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8年越しの花嫁 奇跡の実話★★★・5

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多くのメディアに取り上げられ話題となった感動の実話から生まれた奇跡のラブストーリー。主演は「るろうに剣心」「バクマン。」の佐藤健と「青空エール」「トリガール!」の土屋太鳳。監督は「ヘヴンズ ストーリー」「64-ロクヨン-」の瀬々敬久。

あらすじ:自動車修理工の西澤尚志は中原麻衣と出会い恋に落ちる。やがて2人は婚約するが、結婚式を目前にしたある日、麻衣は難病に襲われ意識不明となってしまう。いつ目覚めるかも分からず、麻衣の両親からは結婚は諦めて別の道を歩むよう説得されるが、尚志は奇跡を信じて麻衣のもとへと通い続ける。そして数年後、麻衣は奇跡的に意識を取り戻すが…。

<感想>意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますか。実話を基にした“難病もの”は、これまで国内外で数多く作られてきました。命の尊さをエモーショナルに描く一方、悲しい結末が待ち受けている作品も少なくありません。

しかし本作では、2人で交わした“約束”を果たすために病気と戦う男女の奮闘記でもあり、どんな状況になっても諦めることなく、大切な人と一緒に生きようとする信念にも似た愛の強さや、美しさを温かく前向きに描いていました。

結婚を約束し、幸せいっぱいだった尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。その矢先、麻衣は発症率が300万人に1人という病に倒れてしまう……。長いこん睡状態が続き、愛する人の笑顔をもう見られないかもしれない絶望的な状況。そんな中で、尚志が下した決断は? 尚志の“無償の愛”が、私たちの心を鷲づかみにさせます。

いつ目が覚めるとも分からない彼女を、毎日仕事に行く前と帰りに病院へ行き、彼女の眠っている傍で待ち続ける尚志の信念の強さ。数ヶ月もの間、毎朝数時間かけて見舞いに来る尚志を心配したのは、麻衣の両親であり、「麻衣のことはもう忘れて」と涙ながらに面会を拒絶します。あなたは家族じゃないのだからと言う母親。

そんな冷たい言葉に、尚志はどん底に突き落とされる。苦悩の末、尚志が麻衣の両親に伝えた言葉とは? 病気になる前に、「麻衣と結婚することを約束したから」だから、彼女の目が覚める日まで毎日通い続けますと断言します。病院へ通う彼が、毎日のように動画を撮り続けて、それを日記の代わりにと、元気になったら麻衣に見せて下さいと、撮り続ける。

そして1年後。尚志の祈りが届いたのか、麻衣に奇跡が訪れるんですね。何と麻衣が目を覚まして気が付いたのですから。みんなで大喜びでした。

しかし、それからが大変だったのです。辛いリハビリ生活が待っていたのですね。過酷なリハビリ生活も尚志の献身的なサポートもあり、二人三脚で回復に向けて歩んでいたある日、2人に最大の試練が降りかかる……。

気が付いても、麻衣は尚志のことを恋人だと認識しない。思い出せないのですよ。結婚指輪まであげたのに、麻衣はその指輪をみて不思議そうな顔をするのですから。

それからは、2人の思い出の場所に麻衣を連れ出した尚志。だが、切ない運命が2人を待ち受けていた。やっぱり思い出せない、彼のことを。「あなたは誰なの?」と毎日病院へ通ってくれる彼の顔を見て、最後には毛嫌いするような時もある。

一時は、彼女の病院へも行くのを止めてしまう尚志。そして、働いている自動車工場も辞めて引っ越しをしてしまう。小豆島へと。

そんなある日のこと、尚志の優しさに触れて思い出せないけれど、少しづつ尚志のことが好きになって来た麻衣。だから、彼女が尚志を追いかけて小豆島へと行くことは、麻衣の勇気と、そして2人の8年越しの思いが成就するクライマックスに、涙が止まらなくなります。

それに、結婚式も、麻衣が尚志のプロポーズを受けて、近くの教会で結婚式を挙げたいと言っていた想い出の教会。そこに、無理を言って毎年のように麻衣の病気が治って、教会で結婚式が挙げられるようにと、予約を入れておいた尚志の優しい心にも拍手ですね。

特に、土屋太鳳ちゃんの病気になる発作が起きる瞬間とか、リハビリを受ける無表情の麻衣の姿の、迫真の演技が凄かったです。そして、佐藤健さんの献身的な支えと、いつまでも信じて変わらない愛情にも拍手ですね。

2017年劇場鑑賞作品・・・291アクション・アドベンチャーランキング


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