前作「トロール・ハンター」が世界的に注目を集めたノルウェー人監督アンドレ・ウーヴレダルが、ブライアン・コックスとエミール・ハーシュを主演に迎え、記念すべきハリウッド・デビューを飾ったホラー・サスペンス。謎めいた身元不明の死体が持ち込まれたことから、次第に恐るべき怪現象に見舞われていく検死官親子の運命を、死因を巡るミステリー要素と戦慄の恐怖演出で描き出していく。
<感想>毎日の猛暑でうんざり。で、ホラー映画でもと思って鑑賞。かなり冷房が効いていて、音響がそれらしく背筋がゾワゾワとする音で中々良かった。
検視官には、『ボーン』シリーズのベテラン俳優のブライアン・コックスが、それに、息子には、『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュが、久々に観ましたね。息子の恋人エマには、オフィリア・ラヴィボンド、その他には、保安官に、マイケル・マケルハットン。死体のジェーン・ドウにはオルウェン・ケリー。
冒頭映像から、一家が殺害された家の現場検証の様子から。いかにもな惨殺死体があり、床にはどす黒い血が流れ、そして3人の惨殺死体が。そのうち1体の傍には、血まみれの受話器がぶら下がり、地下室の保安官が死体を発見とのこと。降りてみると、土に埋められた美女の死体を発見する、本当に美しい。
その映画の中心になる、「世にも美しい死体」を演じているのは、モデルや女優業のオルウェン・ケリーである。タイトルの“ジェーン・ドウ”とは身元不明者に対して一般的に付けられる名前のこと。
検視官のブライアン・コックスが、慣れた手つきで、検死の手順を踏んでジェーン・ドウの胸部を開き、骨を折り、皮を剥いでいくことで、徐々にその遺体に隠された戦慄の真実が明らかになっていく様は、何とも言えないくらい恐ろしかった。
父親の検視官は、眼球の色が灰色と、血液の色などで、死体の生きていた時刻からの経過とか調べて分かるのだが、まるで生きているかのような肌艶、口の中を開けると舌が切り裂かれていた。そして両手足首が骨折しており、それに開腹すると、麻酔薬代わりに薬草というか花が臓器のなかに入っていた。
コルセットでもしていたかのような、細いウェスト。肺の中は焼けただれて真っ黒、心臓には布に包まれた歯のようなものが。女性器の中は誰かに乱暴された後のように傷だらけだという。この死体が司法解剖されていく過程が、かなりリアルな解剖シーンが満載であり、グロいのが苦手な方には観ない方がいいかもです。
その最中には、外は夜更けで嵐が来ており、雷が轟き、たまに電気が停電するし、自家発電機が作動していないのか。それに、遺体置き場のドアが、かってに開いたりするし。廊下では物音がするし、誰かがいるようだ。何が出て来るのか分からない。まるでお化け屋敷のように怖い。
二人で廊下へ出て、地下室の中から外への扉を開けるも開かないのだ。そして、息子が換気口の中を見て、飼い猫の死骸を見つける。これも怖かった。可哀そうに、誰に殺されたのだろう。焼却炉の中へ入れて燃やす父親。
死体のジェーン・ドウのところへ戻ると、父親はこの遺体は魔女だと言うのだ。これまで不可解な出来事は、すべて遺体から発する邪悪な力によって起こったこと。父親は解剖を中断して遺体を焼こうとします。燃やしてしまおうと、焼却炉のところまで運ぼうとするもダメで、じゃあ、ここで油をかけて燃やしてしまおうとする。すると、火は天井まで燃え広がり、慌てて消化器で消す。ジェーン・ドウはそのままなのだ。
父親が言うには、300年前に魔女狩りがあったというのだ。検視作業を再開します。頭蓋骨を開き血液検査をすると、ジェーン・ドウの脳組織細胞は、生きている人間と同じく依然として活性していたのでした。つまり“生きている肉体”であり、セイラム魔女裁判の犠牲者であると。
注:1693年にニューイングランドで起きた、セイラム魔女裁判の犠牲者であることを突きとめました。セイラム魔女裁判とは、あらぬ疑いをかけられた女性達が「魔女狩り」にあい、次々と拷問を受け火あぶりの刑にされた歴史に残る大虐殺。
結局は、300年も前のセイラム魔女裁判で、拷問にかけられ火あぶりにされた魔女を掘り起こしてしまい、その遺体を解剖してしまった。しかし、魔女なので、なんらかの力で、検視官の父親と息子にその恋人は、ジェーン・ドウという魔女に殺されてしまったということ。
翌朝には、保安官たちが来て、父親と息子、そして恋人は間違って、ビビリの息子に殺されてしまったその死体と、ジェーン・ドウの遺体袋を車に積み、走り去る車の中では、ジェーン・ドウの指が動いているのでした。わぁお、これはきっと、魔女だったんですね。
