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フォルトゥナの瞳★★★

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人気作家・百田尚樹の同名ベストセラーを「バクマン。」「3月のライオン」の神木隆之介と「ナラタージュ」「コーヒーが冷めないうちに」の有村架純主演で映画化したファンタジック・ラブストーリー。“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力を宿した青年と、“死の運命”に導かれたヒロインが織りなす切ない恋の行方を描く。監督は「僕等がいた」「坂道のアポロン」の三木孝浩。

あらすじ:自動車修理工として働く青年・木山慎一郎は、幼少期に飛行機事故で家族を失ったトラウマから、友人も恋人も作らず孤独に生きていた。ところがある日、自分に“死を目前にした人間が透けて見える”という不思議な能力があることに気づき苦悩を深めていく。そんな時、偶然入った携帯ショップで桐生葵という運命の女性とめぐり会い、互いに惹かれ合っていく慎一郎と葵だったが…。

<感想>原作は読んでいませんが、主人公が大好きな神木隆之介と有村架純なので、ラブストーリーかなぁ~なんて思いながら鑑賞。しかし、愛か死か。その選択にあなたは涙する――という宣伝文句に惹かれて、つい引っ張られるままに最後まで観てしまったが、そうではなかった。

死を目前にした人間が透けて見えるという設定で、その能力が「フォルトゥナの瞳」だというのだ。しかもそれが寿命や自然死ではなく“事故がらみの死”限定なのだ。そんな能力を持った主人公の戸惑いとか責任感が丁寧に、くどいほど長々と描かれていくのだ。

最初が神木君が6歳くらいの時、飛行機の墜落事故に遭い、そこで人間の死を目の前にしてしまい、助けられる命を自分が手を差し伸べて助けられなかったという後悔が大人になってもある。

ところが、神木君だけその特殊な能力があるのかと思えば、好きになってしまった彼女、葵もそうだったし、心臓病で検診に行った病院の医師もそうだった。だから、先生はその力を心の内に秘めて、絶対に透けて見えた人間を助けようとはしなかったのだ。それが自分が長生きする秘訣だからだ。つまり、透けて見えた人間を、助けると自分の命が縮んでいき、最後には死に至るということなのだった。

有村架純扮する葵も同じ能力があるのに、どういうわけか透けて見える人間を助けようとは思わないのだ。後で、恋人の慎一郎に自分の身の上話を打ち明けるシーンで、自分もその飛行機事故に遭っていて、慎一郎に助けられたことを話すのだ。それが本当だったらば、何故に最期の「結末は絶対に話してはならぬ」なんて断りを入れないで、彼女も彼、慎一郎を助けることが出来たのではないか。

それに、病院の医師もずるいなぁ、自分も同じ能力を持っていて、慎一郎に死亡フラグが立っているもを見ても、ただ注意するだけで、「自分さえよければそれでいい」という利己的な傾向をよしとする、社会に対するアンチテーゼに見える。注意はするが助けようとはしないのだ。

慎一郎が、葵に出会う前に会社にいたまり子と恋仲になったが、彼女は客の金持ちであるDAIGOに惹かれてフラれてしまう。

だが、その後、DAIGOのおもちゃになり捨てられて、いまでは風俗で働いているのだ。

その金持ちの坊ちゃんは、外車のポルシェに乗って、居眠り運転で死亡という結果になるが、自動車修理工の社長夫婦に引き取られて、育てられ、そこの仲間の志尊淳くんが扮する金田大輝が、客のポルシェを他人に貸してしまい社長にバレてしまい首になるのだ。

しかし、金田は、社長が慎一郎を可愛がっていることに腹を立てて、ナイフで社長を刺し殺そうとするも、そのことを「フォルトゥナの瞳」で予知して、社長の命を助け、自分が刺されてしまう。社長の奥さんに斉藤由貴が扮していて、若い、美しい、不倫をしたかいがあったようですね。

それでも、社長が自動車修理工の支店を慎一郎に任せたいといい、自分も新しい職場で頑張るも一人では手が回らないのだ。そこで、社長に頼んで金田を支店で働かせてくれと頼む、優しい心の持ち主なのだ。

だから、最後に電車の中で、客が全員に死亡フラグが出ているのを見て取り、それに公園の砂場で遊んでいた幼稚園児たちにも、その死亡フラグが立っていて、自分が守りたい葵にもなのだ。でも、葵にも同じ能力があるから、電車の中の脂肪フラグは見えているはずなのに、変ですよ。

幼稚園に遠足を延期するように電話をかけたことが原因で、慎一郎が警察から追われるが、これだけで変質者扱いでマークされてしまう。最後まで、慎一郎をマークして、警察は慎一郎を追い詰めて行き邪魔をする。

それに慎一郎は、これは電車が脱線でもするか、原因が電車だと知り、自分で電車を停めようとガンバル姿に涙が出てきてしようがなかった。ただただ、未来を変える難しさとそれに立ち向かう慎一郎くんに感動しました。予知能力や世界を救うといったレベルではない「個人で出来る範囲のこと」が、何であるかを考えさせられましたね。

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