ジョン・トラヴォルタが妻を殺され復讐に燃える元特殊部隊工作員を演じるクライム・アクション。共演はクリストファー・メローニ、レベッカ・デモーネイ。監督は「マスク」「スコーピオン・キング」のチャック・ラッセル。
あらすじ:失業中の自動車整備工スタンリー・ヒル。ある日、空港の駐車場で暴漢に襲われ、妻を目の前で殺され、自身も重傷を負う。やがて実行犯が逮捕されるも、裏社会を牛耳るレミ・Kの手下だったことからすぐに釈放されてしまう。それを知ったスタンリーは、自らの手で妻の敵を討つと誓う。今はごく平凡な市民として暮らしていたスタンリーだったが、その正体はいくつもの殺人テクニックを習得した凄腕の元特殊部隊工作員だった。己の怒りのままに復讐の鬼と化し、妻を殺した者たちを一人また一人と始末していくスタンリーだったが…。
<感想>妻子を殺され復讐に燃える男と言ったら、「96時間」「イコライザー」「ジョン・ウィック」がありますが、本作でも珍しく最近の映画ではお目にかかっていないあの“ジョン・トラボルタ”が、愛する妻を暗殺されて、警察には任せておけないとばかりに、昔は、凄腕の元特殊部隊工作員だったという設定で、部屋の壁の奥にしまい込んでいた銃や武器を出し復讐に燃える男となります。
ですが、復讐に加担するクリストファー・メローニが、演じる相棒デニスがいいんですね。散髪屋を営んでいるデニスは、その地下に秘密基地を設けており、あっという間にスタンが必要な情報を入手するのでした。主人公のスタンリーをサポートし、コミカルな掛け合いは、仕込み芸人のように面白く、これまたアクション映画の緊張と緩和の王道であります。
さらにアクション演出は、先の「ジョン・ウィック」(2014)を手がけた、87 eleven action designが担当しているので、ド派手な格闘術や大袈裟なガンアクションではなく、リアリティ重視でまとめていているのも良かった。
主人公トラボルタの背中に彫られたイレズミ「I Am Wrath」が、デカデカと背中に見せつける様は、単純に復讐心を丸出しにして凄い迫力を感じました。
ですが、何か物足りない感じがします。それは、実は黒幕が州知事で、ワルを追い詰めるのはもっぱら元・相棒任せであり、トラボルタの派手なアクションや銃撃戦は期待できないんですから。もっとも、ワルの方もチンピラ、組織、悪徳刑事、政界の大物といった、誰しもが全員陳腐な人物ばかりで中途半端なのが惜しい。
トラボルタの見せ場も、街の刺青屋で怪しい2人を見つけて、その男を倒したあと、店にあった薬と金が詰まったカバンを持ち帰り、それを餌にチャーリーをおびき出す計画でした。チャーリーを街の韓国クラブのVIPルームにおびき出し、店側用心棒も交えての激しい銃撃戦の模様は、いたって普通であり、チャーリーが死ぬ前に、妻のビビアンを消すように命じたのは“レミー K”で、ビビアンが首を突っ込みすぎたらしい。スタンはビビアンが手がけていた再調査の書類を調べ上げて、そこに州知事がパイプラインを通すために数字を改ざんして発表するように進めていたのですね。
ところが、スタンには結婚している娘も子供がおり、レミー Kは手下に、スタンの娘アビーの家族を襲わせ、人質にするわけ。そこに悪徳警官のギルモア刑事も、スタンを襲いにやってきますが、スタンとデニスの二人がアビーと孫を救出し、ギルモア刑事を捕らえることに成功して、メザーブ州知事がすべての黒幕であることが分る。
ラストは、スタンが一人で州知事の屋敷に乗り込み、2倍以上の警備がいるのを片っ端から撃ち殺してメザーブと対峙し、妻ビビアンの復讐をやり遂げます。
そこへ警察が屋敷を囲み窮地に陥るスタン、トラボルタが防弾チョッキの上から銃撃を何発も受けて倒れ、病院へ搬送される。娘のアビーが父親の面会を待っているも中々会わせて貰えない。そのまま父親が軍管轄の施設へ送られることを知り、スキを見て父親の傍へ行き拳銃をそっと渡すのです。
その銃があったので、父親が悪徳警官ギルモアの手下に殺されずにすみました。しかし、そこには相棒デニスも駆けつけていて、医者に化けその刑事を撃ち殺す役目を果たしていたのですね。
父親スタンは、デニスの手により病院から抜け出し、遠いところへと。そして、絵葉書がスタンから届くのです。あて先はサンパウロでした。
王道と言っていいほどに、家族を殺された復讐アクション系の映画であり、出ているジョン・トラボルタが、スクリーンに出てきたのが珍しくて鑑賞したような次第ですかね。
