ウザ〜イ母親に、バーブラ・ストライサンド71歳!、子離れできない母親と息子の超変格ロマンス・コメディです。
タイトルの横に〜僕とオカン、涙の3000マイル〜と付いているロードムービー。
あらすじ:5年の歳月と全財産を費やしてエコ洗剤を開発したアンディ。だが、取り扱ってくれる店は見つからず、破産の危機に直面していた。そんなある日、彼は洗剤を売り込む全米横断のセールス旅行に、母親ジョイスを誘うことにする。夫に早くに死なれて息子べったりの人生を送ってきたジョイスだは、結婚前には別の男と付き合った経験もあるらしい。
アンディはその男が、未だに独身で西海岸のサンフランシスコで健在なことをネットで調べていた。「子離れできない母親を男とくっつければ厄介ばらいできる」という思惑があり、母親を昔の恋人に引き合わせようと目論んでいたのだ。
だが、アメリカ大陸横断の道中で、久しぶりの息子との旅行に浮かれるジョイス。行く先々で騒動を巻き起こしてしまう。アンディは嫌気がさしてしまうが、やがて母親との思いがけない“共通点“に気付いてしまう。
出演:セス・ローゲン、バーブラ・ストライサンド、キャシー・ナジミー、ロバート・カーティス・ブラウン、ローズ・アブドゥ、ワース・ハウ、他
監督:アン・フレッチャー
<感想>劇場未公開作品。これは、自身の発明がビジネスの成功と、アメリカンドリームを夢見ているような、アメリカ人特有の絶対に幸福へと繋がるはずと信じて止まらない男たちのお話と、その彼、息子には絶対才能が有ると信じて止まない70代の母親を中心にした、愉快な物語なのです。
「あなたは私の婿になる」と「ラブ・アゲイン」といえば、いずれも大ヒットしたロマンティック・コメディですが、前者の監督アン・フレッチャーと、後者の脚本家ダン・フォーゲルマンが組んだ本作は、一見そうでないように思える。だが、よくよく見ていると果たしてそうだろうか?・・・息子アンディを演じているのが、セス・ローゲンなのだから。
セス・ローゲンの相手役を演じるのは、あのバーブラ・ストライサンド。敢えて言おう、本作は母親と息子の愛を描いた超変格ロマ・コメなのだから。
母親が一緒に息子のプレゼンに同行したり、元カノと仲直りさせようとしたり、バーブラがテキサスで、ステーキ大食いコンテストにチャレンジしたりするその姿は、メイキングでセスが「俺の母親とそっくりなんだよ」とこぼすとおりの“ウザイオカン”を体現したかのよう。
バーブラが映画出演したのは「ミート・ザ・ペアレンツ2」以来だそうだが、彼女はまだまだイケると確信しましたね。若いです、本当に。殆どすべての台詞に自由にアドリブを交えてという、そんな彼女に対し、セスはすべてのアドリブに対して、的確に打ち返してみせるという“あうん“の呼吸で、そのやり返しはまるで本当の親子みたいでした。
息子の発明した洗剤の売り込みもどこへいってもダメで、息子は大丈夫だと言ってはいるが、母親としては全然売れない息子の気持ちをくみとりアドバイスをするのだが、やはり、母親の入知恵を受け入れようとはしない。
ところがラスベガスで、母親が好きなカエルの絵が描いてあるスロットマシンで朝まで遊び、耳にピアスの穴まであけてルンルンの若返り。息子も洗剤を今度こそ売り込もうと、TVのスタジオへ。しかし難しい説明をするも誰も聴いてくれない。そこで、みんなを振り向かせようと、洗剤を飲んで見せるのだ。ヤシ油、パーム油、大豆(醤油)を並べ、オーガニック素材で子供にもペットにも誤って飲んでも平気だということを証明して見せたのだ。これには驚き、大いに受けて、契約成立!
