Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

くるみ割り人形と秘密の王国★★★・5

$
0
0

チャイコフスキー作曲の名作バレエを「美女と野獣」のディズニーが壮大なスケールで実写映画化したファンタジー大作。ひょんなことから不思議な世界に迷い込んだヒロイン、クララの大冒険を圧倒的な映像美とともに描き出す。主演は「インターステラー」のマッケンジー・フォイ、共演にキーラ・ナイトレイ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレン、ミスティ・コープランド。監督はラッセ・ハルストレムとジョー・ジョンストン。

あらすじ:愛する母を亡くし悲しみに暮れる少女クララは、クリスマス・プレゼントに母が遺した卵型の箱を受け取る。そこには“あなたに必要なものはすべてこの中にある”との母からのメッセージが添えられていた。しかしクララにはその箱を開けることができなかった。そんな中、家族とともに名付け親のドロッセルマイヤーが開催するクリスマス・パーティに参加したクララ。ドロッセルマイヤーからのプレゼントを探すうち、いつのまにか不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこは亡き母が創り上げた“秘密の王国”で、プリンセスとして迎えられたクララは、危機に直面した王国を救ってほしいと頼まれてしまうのだったが…。

<感想>時代を超えて愛される名作を、ラッセ・ハルストレムとジョー・ジョンストンのW監督で映像化。“秘密の王国”に誘われた少女クララのマッケンジー・フォイの大人びた美しさに驚かされました。バレエの「くるみ割り人形」は一度だけ観劇したことがあります。けれどかろうじて覚えているのは、貴族の令嬢のクララが迷い込む雪景色の世界と、くるみ割り人形の兵隊さんとネズミが出て来るくらいしか覚えておりません。

子供が観るにはちょっと難しいような、亡き母親から送られた卵型の入れ物、それを開ける鍵を探す彼女は、花たちが踊りオモチャの兵隊が動き出す、夢の世界のような秘密の王国。そこには四つの国に分れていた。

“雪の国”(国中が雪や氷に覆われていて、交通手段は鹿のソリ)“お菓子の国”(瓦がチョコレートで出来ていたり建物がみなお菓子)“花の国”(家も街も草木に包まれていて、いつも花の香りが漂っている)そしてマザー・ジンジャーが支配する荒れ果てた“第四の国”

秘密の王国で唯一“くるみ割り人形”のキャプテン・フィリップと出会い、王国に迷い込んだクララをプリンセスと呼び、ジェーデン・F・ナイトが案内役を務める。王国に忠誠を尽くし、任務のためなら危険もいとわない。

チョコやキャンディで彩られた“お菓子の国“の統治者のシュガー・プラムは、王国に迷い込んだクララを美しくドレスアップし、彼女の冒険の手助けをする。

なんといっても美しい世話好きの妖精シュガー・プラムは、髪は綿菓子、砂糖の結晶がきらめくドレスを身に着けた、キーラ・ナイトレイが超高音ボイスで演じて、新境地を見せてくれます。

それに不気味な雰囲気が漂う“第四の国”、かつては遊びの国と言われたが、今は無残な遊園地とサーカスの廃墟と化し、誰も近寄らない。顔にひび割れがあるマザー・ジンジャーに扮しているヘレン・ミレンは、王国の支配を企んでいる?・・・。

美しいシュガー・プラムとマザー・ジンジャー、それぞれの思惑はくるみ割り人形の兵士たちをも巻き込んで、大規模な戦いへと発展していく。果たしてクララは王国を守り抜き、元の世界へ戻れるのか。王国の未来を懸けたバトルが勃発する。

各三つの王国の統治者たちが、どれもこれも個性が強すぎるのよね。中でもシュガー・プラムを演じたキーラ・ナイトレイが、綺麗なのに実は怖い女で強いのに逆にパンチが効きすぎじゃない。

豪華な世界観の中なのに、マザー・ジンジャーのヘレン・ミレンがまるで化け猫みたいで、冴えないおばさんだったのが残念。もっと黒い衣装の魔女みたいにすれば良かったのにね。

それにしても、母親が作ったこの国を「消滅させたくない」と言う気持ちからクララは頑張るのですが、怖いもの知らずというのか、水車を止めるために断崖絶壁もなんのその、足を滑らせたら真っ逆さまなんてことになるのに。それと、ブリキの兵隊も素手で次々とやっつけるし、くるみ割り人形たちが力不足に感じてしまった。

ネズミの大群のシーンでは、ネズミたちがたくさん集まって大きな巨人を作る様に驚き、ネズミってあまり可愛いところないのに、ここではクララのために頑張ってくれるので良かったです。ですが、最新のCG技術のおかげということもあり、毛並みまでリアルなネズミの大群が押し寄せるのには、ちょっと背筋がゾワゾワしましたね。

謎めいた発明家で、クララの名付け親でもあり、母の死で心を閉ざしている彼女を心配し、秘密の王国についても知っている伯父さんにモーガン・フリーマンが扮していて、とても威厳があり良かったのに、出番が少なかったのが残念でした。そして、終盤は父親との家族愛が描かれてとても感動しました。

くるみ割り人形の物語にふさわしく、クララに“四つの国“の物語を踊りで語るという趣向で、バレエシーンが登場します。これを演じているのが、名門アメリカン・バレエ・シアターで黒人女性初のプリンシパルとなったミスティ・コープランドと、世界一優雅な野獣と呼ばれたセルゲイ・ポルーニン。二人の共演が観られるというだけで奇跡ですね。

 

2018年劇場鑑賞作品・・・233  アクション・アドベンチャーランキング

 

 「映画に夢中

 

 トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30196181


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles