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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲★★★・5

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「Mr.ビーン」シリーズのローワン・アトキンソンがドジな英国諜報員“ジョニー・イングリッシュ”を演じるスパイ・パロディの第3弾。共演はオルガ・キュリレンコ、エマ・トンプソン。監督はTVを中心に活躍し本作が映画監督デビューとなるデヴィッド・カー。

あらすじ:何者かのサイバー攻撃によってイギリスの秘密情報部MI7の現役スパイ全員の情報が漏洩してしまい、活動停止に追い込まれる。そこで最後の頼みの綱として、すでに現役を引退していたジョニー・イングリッシュが呼び戻され、犯人探しのミッションが下される。早速かつての相棒ボフを再び相棒に迎え、犯人追跡に乗り出すジョニー・イングリッシュ。しかしアナログ時代しか知らない彼の前には、デジタル・テクノロジーという最大の難敵が立ちはだかっていた。

<感想>イギリスのスパイなのにコードネーム特にない、時代遅れのおっさんスパイ、ジョニー・イングリッシュの活躍をパロディ満載で描くコメディ・シリーズ第三弾。今回は引退していたジョニーが、ある事情から引っ張り出され、サイバーテロに対してアナログで立ち向かっていくというお話。

主演はもちろん“Mr.ビーン”としても知られているローワン・アトキンソン。第一作も登場していた相棒のボフ役のベン・ミラーも再登場している。共演は他に「スターリンの葬送狂騒曲」のオルガ・キュリレンコが謎の女オフィーリア役を、「ランペイジ巨獣大乱闘」のジェーク・レーシー、首相にエマ・トンプソンが、「高慢と偏見とゾンビ」のチャールズ・ダンスも引退したエージェント役で顔を見せている。

監督はイギリスのTV界で活躍していたデヴィッド・カーで、これが映画での監督デビュー作となる。脚本は、第一作も手掛けているウィリアム・デーヴィス。前作から7年ぶりとなった最新作。これはアトキンソンに「続編までは数年間隔をあける」というルールがあるそうで、キャラクターの新鮮さを保ち、飽きさせないためでもあるというのだ。

ジョニーは英国秘密情報部MI7の元エージェントだが、引退をして小学校で子供たちにスパイの実践を教えていたが、サイバーテロのため復帰。かつての相棒ボフと共に、攻撃地点と思われるフランスのコート・ダジュールに向かい捜査に当たる。デジタル音痴が功を奏するのか?・・・これが悪夢の始まりだった。

ジョニーと相棒のボフが、ミッションに向かう前にMI7から武器を支給してもらうシーンでは、「007」シリーズの「Q」ならぬ「P」(マシュー・ビアード)から最新ツールであるスマートフォンの説明をされると、ジョニーはスマホを見て「これは何? 武器?」と聞いちゃうほどの超アナログ男が、続けてPは「Twitter、Instagram、Uberは設定済です」と丁寧に説明していくが、アナログ人間のジョニーは「何のことだい?」と理解できない。

ボフからのフォローが入った後、とりあえず銃を要求するジョニー。現代のスパイ活動に銃は不要と言われるも聞く耳を持たず、Pは仕方なく埃にまみれた銃を取り出すとマニュアル通りの説明を読み上げ、ジョニーを呆れさせる。果たして最新デジタルを駆使した犯人を捕らえられるのか? 

「わが道を行く!」な“時代遅れ”行動の数々が、かつてない笑いを呼び起こすのです。「敵の裏をかく」とか言いながらスマホを投げ捨て、連絡手段はまさかのFAX&公衆電話のみ。根拠のない自信に満ちあふれたジョニーの立ち振る舞いと、クセの強いキャラクターたちが笑いのツボをじわじわと刺激する映像になっている。

ジョニーは、アメリカ最年少IT社長のヴォルタ(ジェイク・レイシー)の悪行を暴くため、ジョニーの相棒・ボフの発案で、ヴォルタ邸宅のVRシュミレーターを試すことに。ハイテクなアイテムを鼻で笑い、まったく信用しないジョニーだったが、いざゴーグルを装着するとリアルな世界にのめり込み、映像の通りに反応してVRルームの外に出て行ってしまう。

ロンドンの街に迷惑をかけまくっていると気づかないジョニーは、VR上のヴォルタまでたどり着くが、実際にジョニーがいたのはロンドンのバスとして有名なダブルデッカーの2階だった。VR上のヴォルタが執拗にジョニーを挑発し、“無双モード”に入ってしまったジョニーは、目の前のヴォルタ(本当はガイド)をボコボコにし始める。VRを装着したら、現実と勘違いして周囲の人間に飛びかかり、大騒動に発展! ボンドガール&ボンドカー「007」のパロディも大量に盛り込まれており、ジェームズ・ボンド風にカッコつけるが、極限にダサいのだった。

そして城へ潜入捜査するシーンでは、渾身のアクションを見せているのが必見ですから。ちょっとドジで可笑しなおじさんが何にでも変身する。スコットランドに潜入して伝統衣装であるタータン柄のキルトスカートで変装しつつ、伝統楽器のバグパイプで演奏しているふりをする姿も。

相棒ボフの隣でなぜかよろいを身にまとったコスプレを披露するなど、さまざまな笑いのシーンに期待が高まる。鎧兜を付け、スコットランドの衣装を着てバグパイプまで吹くとは。これ笑えますから。

63歳のアトキンソンが渾身のアクションを披露する。最近はシニアがアクションを見せることが多いが、アトキンソンも車やVRのシーン、コート・ダジュールのレストランでは火事を起こしてしまうような大騒動の末に、ドット・カーム号というクルーザーが怪しいらしいとその船に乗り込む。

謎の女オフィーリアに軽くあしらわれも、本部の調べで船の持ち主がIT富豪のヴォルタであると判明。彼こそが事件の黒幕だと、・・・首相のエマ・トンプソンに報告するが、何と首相はヴォルタに国のサイバー事業の方面を任せようとしていたんですね。女スパイのオフィーリアと協力して、ジョニーの必死の反撃が始まるのです。

とにかくドジなスパイ、ジョニーは秘密兵器の使い方もミスってばかりで、潜入捜査でもハチャメチャ行動の連続。これぞプロの仕事とばかりに見せつけるアトキンソンの変顔に、おかしな動き、ドヤ顔からのズッコケ等々……笑いを知り尽くしたアトキンソンの職人芸は、見る者をまったく飽きさせませんから。

2018年劇場鑑賞作品・・・222  アクション・アドベンチャーランキング

 

ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬

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