そして、肝心な母親を昔の恋人に逢わせてやろうとサンフランシスコへと。しかし、その彼氏は5年前に亡くなっており、母親のことなんて全然話題にもしてなかったこと。
この作品では、40過ぎの独身の息子を今でもお子様扱いしていること。心配でたまらないのだ。息子にしても、自分は独身なのだが、母親に再婚してもらい人生を謳歌してもらいたいという思いがある。
ロードムービーですが、ちょっとだけ立ち寄った、グランドキャニオンの景色もステキだったし、途中で天候が雪になり車が動かなくなったりのアクシデント。車の中で聞かされる母親好みのCDの朗読。ガス・スタンドに立ち寄れば、スナック菓子を買い車の中でポリポリ、親子だからどうしても母親が親分で、何でも母親の言いなりでウンザリ気味の息子。
子離れできない母親と、親離れができない息子。どっちもどっちだが、全編に渡って笑いあり、喧嘩あり、仲直りをして、とにかく二人の丁々発止のやりとりが面白おかしくて、さすがにベテラン同士なので安心して観られた。途中で少しドギツイ言葉のやりとりもあるが、それもユーモアと解釈すれば、仲のいい親子のエピソードで終わってしまう。
2013年DVD鑑賞作品・・・32 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
タイトルの横に〜僕とオカン、涙の3000マイル〜と付いているロードムービー。
あらすじ:5年の歳月と全財産を費やしてエコ洗剤を開発したアンディ。だが、取り扱ってくれる店は見つからず、破産の危機に直面していた。そんなある日、彼は洗剤を売り込む全米横断のセールス旅行に、母親ジョイスを誘うことにする。夫に早くに死なれて息子べったりの人生を送ってきたジョイスだは、結婚前には別の男と付き合った経験もあるらしい。
アンディはその男が、未だに独身で西海岸のサンフランシスコで健在なことをネットで調べていた。「子離れできない母親を男とくっつければ厄介ばらいできる」という思惑があり、母親を昔の恋人に引き合わせようと目論んでいたのだ。
だが、アメリカ大陸横断の道中で、久しぶりの息子との旅行に浮かれるジョイス。行く先々で騒動を巻き起こしてしまう。アンディは嫌気がさしてしまうが、やがて母親との思いがけない“共通点“に気付いてしまう。
出演:セス・ローゲン、バーブラ・ストライサンド、キャシー・ナジミー、ロバート・カーティス・ブラウン、ローズ・アブドゥ、ワース・ハウ、他
監督:アン・フレッチャー
<感想>劇場未公開作品。これは、自身の発明がビジネスの成功と、アメリカンドリームを夢見ているような、アメリカ人特有の絶対に幸福へと繋がるはずと信じて止まらない男たちのお話と、その彼、息子には絶対才能が有ると信じて止まない70代の母親を中心にした、愉快な物語なのです。
「あなたは私の婿になる」と「ラブ・アゲイン」といえば、いずれも大ヒットしたロマンティック・コメディですが、前者の監督アン・フレッチャーと、後者の脚本家ダン・フォーゲルマンが組んだ本作は、一見そうでないように思える。だが、よくよく見ていると果たしてそうだろうか?・・・息子アンディを演じているのが、セス・ローゲンなのだから。
セス・ローゲンの相手役を演じるのは、あのバーブラ・ストライサンド。敢えて言おう、本作は母親と息子の愛を描いた超変格ロマ・コメなのだから。
母親が一緒に息子のプレゼンに同行したり、元カノと仲直りさせようとしたり、バーブラがテキサスで、ステーキ大食いコンテストにチャレンジしたりするその姿は、メイキングでセスが「俺の母親とそっくりなんだよ」とこぼすとおりの“ウザイオカン”を体現したかのよう。
バーブラが映画出演したのは「ミート・ザ・ペアレンツ2」以来だそうだが、彼女はまだまだイケると確信しましたね。若いです、本当に。殆どすべての台詞に自由にアドリブを交えてという、そんな彼女に対し、セスはすべてのアドリブに対して、的確に打ち返してみせるという“あうん“の呼吸で、そのやり返しはまるで本当の親子みたいでした。
息子の発明した洗剤の売り込みもどこへいってもダメで、息子は大丈夫だと言ってはいるが、母親としては全然売れない息子の気持ちをくみとりアドバイスをするのだが、やはり、母親の入知恵を受け入れようとはしない。
ところがラスベガスで、母親が好きなカエルの絵が描いてあるスロットマシンで朝まで遊び、耳にピアスの穴まであけてルンルンの若返り。息子も洗剤を今度こそ売り込もうと、TVのスタジオへ。しかし難しい説明をするも誰も聴いてくれない。そこで、みんなを振り向かせようと、洗剤を飲んで見せるのだ。ヤシ油、パーム油、大豆(醤油)を並べ、オーガニック素材で子供にもペットにも誤って飲んでも平気だということを証明して見せたのだ。これには驚き、大いに受けて、契約成立!
そして、肝心な母親を昔の恋人に逢わせてやろうとサンフランシスコへと。しかし、その彼氏は5年前に亡くなっており、母親のことなんて全然話題にもしてなかったこと。
この作品では、40過ぎの独身の息子を今でもお子様扱いしていること。心配でたまらないのだ。息子にしても、自分は独身なのだが、母親に再婚してもらい人生を謳歌してもらいたいという思いがある。
ロードムービーですが、ちょっとだけ立ち寄った、グランドキャニオンの景色もステキだったし、途中で天候が雪になり車が動かなくなったりのアクシデント。車の中で聞かされる母親好みのCDの朗読。ガス・スタンドに立ち寄れば、スナック菓子を買い車の中でポリポリ、親子だからどうしても母親が親分で、何でも母親の言いなりでウンザリ気味の息子。
子離れできない母親と、親離れができない息子。どっちもどっちだが、全編に渡って笑いあり、喧嘩あり、仲直りをして、とにかく二人の丁々発止のやりとりが面白おかしくて、さすがにベテラン同士なので安心して観られた。途中で少しドギツイ言葉のやりとりもあるが、それもユーモアと解釈すれば、仲のいい親子のエピソードで終わってしまう。
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