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エンド・オブ・ステイツ★★★★

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 「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」に続くジェラルド・バトラー主演のアクション・シリーズ第3弾。献身的に大統領を警護するシークレット・サービスとしての立場から一転、大統領暗殺未遂の容疑で追われる身となってしまった主人公マイク・バニングの運命を迫力のアクション満載に描く。共演はモーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ダニー・ヒューストン、ニック・ノルティ。監督は「ブラッド・スローン」のリック・ローマン・ウォー。

あらすじ:これまでシークレット・サービスとして数々の危機に立ち向かい、アメリカ合衆国大統領と世界を救ってきた英雄マイク・バニング。ついに大統領にまで上り詰めたトランブルの信頼も厚い彼だったが、もはや酷使してきた肉体は限界寸前で、引退を真剣に考え始めていた。そんなある日、休暇中の大統領が湖で釣りを楽しんでいるところへ大量のドローンが飛来し、爆撃を開始する。間一髪のところでドローン攻撃から大統領を守ったマイクだったが、意識を失いそのまま病院へ運ばれる。しかし意識を取り戻した彼は、大統領暗殺未遂容疑でFBIに拘束されてしまう。いまやあらゆる証拠がマイクを犯人と示していた。やがて隙を突いて逃走したマイクは、自らの疑惑を晴らし、巨大な陰謀に立ち向かうべく、ある男に協力を求めるのだったが…。

<感想>このシリーズ、「毎回テロリストのそんなバカな?」という作戦で、アメリカ政府が冒頭から壊滅状態に陥るのだが、この最新作でも御多分にもれず冒頭の、マイク・バニングを罠にかけるべく、大量のドローン爆弾が湖上を舞う異様な光景から始まり、ラストの大病院での大乱闘騒ぎまで、息つく暇もない、まさにクライマックスの連続である。

今作では、何度もその危機を救ってきた主人公マイクが、罠にはまって、テロの容疑者となり脱走、政府、テロリストの双方から追われることになる。アクション映画ではよくあるパターン、ほとんど「落語」だと思って観ると細部の仕掛けを楽しめること間違いない。

もともと老け顔のジェラルド・バトラーは、ますますオッサン化してきた。女性客にはまったくウケないだろうが、そこがいいんじゃないの。でも、嫁だけ若いのが理解不能。

第3作でも、相変わらず市街戦では派手にドンパチの連続、微妙にB級の味わいを残しているのが通好み。時系列もシリーズ通りに一貫して、オッサン化したバニングは、シークレット・サービス長官職を打診されるも、身体もメンタルもボロボロで薬漬け状態。なのに、現役も続けたいしでウジウジ。

強力な支援者だったアラン・トランブル=モーガン・フリーマンは「エンド・オブ・ホワイトハウス」では下院議長、「エンド・オブ・キングダム」では副大統領、から順調に出世をして、ついには大統領に就任。

ストーリーは例によって国家転覆を狙うテロとの戦い。ホワイトハウスのマスコミにむかついて休日は無防備な湖で釣りをしたいと、ワガママを言う大統領を無数のドローン兵器が急襲する。あっと言う間に全滅で、おかしくない現場で唯一生き残った大統領とバニングだったが、気が付けばテロ首謀の容疑者としてFBIに拘束され、マスコミのさらし者。

放置しときゃ完全犯罪だったものを、なぜかテロ集団が電磁波兵器まで使って救出、例によって無能な実行犯たちをドツいて脱出、追われる立場となるバトラー、必死の逃亡劇となる。

男の戦いは生き延びることよりも、勝ち負けをつけたがるスポーツ感、ゲーム感がどうしてもつきまとう。最後の決戦で向き合うヒーローとヴィランは、戦争ごっこに熱中する男二人。本作でも力まかせにスクラムを組むような骨太の展開で、男たちを十分に楽しませてくれる。

美しかったのは、日本映画には頻出するのに外国映画では、なかなか見ない建物の屋上を最後の死闘の舞台に選んでいることだ。ヘリポートで炎上するヘリは、ゲーム神への供え物なのかもしれない。

今回は、マイクのファミリーも凄い。ベトナム戦争で人生を狂わせ、失踪した父親クレイ(ニック・ノルティ)の、この父にしてこの子あり的な、あきらめの悪い、血がたぎるような戦術は痛快であった。特に、森の中の小屋で隠遁生活している父親が、森の中に素晴らしいワナの爆弾を仕掛けて、なんと予想を裏切るマッドボンバーぶり。

80年代であれば、この手の主役をやっていたはずのニック・ノルティ、その役どころと登場シーンにニヤリとほくそ笑む私がいた。ぜひともスピンアウトで、ハードなジジイアクションを演じて欲しいですね。エンディングで裸になったら、まだまだ現役マッチョでさらに驚いた。エンドロールが終わるまで、ぜひ席を立たずに堪能されたし。

2019年劇場鑑賞作品・・・175  アクション・アドベンチャーランキング

 

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