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スター・ウォーズ/最後のジェダイ

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SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」サーガの新3部作の幕開けとして2015年に公開され、世界中で空前の大ヒットとなった「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のその後を描く続編。ついにフォースを覚醒させ、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーと出会ったレイを待ち受ける驚愕の運命と、ファースト・オーダーとレジスタンスの戦いの行方を描く。主演は引き続きデイジー・リドリー。共演陣にはアダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミルら前作の主要キャストのほか、ローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロ、ケリー・マリー・トランらが新たに参加。なお2016年12月に他界したキャリー・フィッシャーは本作がシリーズ最後の出演作となる。監督は新たに「LOOPER/ルーパー」のライアン・ジョンソン。

あらすじ:レイア将軍率いるレジスタンスはファースト・オーダーの猛攻に晒され、基地を手放し決死の脱出を図る。その頃、レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを連れ戻そうと説得を試みていた。あるトラウマから心を閉ざし、ジェダイの訓練を請うレイに対しても頑なな態度を崩そうとしないルークだったが…。


<感想>つい冒頭の「スター・ウォーズ」の音楽が流れ、下から上へと字幕が映し出されると感慨深い思いに浸されます。しかし、物語自体はそんなにハイレベルでもなく、いつもの「スター・ウォーズ」の展開となってました。

物語は当初から公表されている通りの、前作「フォースの覚醒」のラストシーンから始まります。前作でレジスタンスの希望となるルーク・スカイウォーカーをようやく見つけ出し、自身もフォースに対して“覚醒”した主人公レイは、当然ながらルークに対して“ジェダイとなるための修行”を求めるのだった。しかし、ルークはその申し出を拒絶する。

そもそもこのタイトルで示されている「最後のジェダイ」とは誰かということなのだが、これはルークのことで間違いない。「邪悪なファースト・オーダーが帝国の灰の中から台頭し、最後のジェダイたるルークを滅ぼすべく執拗に追い続けた」前作の「フォースの覚醒」オープニングクロールでもこのように名言され、またライアン・ジョンソン監督自身も「最後のジェダイ=ルーク」であると断言しているからだ。

「最後のジェダイ」もまた、文字通り“ジェダイのいない時代への橋渡し的作品”となることが示唆されていると解釈できるからであります。「フォースの覚醒」では、ルークが新たに設立したジェダイアカデミーで若者たちの指導をしていたが、若きベン・ソロがカイロ・レンを名乗り、反乱を起こしてアカデミーを全滅させ、ルークへを絶望の淵へと追いやってしまう。そして傷心のルークは“最初のジェダイ寺院を探す旅に出た”というものだった。さて、ルークは最初のジェダイ寺院を探す必要があったのだろうか。そこにはいったい何があるのか?・・・。

その寺院が「フォースの覚醒」の最後に登場した、ルークがいた“アーク=トゥ”という惑星にあったのは間違いなかった。そして「最後のジェダイ」の予告編にチラッと登場した古文書こそがルークが求めていたものだったのではないかと思われる。

そこには恐らくジェダイの成り立ちだけでなく、フォースを操る者たちに関する様々な記録が記されていたのではないかと。そしてルークがそこで得た結論とは、“ジェダイでは銀河は救えない”というものだったのではないかと思う。

つまりジェダイという存在は平和の導き手として完全な存在ではなかったのであります。実際、「ジェダイの帰還」においてもルーク自身がジェダイの象徴であるライトセイバーを自ら捨て去って皇帝と対峙し、その結果、父親のアナキンをジェダイとして帰還に導くことが出来ていたし、その直前に怒りに激怒したルークは、ダークサイドをも体験しているようにも見えたからだ。これがルークがジェダイを見限る理由だと思いますね。

シリーズを通して“善の象徴”とされてきたジェダイという存在の否定が行われるのではないかと思うのだが、だからレイはジェダイとなることが出来ない。ゆえに、ジェダイの修行をルークから断られるたのではないかと。

しかし、レイは自分で修行をして、ジェダイを超えた何かを得てしまうのだから。そして何よりも重要なのが、彼がフォースの“光と暗黒面の中間の存在”を手に入れたことで、ダークサイドでもライトサイドでもなく、その両方を操ることが出来る者なのだ。

しかし、実の親であるハン・ソロを殺して後戻りできないレン4の騎士団のトップであるカイロ・レンは、父親を殺したら次は母親だと、レジスタンスのリーダーである、レイア・オーガナ将軍の命を取るべく活動を展開する。

かくしてレジスタンスとデス・スター率いるファ-スト・オーダーの容赦なき戦いの火ぶたが切って落とされるのだ。憎い元上司のバケツ頭キャプテン・ファズマと、ファースト・オーダーを裏切ったフィンとの間に決着はつくのだろうか。レジスタンスのブラック部隊リーダー、ポーはファースト・オーダーの凶悪艦隊を倒すことができるのか?

それに、レイが修行中に明かす自分の生い立ちには、まさかの驚きでもあり、誰か英雄の子供ではと思っていただけに、また謎は増えてしまった。

悪に落ちたカイロ・レンのジェダイの騎士と、老いても元気なルーク・スカイウォーカーとの一騎打ちも見ものですからね。さて、どちらに軍配が上がるのでしょうかね。生きているのか死んだのかが不明な最後に唖然とします。

そうそう、悪役なのか善い人なのか、DJのベニチオ・デル・トロが出ていますよ。そして、レイア将軍が倒れ、代わりの提督にホルド役のローラ・ダーンが徹底した男気というか、最後の船を守るために陣頭指揮を取り、船と共に犠牲になるという立派な最後を見せます。そしてBB-8の活躍とか、R2との再会を果たすルークとか、今回初登場する目がデッカイふくろうみたいな鳥。ルークが暮らしていた島に棲息していたポーグという鳥が、ファルコン号にチューバッカと共に乗り込む。

2016年12月に急逝したレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーに黙祷。

2017年12月劇場鑑賞作品・・・290アクション・アドベンチャーランキング

 


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