには一切触れずに、淡々とお金の決算ばかり気になっているように見えました。

一番に気になったのが、経費をいちいち表示してくれるところ。例えば、堀部安兵衛が江戸から赤穂に帰って来ると「なぜ帰って来たのだ。往復の旅費がかかるのに」72両なりと、一人がそうですからね、荒川良々さんが堀部安兵衛を演じてました。

妻夫木聡さんが、仇討ちに参加する侍たちに、吉良邸の地図を見せて、計画通りにするようにと、一回で終わらせるためにと、策士のような3人組で必ず一人を斬るようにと命令する。

 

最後の討ち入りの日が、最初は3月14日の命日にするというのを、予算の関係上で、12月の14日に決まったことでは、片道の旅費だけだから安く済むなんて、大石内蔵助が言うそんな塩梅です。

エンドロールの字幕で、白黒で背景に討ち入りのシーンを映しているのが見えて、責めてあの有名な討ち入りだけでも見せてくれれば、なんて思ったのは私だけでしょうかね。

2019年劇場鑑賞作品・・・176  アクション・アドベンチャーランキング

 

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