Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

セブンシスターズ ★★★

$
0
0

「ミレニアム」シリーズ、「プロメテウス」のノオミ・ラパスが7つ子姉妹を1人で演じるSFサスペンス。ひとりっ子政策が強行された近未来の管理社会を舞台に、1人の人格を生きることで生き延びてきた7つ子の姉妹を待ち受ける過酷な運命を描く。共演はグレン・クローズ、ウィレム・デフォー。監督は「処刑山 -デッド・スノウ-」「ヘンゼル&グレーテル」のトミー・ウィルコラ。

 <感想>一人っ子政策を強行する国家 vs. 7人の姉妹。闘いの果てに彼女たちが見たものは…。7人がシェアしたのは、たった一人の人生であった。一卵性の7つ子姉妹が1人の人物を演じて、近未来独裁国家の監視の目をかいくぐる!? そういえば、一人っ子政策というのは実際に中国で行われていたましたよね。

 

7つ子をかくまい、生き延びる術を密かに教えたのは祖父(ウィレム・デフォー)人々の生活や行動にまで厳しい監視の目が向けられ、至るところに検問所が設けられている管理社会。その中で、母親の命と引き替えに一卵性の7つ子姉妹が誕生する。法に従えば6人は冷凍保存送りだが、唯一の身寄りである祖父は彼女らをあわれに思い、秘密裏に全員を育てることを決意する。

ノオミ・ラパスが1人7役が一堂に会するシーンは圧巻であります。ラパスは本作で、真面目な優等生、自由奔放なヒッピー、血気盛んな武闘派、反逆者、天才エンジニア、パーティガール、仲裁役といった個性も容姿もバラバラな7人を見事に演じ分けている。役ごとに香水を使い分けてキャラクター作りを行ったラパスの技量に加え、代役やCGが駆使された“共演”シーンに要注目。

7姉妹で作り出していた「1人の人格」の生活は完璧で、30年間政府を欺き続けてきた。エリート銀行員カレンとしての毎日だが、ある夜「月曜」が帰宅しなかったことで、その生活はほころび始める。何か事故に遭ったのか? 事件に巻き込まれたのか? 疑念は晴れないまま翌日を迎え、「火曜」はひとまずいつもの通りに出勤するが……。

7つ子姉妹の抹殺を目論む政府エージェントと、彼女たちの攻防がとにかくスリリングです。「火曜」は「月曜」の前日の足取りを追うが、政府の強力な監視の目をかいくぐることはできず、「児童分配局」の局員に逮捕され、同局を取り仕切る女性博士ケイマンのもとへと連行される。

そして同じ頃、7姉妹のアパートには武装した男たち──明らかに政府の手の者が奇襲を敢行する。力を合わせて応戦する姉妹たちだが……。姉妹が消えたことは、やがて政府の陰謀へとつながっていく……驚くべき真相とは!?

それは、「児童分配局」という政府が作った制作が、実は子供たちを拉致しては、実験室の冷凍仮眠室と言いながらも、その箱の中に入るとガスか電気で焼き尽くされるというもの。つまりは、いらなくなった人間たちを焼いて処分していたということになる。

いくつもの犠牲を払いながらも逃げ延び、なぜ自分たちの命が狙われるのか? 秘密は発覚してしまったのかを探ろうとする姉妹たち。カレンとケイマン博士の間に大口の契約が結ばれようとしていたことも判明するが、それは“どの曜日が演じていたカレン”が進めていたことなのか? “カレンの恋人”と名乗る男も現れ、事態はさらに混迷を迎える。果たして“裏切り者”はいたのか?

本作は、グリム童話の「オオカミと七匹の子ヤギたち」を、北欧メタルふうに過激にアレンジをしたような内容でもあります。人口増加や資源の枯渇のために、近未来社会では厳格な一人っ子政策が敷かれていた。

それにしても、この家族は、7人の兄弟を一人ずつ曜日ごとに外出させて、家では毎日仕事の帰りに食糧を買い出し手家に帰るという。食料は、7人で分けて食べているので、足りないと思うのですがね。それはあまり問題ではないようで。

7人の姉妹でも、顔は々でも性格が全然違うと言う設定なので、男好きな曜日の姉妹が、外で男を作って遊んでいるという。そのことで、バレてしまうわけで、児童分配局を牛耳るケイマン博士にグレン・クローズが扮して、かなりの強引な婆ぁであり、武装部隊を派遣して姉妹の家を襲撃し、激しいサバイバル戦が行われるも、残っている姉妹を逮捕するのだが。

中には逃げ延びた格闘能力に優れた姉妹がいるわけで、武闘派のウェンズデーが追っ手と激しいチェイスを繰り広げるさまが描かれている。マンデー失踪の手がかりを求め、同僚の家を訪れたウェンズデーは、暗殺者から狙撃され、さらに銃を持った軍隊から逃げる羽目に。バスルームに逃げ込み、部屋に入ってきた兵士と激しい戦闘を演じる。

兵士から取り上げた銃が指紋認証しないとロックが解除されないと知るや、兵士の指を切断して自分の指にくっつけ、銃を乱射するなど、本作ならではのハードな描写や、手のひらにタブレットの画面が浮かび上がり、スクロールするなど、オリジナリティあふれるガジェットなどもたっぷりと盛り込まれている。

7人の姉妹を演じ分けねばならない、そんなラパスの助けになったのが、音楽だったそうです。姉妹によって聞く音楽が違っていて、クラシックを聞くのはマンデー。ビギー(ノトーリアス・B.I.G.)とかケンドリック・ラマーとかを聞いていた。

ウェンズデーを演じるときにはラップが流れていて、サタデーの場合は、90年代のブリトニー・スピアーズとかリアーナ、ビヨンセやレディー・ガガとかが流れていたそうで、音楽によってキャラクターを切り替えていたようですね。共演のグレン・クローズは、エイサップ・ロッキーなんかを聞いてたとそうです。しかし、姉妹間での心の葛藤も含め、ラストまで展開が予測できないところも面白かった。

2017年劇場鑑賞作品・・・279アクション・アドベンチャーランキング

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles