「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」のピーター・バーグ監督&マーク・ウォールバーグ主演コンビの4度目のタッグで贈るサスペンス・アクション。東南アジアの某国を舞台に、CIAのトップエージェントが、重大な極秘情報を握る男を無事に国外脱出させるため、様々な刺客が待ち受ける空港までの22マイルを護送していくさまを、迫力のアクション満載に描く。共演はジョン・マルコヴィッチ、ローレン・コーハン、ロンダ・ラウジー、イコ・ウワイス。
あらすじ:政情不安定な東南アジアのとある国。CIAのトップエージェント、ジェームズ・シルバ率いる精鋭特殊部隊が米国大使館に集まっていた。任務は、盗まれた危険な核物質の行方を知る唯一の重要参考人を亡命させること。しかし空港までの22マイルには亡命阻止を狙う敵が所狭しと待ち構えていた。こうして周りを刺客に囲まれた極限状況の中で、ついに究極の護送作戦が始動するのだったが…。
<感想>ミッションは、重要参考人を22マイル先の飛行場へ護送せよ!盗難アジア某国を舞台に、ある重要人物を護送することになったCIA特殊部隊の極秘ミッションを映像化。わずか22マイル先のルートを移動中に敵勢力の襲撃に見舞われ、戦場と化した街を突破しようと試みる彼らの壮絶な運命を描いている。
マーク・ウォールバーグ率いるCIA機密特殊部隊がアメリカ東海岸の街でロシア諜報部を相手に秘密作戦を敢行するところから始まるのだが、構成はいつの間にか複雑化し、架空の国インドカーが舞台になっており、盗まれたセシウムをめぐり、当時の警官、リー・ノア(イコ・ウワイス)を無事にアメリカへ亡命させるミッションへと物語が切り変わる。
まぁ、二つの話は繋がっているのだけれど、その間にさまざまな武器を使った銃撃戦やイコの格闘技が入り、カメラも多面的にショットを重ねているので、結構、筋をおおうのが大変なのです。
周囲を巻き込みまくるジェームズ・シルバだが、実は自分の内にも“爆弾”を抱えていた。何故か体の内から湧き上がる破壊衝動を押さえられない彼は、腕に巻いたバンドで「ゴムパッチン」を常に行い、自らに痛みを与えることで暴走を防いでいるわけ。
感情的にブチキレやすい半面、戦闘時には凄うでぶりを発揮する部隊の天才的リーダーを、マーク・ウォールバーグ主演がハイテンションで熱演している。
極限の臨場感を追求したピーター・バーグ監督の演出も冴え渡り、まさかの衝撃が待ち受けるラストまで一瞬たりとも目の離せない快作になっていた。
盗まれたセシウムの在所が記録されたハードドライブを手にした男が米大使館に現れる。妻子を殺した国への復讐を口にする男ノア(イコ・ウワイス)は、パスワードを教える代わりに亡命を要求する。最高にかっこいい儲け役をしたのが、イコ・ウワイスであり、特に医務室での素晴らしい格闘シーンは必見。
アメリカ側が、ノアの条件を受け入れるが、危険な任務との判断が下され、CIA機密特殊部隊が駆り出される。シルバたち実践舞台は司令官ビショップ(ジョン・マルコヴィッチ)の指示のもと、ノアの護送作戦に挑む。
司令官ビショップ(ジョン・マルコヴィッチ)は、無人航空機などを駆使し、実戦部隊に指示を与える戦略チーム・マザーの司令官。その所在はアメリカ最高機密。
途中デ、ノアを乗せた車をバイクで追う刺客とのカーチェイス、建物内での激しい銃撃戦など、手に汗握るアクションが連発する。実戦部隊が携帯する銃器は実際に世界各国で使用されているもので、本物の武器を使用した銃撃シーンは見せ場となり、アイテムなど細かな部分にも注目したい。
その中でも紅一点のアリス、的確な射撃技術を持つ実戦部隊のメンバーであり、一児の母親で、離婚調停中の夫から娘を取り戻せるのか思い悩んでいる。
戦略チームが信号機を遠隔操作するなど、シルバたちは順調に飛行場へと。だが、市街地ではノアを取り戻そうとする武装集団が彼らに襲い掛かり、車を降りての銃撃戦となる。
監督は“護送もの”を撮りたかったのだろうが、大使館、市街地、店舗など場所をめまぐるしく移動させて、刺客たちとの攻防も銃撃戦、爆破、格闘、爆撃など多様多彩で飽きさせないのは中々に立派でした。
ですが、最も戦いが派手に行われるのが高層アパートなんです。だから戦いのシーンもスタントもアクションも、どうしたら最もリアルに見えるかを追求している。そこで止めればいいのに、さほど驚かないどんでん返しを入れ込んだせいか、興ざめしてしまった。
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