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ハード・ラッシュ ★★★

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『ザ・ファイター』『テッド』などのマーク・ウォールバーグ主演によるアクション作品。愛する家族のため裏社会から足を洗った元運び屋が、家族を守るため再び危険な任務に挑む姿を追い掛けていく。メガホンを取るのは、『ザ・ディープ』を手掛けたアイスランド出身のバルタザール・コルマウクル。『アンダーワールド』シリーズのケイト・ベッキンセイルが、主人公の妻を好演する。共演は、ベン・フォスターやケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。予測不可能な展開に加え、緊張感あふれるシーンの連続に心をわしづかみにされる。

あらすじ:世界一の運び屋として裏社会で名をはせたものの、いまでは警報装置の施工業者となって妻ケイト(ケイト・ベッキンセイル)と2人の息子に囲まれた幸せな日々を送るクリス(マーク・ウォールバーグ)。しかし、義弟アンディ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が麻薬の密輸に関わっていた上に、その失敗が原因で命を狙われてしまいクリス一家にも危険が及んでしまう。クリスは運び屋へと戻り、忍び寄る危険から家族を守り抜くために、パナマでのニセ札密輸計画を進めることに。だが、その前に現地のマフィアや警察が立ちはだかる。

<感想>「テッド」でまたもや有名になったマーク・ウォールバーグが主演のアクション映画。まさに「テッド」さまさまな疾走感に満ちた犯罪アクション。原題が「密輸」とそのものズバリ。昔そのヤバイ仕事の裏社会で稼いでいたクリスが、妻のケイト・ベッキンセイルの弟のためにまたもや危ない仕事に逆戻りする。それも偽札を密輸するなんて、おまけに麻薬まで、そしてついでにといってはなんだけど、有名な画家の油絵まで泥棒してしまうなんて本当に命がけの仕事なんです。ちなみにマーク・ウォールバーグの映画では「ミニミニ大作戦」が好きですね。今回もそれと似ている部分があるような。

そして、クリスの無二の親友・セバスチャンを演じた ベン・フォスター。ジェイソン・ステイサムと共演してる「メカニック」もよかったけれど、「3時10分、決断のとき」の悪役が決まってて良かった。今回も御多分にもれず良い役かと思ってたら、何てことないやっぱり悪い役で、クリスの妻のケイト・ベッキンセイルに乱暴して後頭部を打ち気を失っているのに、ビニールに包んでコンクリート詰めにするあわやというシーンもあります。
もともとは、時事的に社会ネタを得意とするアイスランドを代表する監督が、本国で制作、主演した映画をリメイクしたものだそうです。ということで、本作も「密輸」を主題としたシリアスな作品だったのを、ハリウッド映画ふうにアクションとサスペンスを強調した物語に作り変えたわけ。

面白いのは、コンテナ船での出し抜き合いや、地上に降りて再出発するまでの合間に、どこまで盛るのかと言う怒涛の展開をし、グッタリするほど秒単位のスリルがラストまで続く。マークを眺めているとじんわりと幸福になるような気がする。ほんとこの人はどこで何をしてようともクヨクヨした悩みを知らないと言うか、今回もちょいと遊びにパナマまで行くかと言う風情。誓を破って久々に裏稼業に戻り、甥っ子に「本当は楽しんでるんでしょう」と聞かれ「バレバレだったか」と照れ笑いするマーク。
主人公のクリスが、卓抜な頭脳で仕掛けた技が鮮やかで、悪党たちも必死な事情を抱えた繊細さが物語に厚みを与えている。しかしだ、窮地を切り抜ける逆転のプロットが分かりづらく、敵方に魅力が皆無で、ロングショットが撮れないなど難はあるが、ラストはマークの人徳か爽快に終わっている。
2013年劇場鑑賞作品・・・212  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング



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