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パパはわるものチャンピオン★★★・8

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新日本プロレスの棚橋弘至を主演に迎え、板橋雅弘の絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を映画化。棚橋は、悪役レスラーとしてのプライドと息子への想いの間で悩む父親を、全力で演じている。監督・脚本を務めたのは『バルーンリレー』の藤村享兵。

あらすじ:エースレスラーとして将来を嘱望されていた大村孝志は、膝の怪我が原因で試合から長期離脱することに。それから10年、孝志は“ゴキブリマスク”というマスクをつけた悪役レスラーとなっていた。9歳の息子・翔太には、職業を隠していたのだが、ある日、隠れて職場についてきた翔太に自分がゴキブリマスクだということを知られ、嫌われてしまう。そんな中、最強のレスラーを決める「Z-1クライマックス」に孝志も出場することになるのだが…。

<感想>悪役レスラーの家族を描いた人気絵本を映画化したものです。悪役レスラーと息子の関係を軸に描くに当たって、プロレスのプロレスたる面をどう処理するのかと思ったのだが、リングとリング裏のドラマを一体化させる一方で、プロレスという職業と家庭と学校を上手く描き分けているので良かった。

9歳になる彼の息子を演じるのは、名子役の寺田心。好きな女の子がエースレスラーのドラゴンジョージのファンだと知り、彼女につい「ドラゴンジョージがパパだ」と嘘をついてしまったり、大好きなパパに悪態をついてしまう姿も健気でうまい。オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタといった現役レスラーらも俳優として参加しており、プロレスファンにも楽しめる作品となっているのも最高でした。

主人公の孝志役を棚橋が、母親の詩織役を木村佳乃に、他にも編集部員の仲里依紗、大泉洋の編集長役がインパクト強すぎて忘れられません。大谷亮平、寺脇康文が脇を固め、オカダ・カズチカ、内藤哲也ら新日本プロレスの選手も多数出演していた。

息子が父親の仕事を知ろうと後をつけてみたら、なんと、その名も嫌な「ゴキブリ」という悪役レスラーだった、と言うことを知った息子の落胆と、ヒールという役柄を理解してもらえない父親の哀しみが自然に伝わって来て泣けます。

父親だって、昔はチャンピオンベルトを取って、エースのレスラーだったのに。だから、何としても息子の信頼を取り戻そうとした父親が、Z-1クライマックスにチャンスが巡ってきたときに、覆面を脱ぎ捨てて、戦うものの敗れるという展開がとても効いており、それがあるからこそ、トップレスラーとの対決では、敢えてゴキブリとして戦うというのも生きて来るんですね。

プロレスの試合のシーンの臨場感が凄くて、息をつく暇のないくらい、面白かったです。基本は、たわいのない想像した通りの終わり方でしたが、それでもいいんですよ。盛り込まれたアイデアの豊富さにおどろかされました。

特に、いいキャラが将来プロレス・オタクとなるのは、間違いない小学生のマナちゃんと、れっきとしたプロレス・オタクの編集者のミチコの仲里依紗。この2人が翔太を鼓舞したり叱ったりすることで、話が進む構成も良かった。だから、翔太がお父さんのように、學校の机の上に上がって、吠えるシーンが素晴らしかった。

親も教師も子供の世界に無関心すぎるのは気になるが、クライマックスの戦いに、個々の視点が結びつき一体感が生み出すようになっているので、良しとしよう。

2018年劇場鑑賞作品・・・193  アクション・アドベンチャーランキング

 

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