タツノコプロ創立55周年記念作品として往年の人気TVアニメを「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」の溝端淳平主演で実写映画化した格闘ヒーロー・アクション。正義のために立ち上がった元ストリートファイターの探偵が、特殊装甲スーツを身にまとい、最強ヒーローとなって悪に立ち向かう姿を描く。共演は山田裕貴、原幹恵、柳ゆり菜、神保悟志、長谷川初範。監督は「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」の坂本浩一。
あらすじ:過激化する組織犯罪に対抗するため、警視庁と防衛省は特殊装甲スーツ“ポリマースーツ”の開発を極秘に進めるが、その強大すぎる力に畏怖の念を抱いた警視総監によって中止される。数年後、新たに就任した警視総監によって、ポリマースーツの開発が再開されるが、テスト版スーツ3体が盗まれ、犯罪に悪用されてしまう。そこで刑事部長の土岐田は、最強拳法“破裏拳”の唯一の継承者で元ストリートファイターの探偵・鎧武士に捜査への協力を要請するのだったが…。
<感想>大ヒットアニメの『タイムボカン』や『科学忍者隊ガッチャマン』を輩出したタツノコプロ55周年を記念して製作された本作は、1970年代にテレビ放送された同タイトルの人気ヒーローアニメの実写化作品です。
破裏拳ポリマーをまったくもって知らなかったので、「仮面ライダー」を見る気分で観賞。
フィジカル・ヒーローを演じるのは溝端淳平くん。溝端淳平くんの初のアクションヒーロー役は、トレーニングで作り上げた肉体に、顔立ちがどこか昭和感の漂っていて、この作品にぴったりとハマっていました。”ポリマースーツ”が、まるで「アイアンマン}のようないで立ちのスーツなのでかっこよかったです。
オリジナルアニメは観ていませんが、「この世に悪がある限り…」のキメ台詞とともに、どこか昭和の時代感を残しつつ、未来を感じさせる作品の世界観も魅力的であり、往年のファンも、初めて観る世代も楽しませたいという製作陣の熱意が伝わってきます。それに、鎧の相棒を演じる山田裕貴もこれまでにない役柄を好演している。
まず、その“破裏拳”なる技を持つ、スーツヒーローを知ったのですが、わざわざ特殊装甲スーツなどで変身しなくても、溝端淳平が演じている主人公、素手で充分強いのに、なんて思ってしまったのだが。
ジャッキー・チェンの「カンフー拳」もので刷り込まれたファンの私には、それに勝るものはあり得なく、ある世代の男子の必殺技スキには、かなわないが、本作はそれを踏まえた上で、そこに安住せず、技が改良されて変化したステップを、長年会っていなかったかつてのライバルが、知るのは何故?・・・みたいな、武術ミステリネタをも入れてきており楽しかったです。
変身することで更にパワーアップするわけなんですが、そのアクションも基本は、地に足をつけたまま、しかも物語の運び方がいささか古くさいコメディ仕立てであり、この辺の手造り感は親しみが湧かなくもない。
とは言え、観客のアクション鑑賞眼は肥えてきているも、本作の志向もまた良かった。「タツノコプロ」ファンには嬉しい作品ですよね。
2017年劇場鑑賞作品・・・111映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/
あらすじ:過激化する組織犯罪に対抗するため、警視庁と防衛省は特殊装甲スーツ“ポリマースーツ”の開発を極秘に進めるが、その強大すぎる力に畏怖の念を抱いた警視総監によって中止される。数年後、新たに就任した警視総監によって、ポリマースーツの開発が再開されるが、テスト版スーツ3体が盗まれ、犯罪に悪用されてしまう。そこで刑事部長の土岐田は、最強拳法“破裏拳”の唯一の継承者で元ストリートファイターの探偵・鎧武士に捜査への協力を要請するのだったが…。
<感想>大ヒットアニメの『タイムボカン』や『科学忍者隊ガッチャマン』を輩出したタツノコプロ55周年を記念して製作された本作は、1970年代にテレビ放送された同タイトルの人気ヒーローアニメの実写化作品です。
破裏拳ポリマーをまったくもって知らなかったので、「仮面ライダー」を見る気分で観賞。
フィジカル・ヒーローを演じるのは溝端淳平くん。溝端淳平くんの初のアクションヒーロー役は、トレーニングで作り上げた肉体に、顔立ちがどこか昭和感の漂っていて、この作品にぴったりとハマっていました。”ポリマースーツ”が、まるで「アイアンマン}のようないで立ちのスーツなのでかっこよかったです。
オリジナルアニメは観ていませんが、「この世に悪がある限り…」のキメ台詞とともに、どこか昭和の時代感を残しつつ、未来を感じさせる作品の世界観も魅力的であり、往年のファンも、初めて観る世代も楽しませたいという製作陣の熱意が伝わってきます。それに、鎧の相棒を演じる山田裕貴もこれまでにない役柄を好演している。
まず、その“破裏拳”なる技を持つ、スーツヒーローを知ったのですが、わざわざ特殊装甲スーツなどで変身しなくても、溝端淳平が演じている主人公、素手で充分強いのに、なんて思ってしまったのだが。
ジャッキー・チェンの「カンフー拳」もので刷り込まれたファンの私には、それに勝るものはあり得なく、ある世代の男子の必殺技スキには、かなわないが、本作はそれを踏まえた上で、そこに安住せず、技が改良されて変化したステップを、長年会っていなかったかつてのライバルが、知るのは何故?・・・みたいな、武術ミステリネタをも入れてきており楽しかったです。
変身することで更にパワーアップするわけなんですが、そのアクションも基本は、地に足をつけたまま、しかも物語の運び方がいささか古くさいコメディ仕立てであり、この辺の手造り感は親しみが湧かなくもない。
とは言え、観客のアクション鑑賞眼は肥えてきているも、本作の志向もまた良かった。「タツノコプロ」ファンには嬉しい作品ですよね。
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