2017年劇場鑑賞作品・・・166映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/
<感想>毎日の猛暑でうんざり。で、ホラー映画でもと思って鑑賞。かなり冷房が効いていて、音響がそれらしく背筋がゾワゾワとする音で中々良かった。
検視官には、『ボーン』シリーズのベテラン俳優のブライアン・コックスが、それに、息子には、『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュが、久々に観ましたね。息子の恋人エマには、オフィリア・ラヴィボンド、その他には、保安官に、マイケル・マケルハットン。死体のジェーン・ドウにはオルウェン・ケリー。
冒頭映像から、一家が殺害された家の現場検証の様子から。いかにもな惨殺死体があり、床にはどす黒い血が流れ、そして3人の惨殺死体が。そのうち1体の傍には、血まみれの受話器がぶら下がり、地下室の保安官が死体を発見とのこと。降りてみると、土に埋められた美女の死体を発見する、本当に美しい。
その映画の中心になる、「世にも美しい死体」を演じているのは、モデルや女優業のオルウェン・ケリーである。タイトルの“ジェーン・ドウ”とは身元不明者に対して一般的に付けられる名前のこと。
検視官のブライアン・コックスが、慣れた手つきで、検死の手順を踏んでジェーン・ドウの胸部を開き、骨を折り、皮を剥いでいくことで、徐々にその遺体に隠された戦慄の真実が明らかになっていく様は、何とも言えないくらい恐ろしかった。
父親の検視官は、眼球の色が灰色と、血液の色などで、死体の生きていた時刻からの経過とか調べて分かるのだが、まるで生きているかのような肌艶、口の中を開けると舌が切り裂かれていた。そして両手足首が骨折しており、それに開腹すると、麻酔薬代わりに薬草というか花が臓器のなかに入っていた。
コルセットでもしていたかのような、細いウェスト。肺の中は焼けただれて真っ黒、心臓には布に包まれた歯のようなものが。女性器の中は誰かに乱暴された後のように傷だらけだという。この死体が司法解剖されていく過程が、かなりリアルな解剖シーンが満載であり、グロいのが苦手な方には観ない方がいいかもです。
その最中には、外は夜更けで嵐が来ており、雷が轟き、たまに電気が停電するし、自家発電機が作動していないのか。それに、遺体置き場のドアが、かってに開いたりするし。廊下では物音がするし、誰かがいるようだ。何が出て来るのか分からない。まるでお化け屋敷のように怖い。
二人で廊下へ出て、地下室の中から外への扉を開けるも開かないのだ。そして、息子が換気口の中を見て、飼い猫の死骸を見つける。これも怖かった。可哀そうに、誰に殺されたのだろう。焼却炉の中へ入れて燃やす父親。
死体のジェーン・ドウのところへ戻ると、父親はこの遺体は魔女だと言うのだ。これまで不可解な出来事は、すべて遺体から発する邪悪な力によって起こったこと。父親は解剖を中断して遺体を焼こうとします。燃やしてしまおうと、焼却炉のところまで運ぼうとするもダメで、じゃあ、ここで油をかけて燃やしてしまおうとする。すると、火は天井まで燃え広がり、慌てて消化器で消す。ジェーン・ドウはそのままなのだ。
父親が言うには、300年前に魔女狩りがあったというのだ。検視作業を再開します。頭蓋骨を開き血液検査をすると、ジェーン・ドウの脳組織細胞は、生きている人間と同じく依然として活性していたのでした。つまり“生きている肉体”であり、セイラム魔女裁判の犠牲者であると。
注:1693年にニューイングランドで起きた、セイラム魔女裁判の犠牲者であることを突きとめました。セイラム魔女裁判とは、あらぬ疑いをかけられた女性達が「魔女狩り」にあい、次々と拷問を受け火あぶりの刑にされた歴史に残る大虐殺。
結局は、300年も前のセイラム魔女裁判で、拷問にかけられ火あぶりにされた魔女を掘り起こしてしまい、その遺体を解剖してしまった。しかし、魔女なので、なんらかの力で、検視官の父親と息子にその恋人は、ジェーン・ドウという魔女に殺されてしまったということ。
翌朝には、保安官たちが来て、父親と息子、そして恋人は間違って、ビビリの息子に殺されてしまったその死体と、ジェーン・ドウの遺体袋を車に積み、走り去る車の中では、ジェーン・ドウの指が動いているのでした。わぁお、これはきっと、魔女だったんですね。
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