ジョシュ・ハートネットが主演を務め、極寒の雪山で8日間にわたる壮絶なサバイバルを繰り広げた、元アイスホッケー選手でスノーボーダーのエリック・ルマルクの実話を映画化。監督は「ネイビーシールズ」「ニード・フォー・スピード」のスコット・ウォー。
あらすじ:元アイスホッケー選手のエリック・ルマルクは、米カリフォルニア州のシエラネバダ山脈でスノーボードをしていた最中に道に迷い、遭難してしまう。水も食糧もなく、山岳装備も持ち合わせていないエリックは、夜には氷点下となる山の中、低体温症や空腹、野生のオオカミ、凍傷、脱水症状など次々と困難に襲われ、絶望的な状況に追い込まれていく。一方、息子と連絡が取れないことに異変を感じた母スーザンが、救助隊に捜索を依頼するのだが……。
<感想>実話であり、若いからか身勝手で元アイスホッケー選手時代でも、コーチーの言うことを聞かずに勝手なプレイをして辞めさせられるのだが、その後が悪い。金持ちみたいで、覚醒剤中毒になり逮捕され、その裁判が控えている。それなのに、雪山の別荘に一人で住んでいて、綺麗な母親ミラ・ソルヴィノだけが、自分の味方をしてくれる。金銭面でも母親に頼っているのだろう。
独りで山へスノーボードをしに行くも、結構上手いので、危険区域なのに中へ入っていき、道に迷ってしまい遭難をしてしまう。
どうみても、同情できない身勝手なお子ちゃまな青年を、最近映画で観ていなかったジョシュ・ハートネットが演じていた。雪山遭難なので、殆どジョシュが一人の映像であり、夜になるとおおかみが数匹出て来て襲い掛かる恐怖。
ゲレンデを探して山を下りるも、吹雪で視野が全然見えなくて、氷の沼か湖みたいなところへ落ちてしまう。普通だったら、そこで凍え死ぬをするかなのに、身体が丈夫なのか、若くて生きる力があったのか、這い上がって生き抜くのだ。
そこからが、やはり見どころといっていい。エリックを探す遭難救助なんてぜんぜん出ていないから、自分で何とか生き抜くしかない。それも濡れた服を乾かすにもマイナス21℃の極寒の中ではどうにもならない。自分が隠れるくらいの穴みたいなところを探し、すぐさま服を脱ぎ全裸になり、たき火をしようと思ってマッチをすっても、湿けっているのかダメ。この全裸になるって、なんか意味があるのだろうか?ブルブルと震えながら、仕方がなく凍り付いた服を着るも、身体が低体温になってくるのが分かる。こんな時のために、ポケットにチョコとか飴玉とか持っていればお腹のたしになるのに。
そして、足に昔の傷があって凍傷になるも、そこから低体温の血のめぐりが悪くなり、だんだんと紫色に変わり腐っていく。何度も靴下が貼りついている足首を見るエリック。靴下に足の皮が貼りついたのが、靴下をめくると一緒に剥がれて激痛が走る。これは痛そう。
腹が減っているし、水はポケットの中に入っていた麻薬のビニール袋を使い、雪を入れて体温で温め水にして飲む。腹の足しにと、木の皮を剥がして食べてみるもマズイ。眠くなるのもアイスホッケーの選手時代に仲間と喧嘩をしたこととか、コーチと口論をしたことなどを思い浮かべては、孤独を感じる。それに、家では母親に反発をして、家具を壊しては暴れるしまつ。そんなことを思い出して後悔するのだ。
携帯電話も電池が切れて使えないし、ラジオも雑音しか入らない。そんな時、母親って有難いですよね。エリックが麻薬で逮捕されその裁判が迫っている。絶対に出廷しなければならないはずなのに、別荘にはいないのだ。山のスキー場へ行き、息子のことを心配して救助のヘリを出してくれるように頼むのですが、吹雪だし、夜は飛ばないという。
遭難してから8日間もの間、脱水症状になり、足は両足が凍傷になるも、空にヘリが飛ぶ音を聞き大声で叫ぶも虚しいばかり。そうだ、山の上まで行けばラジオの無線も入るし、自分の身体も見つけてもらえると、ラジオの電池も切れかかる。それからは動けぬ足を引きずりながらも、頂上を目指してスノボを杖代わりにして登るエリック。
救助隊は、すでにエリックは死亡しているものと決めつけ、遺体の捜索にヘリを飛ばすのです。頂上につき、ラジオの無線を聞く救助隊、もしかして彼は生きているかもと。頂上付近で横たわっているエリックを見つけてくれたのは、運がいいしラッキーでもあった。本当に九死に一生の思いで、自分の命が助かったことを嬉しく思ったに違いない。
B級映画みたいな、予算もなかったのかジョシュの一人芝居が多いなか、しかし、雪山の映像だけはリアルであった。エンドロールでは、本人が出て来て、両足義足で子供たちにアイスホッケーを指導しているところとか、結婚をしていて家族の姿も映し出している。強靭な神経と身体が、彼を生き返らせてくれたのだろう。
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