2017年劇場鑑賞作品・・・189アクション・アドベンチャーランキング
あらすじ:失業中の自動車整備工スタンリー・ヒル。ある日、空港の駐車場で暴漢に襲われ、妻を目の前で殺され、自身も重傷を負う。やがて実行犯が逮捕されるも、裏社会を牛耳るレミ・Kの手下だったことからすぐに釈放されてしまう。それを知ったスタンリーは、自らの手で妻の敵を討つと誓う。今はごく平凡な市民として暮らしていたスタンリーだったが、その正体はいくつもの殺人テクニックを習得した凄腕の元特殊部隊工作員だった。己の怒りのままに復讐の鬼と化し、妻を殺した者たちを一人また一人と始末していくスタンリーだったが…。
<感想>妻子を殺され復讐に燃える男と言ったら、「96時間」「イコライザー」「ジョン・ウィック」がありますが、本作でも珍しく最近の映画ではお目にかかっていないあの“ジョン・トラボルタ”が、愛する妻を暗殺されて、警察には任せておけないとばかりに、昔は、凄腕の元特殊部隊工作員だったという設定で、部屋の壁の奥にしまい込んでいた銃や武器を出し復讐に燃える男となります。
ですが、復讐に加担するクリストファー・メローニが、演じる相棒デニスがいいんですね。散髪屋を営んでいるデニスは、その地下に秘密基地を設けており、あっという間にスタンが必要な情報を入手するのでした。主人公のスタンリーをサポートし、コミカルな掛け合いは、仕込み芸人のように面白く、これまたアクション映画の緊張と緩和の王道であります。
さらにアクション演出は、先の「ジョン・ウィック」(2014)を手がけた、87 eleven action designが担当しているので、ド派手な格闘術や大袈裟なガンアクションではなく、リアリティ重視でまとめていているのも良かった。
主人公トラボルタの背中に彫られたイレズミ「I Am Wrath」が、デカデカと背中に見せつける様は、単純に復讐心を丸出しにして凄い迫力を感じました。
ですが、何か物足りない感じがします。それは、実は黒幕が州知事で、ワルを追い詰めるのはもっぱら元・相棒任せであり、トラボルタの派手なアクションや銃撃戦は期待できないんですから。もっとも、ワルの方もチンピラ、組織、悪徳刑事、政界の大物といった、誰しもが全員陳腐な人物ばかりで中途半端なのが惜しい。
トラボルタの見せ場も、街の刺青屋で怪しい2人を見つけて、その男を倒したあと、店にあった薬と金が詰まったカバンを持ち帰り、それを餌にチャーリーをおびき出す計画でした。チャーリーを街の韓国クラブのVIPルームにおびき出し、店側用心棒も交えての激しい銃撃戦の模様は、いたって普通であり、チャーリーが死ぬ前に、妻のビビアンを消すように命じたのは“レミー K”で、ビビアンが首を突っ込みすぎたらしい。スタンはビビアンが手がけていた再調査の書類を調べ上げて、そこに州知事がパイプラインを通すために数字を改ざんして発表するように進めていたのですね。
ところが、スタンには結婚している娘も子供がおり、レミー Kは手下に、スタンの娘アビーの家族を襲わせ、人質にするわけ。そこに悪徳警官のギルモア刑事も、スタンを襲いにやってきますが、スタンとデニスの二人がアビーと孫を救出し、ギルモア刑事を捕らえることに成功して、メザーブ州知事がすべての黒幕であることが分る。
ラストは、スタンが一人で州知事の屋敷に乗り込み、2倍以上の警備がいるのを片っ端から撃ち殺してメザーブと対峙し、妻ビビアンの復讐をやり遂げます。
そこへ警察が屋敷を囲み窮地に陥るスタン、トラボルタが防弾チョッキの上から銃撃を何発も受けて倒れ、病院へ搬送される。娘のアビーが父親の面会を待っているも中々会わせて貰えない。そのまま父親が軍管轄の施設へ送られることを知り、スキを見て父親の傍へ行き拳銃をそっと渡すのです。
その銃があったので、父親が悪徳警官ギルモアの手下に殺されずにすみました。しかし、そこには相棒デニスも駆けつけていて、医者に化けその刑事を撃ち殺す役目を果たしていたのですね。
父親スタンは、デニスの手により病院から抜け出し、遠いところへと。そして、絵葉書がスタンから届くのです。あて先はサンパウロでした。
王道と言っていいほどに、家族を殺された復讐アクション系の映画であり、出ているジョン・トラボルタが、スクリーンに出てきたのが珍しくて鑑賞したような次第ですかね。
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