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Channel: パピとママ映画のblog
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はらはらなのか。★★・5

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「いいにおいのする映画」の酒井麻衣監督が子役出身の原菜乃華を主演に迎えて贈る商業映画デビュー作。原菜乃華が実際に主演した舞台『まっ透明なAsoべんきょ~』をモチーフに、ヒロインの女優としての成長物語をファンタジックに描き出す。共演は松井玲奈。
あらすじ:今は亡き母に憧れ、自分も一人前の女優になりたいと夢見ながらもなかなか芽が出ない子役、原ナノカ。ある日、父の都合で田舎に引っ越したナノカは、かつて母が出演した舞台の再演のチラシを見て、絶対に主役をやりたいとオーディションに挑む。そしてついに主役を勝ち取り、本番に向けて劇団のメンバーたちとの稽古に励むナノカだったが…。

<感想>25歳という若さの酒井麻衣監督のデビュー作は観ていませんが、ちょうど時間が開いたので鑑賞した。女子小学生向けファッション雑誌「キラピチ」の専属モデルやテレビ番組「おはスタ」の「おはガール」などで活躍する原菜乃華が、本人役の原ナノカで映画初主演しているのだが、舌ったらずの喋り方で、演技の方がちょっと下手くそで、もうちょっと勉強してもらいたいですね。

物語が、女優志望の中学生の妄想のような展開。自分の部屋に、自分とそっくりの自分が出て来て、妄想ですからねいいのですが、その妄想の彼女を友達にして対話するが、それがいかにもな可愛いファンタジーというよりも、薄暗くて幽霊のように見えた。

主人公の暮らしが、そんな風だからまったくつかみどころがなく、アングラふうなタッチもあり、目指している母親の劇団へは一応は入れるも、アングラ劇団の団長と喫茶店のオーナーのリナは、昔恋人だったということで、女優さんだったのですね。ナノカの母親の時に子役をしていたそうです。

主人公は子役から女優へのステップアップを目指す女の子であって、ライバルたちより美少女(それなりにね)で芸歴も長いはずなのに、なかなかオーディションに受からず焦りを感じていた。そんなある日、亡き母親が出演していた舞台が再演されると知った彼女は、主役の座を勝ち取るべくオーディションに挑む。ということなんですが、父親が反対しているのに家出までしてそのオーディションに応募する。
父親には川瀬陽太さんが、ナノカを導く喫茶店店主に松井玲奈、ナノカが憧れる生徒会長に吉田凜音。監督・脚本は「いいにおいのする映画」の酒井麻衣。

家出したのはいいが、変なおっさんに連れられて風俗で働かされなくて良かった。物語が、上手く彼女を拾ってくれる喫茶店のオーナーのリナ、松井玲奈が演じていて演技が上手い。その喫茶店に寝泊まりして、その喫茶店もバイトでオーデションへと。ですが、見事に落選でした。

学校はどうしたのか、行っているんですね。喫茶店のリナさんが、父親に連絡をして、学校へも行けるようになる。劇団へ入れたのも、リナの口利きがあったからなのですね。その学校生活の中でも、歌の道へ進みたいという吉田凜音扮する凜ちゃんがいて、彼女の歌はお世辞でなく上手いと思った。将来は、ミュージカルスターにでもなるのでは。

序盤の映像は、確かに監督の意図とする、ファンタジーでミュージカルでもあるが、賑やかで素晴らしくて、チャラン・ポ・ランタンの楽曲に引っ張られているようだった。

後半は、ドラマに徹していて、アングラ劇団のお披露目があり、その主役にノナカが選ばれて、ノナカの母親役に喫茶店のリナが出演することが決まり、虚実のような境界線が明確になり現実となる。ですが、願わくばもう少し世界を壊しにかかっても良かったように思う。
若い女子監督の趣味のレベルのような、アイドルものという作り手の野心が、メガ盛りだくさんでありました。

2017年劇場鑑賞作品・・・115映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

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