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ハッピー・デス・デイ★★★

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「ゲット・アウト」「スプリット」のブラムハウス・プロダクションズが贈る全米スマッシュヒットのタイム・ループ・ホラー。高飛車でビッチな女子大生が、誕生日の夜に必ずベビー・マスクの何者かに殺される恐怖の1日が繰り返されるさまをユーモアを織り交ぜ描き出す。主演はジェシカ・ロース。監督は「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」「ゾンビーワールドへようこそ」のクリストファー・ランドン。

あらすじ:イケてる女子大生で遊んでばかりのツリーは、誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで目を覚ます。慌しく日中のルーティンをこなした彼女は、夜になってパーティに繰り出す道すがら、マスク姿の殺人鬼に刺し殺されてしまう。しかし気がつくと、誕生日の朝に戻っており、再び見知らぬ男のベッドの中にいた。その後も同じ一日を何度も繰り返すツリーは、タイムループから抜け出すため、何度殺されても殺人鬼に立ち向かうが……。

<感想>誕生日に何度も殺される?・・・新感覚のタイムループ・ホラー。女子大生のツリーが、自分の誕生日の夜に何度も殺されるタイムループの中から抜け出せなくなる。怖くはありませんね。ホラー版の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」か、「恋はデジャ・ブ」のような感覚の内容であり、謎ときをしながら気軽に楽しめます。

ループ開始前から、つまり面白いところが始まる前から、男子学生の部屋を飛び出したヒロインが、キャンパスの中を歩く姿を見るだけで、躍動する画面の中で、これは絶対に楽しい映画になるぞという予感でわくわくします。

ヒロインの女子大生を演じているジェシカ・ロースが、可愛さの中に、馬鹿っぽい表情をしのばせて熱演しているのもいい。彼女を取り巻く校内の人間関係もリアルであり、青春映画らしく笑わせるのだ。

ジェシカは酒に酔って、男子学生イズラエル・ブルーサードの部屋に泊まり、繰り返し悪夢を見るというタイムループものになっていくのだが、この実験的ともいえる手法が、娯楽映画としては良く考えられていて面白い。それには、連続殺人鬼がかぶっているベビーフェイスのマスクの、不気味で可笑しなデザインの力もあるからだ。

実際に驚かせたり、ハラハラさせたり、笑わせたり泣かせたりと、ギアチェンジに殆どよどみがなく、画面が的確にヒロインの倫理を伝えているのも、最低のビッチだった彼女が生まれ変わっていく過程も、最高に素敵だと思う。ジェシカ・ロースが様々な顔を見せていてとても良かった。

スラッシャー映画で真っ先に殺される存在である、金髪ヤリマンをヒロインに据えた時点ですでに面白い。泣き叫ぶのは最初だけで、どうせ繰り返すのだからと、いろんな殺され方や、死に方、人前での放屁などを楽しんでいる彼女のキャラクターにも惹かれてしまう。

また、ビッチ化する原因となったアレコレと向き合って成長する“殺されるけれど生まれ変わる”物語になっているのも上手い。ループしていれば死なないという弱点を回避すべくリミットを設けているが、いまいち機能していないのが残念なところですね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・122  アクション・アドベンチャーランキング

 

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