Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男★★★★

$
0
0

ゲイリー・オールドマンが第二次世界大戦時に英国首相に就任し、ヒトラーの脅威に敢然と立ち向かったウィンストン・チェーチルを演じてアカデミー賞主演男優賞に輝いた感動の伝記ドラマ。また、そのゲイリー・オールドマンを驚異の技術でチャーチルへと変身させた特殊メーキャップ・アーティスト辻一弘も、みごとアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し話題に。英国がヒトラーに屈する寸前での首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間に焦点を当て、ヨーロッパのみならず世界の命運を左右する決断が下されるまでの葛藤とその型破りな人物像を描き出す。共演はクリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーン。監督は「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト。

あらすじ:1940年5月、第二次世界大戦初期。独裁者ヒトラー率いるナチス・ドイツの前にフランスは陥落寸前で、英国にも侵略の脅威が迫る中、新首相に就任した前海軍大臣のウィンストン・チャーチル。国民には人気があったものの、度重なる失策で党内はもちろん国王からも信頼を得られず、弱音を吐く彼を妻のクレメンティーンは優しく叱咤する。就任直後の演説では勝利を目指して徹底抗戦を誓うも、戦況は悪化の一途を辿っていく。そしてドイツ軍に追い込まれた英国軍が、ついにフランス・ダンケルクの海岸で絶体絶命の状況を迎える。英国への上陸もいよいよ現実の脅威となる中、犠牲を回避すべくドイツとの和平交渉を主張する外相ハリファックスの必死の説得を受けるチャーチルだったが…。

<感想>英国一型破りな男が、ダンケルクの戦いを制し、歴史を変えた。そして「嫌われ者」から「伝説のリーダー」となったチャーチルの、真実の物語。

ウィンストン・チェーチルを演じてアカデミー賞主演男優賞に輝いたゲイリー・オールドマンと一緒に、本作品でチャーチルの特殊メイクを担当した辻一弘氏、第90回アカデミー賞においてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞した。本当におめでとう!

1940年5月から6月、フランスに侵攻したドイツ軍に追い詰められた英仏の30万人以上の兵士が、海峡を越えてやって来た多数の民間人の船に救われたダンケルクの戦いは、平たく言えば負け戦であり、撤退の話である。

だから「ダンケルク」は終始、陰鬱な雰囲気に包まれていたし、ダンケルクの逸話を映画化する人々を描く「人生はシネマティック!」にも戦争の悲惨さが描かれている。

しかし、このダンケルクの撤退の後、イギリスが勝利に向かったことは誰でもがしっていること。ダンケルクの映画が示唆するものは、困難な時代に希望を見出そうとする現代人の思いだろうか。

イギリス史上最も偉大な首相とされるチャーチルだが、55年にわたる政治家としてのキャリアの中で、彼が輝いていたのはこの首相就任から第二次世界大戦までの5年間にすぎない。

ですが圧倒されました。何故かと言うと、ナチスドイツに屈するか、それとも戦うかを決めねばならないタイミングで、首相になってしまった。なりたくはあった人なのだが、チャーチルの葛藤や苦悩や決断や行動を映画にしたものであり、ゆえに緒論や演説によって物語が動いていく。

つまり言葉や語りがキモとなっているのに、言葉の映画みたいになっていない。一瞬一瞬の画の力が凄くて、シーンが変わる度にグット目を奪われる映画になっていた。それに、主演のゲイリー・オールドマンのチャーチルの成りきりぶりといったらない。メイクもしかりなのだが、芝居の方はそれ以上であり、実際にチャーチルを知らない人にまで、本物と思わせてしまう怪演ぶりなのだ。

ヒトラーを相手に頑強に戦ったチャーチルについて歴史書にない部分をフィクションに頼りながら映画化したところが魅力でもあります。マクカーテンの脚本もナチス打倒の演説を良くとらえていて、地下鉄内のくさいシーンもあるけれど、チャーチルの国会内の孤立感を描いたあとでは、イギリスならではの戦勝ノスタルジー映画でもある。

とりあえず、ダイナモ作戦における政府側の動向がよく分かる。夫人役のクリスティン・スコット・トーマスと、秘書役のリリー・ジェームズの脇役が効いているのも良かった。

チャーチルはまた、独特のライフスタイルを持つ破天荒な人物としても知られている。映画で描かれてた時期は、チャーチルにとって最も困難な時期であった。ダンケルク撤退のとき、カレーの部隊を犠牲にするという非情な決断をしなければならなかったのだ。ドイツと戦うべきと思っていても、それが本当に正しい決断なのか迷いもあっただろう。だが、それが夜明け前のもっとも暗い時間であり、必ず夜明けが明けて輝ける時間がくるという意味でもあることを。

2018年劇場鑑賞作品・・・60アクション・アドベンチャーランキング

 「映画に夢中

トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles