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グレートウォール3D★★★・8

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世界的な建造物である万里の長城を題材にしたアクション。その建造に秘められた目的と戦いを、壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは『上海ルージュ』『HERO』などのチャン・イーモウ。『ボーン』シリーズなどのマット・デイモン、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、香港のスター、アンディ・ラウらが結集。国際色あふれるキャストが織り成すストーリーに引き込まれる。

あらすじ:世界を旅するウィリアム(マット・デイモン)ら二十数名の傭兵部隊は、シルクロードの中国国境付近で馬賊に攻撃された上に謎の獣に襲われる。生き残ったウィリアムとトバール(ペドロ・パスカル)は、禁軍が守る万里の長城にたどり着くものの降伏を余儀なくされる。戦略を担うワン(アンディ・ラウ)によって処刑を免れたのち、自分たちを襲った獣が饕餮(とうてつ)という怪物であり、万里の長城がその群れを都に入れないための防壁だと知るウィリアムとトバール。やがてすさまじい地響きと共に無数の獣が迫ってきた。

<感想>万里の長城を舞台に、大地を埋め尽くす凶暴な怪物、饕餮(とうてつ)の群れと、都への怪物たちの流入を防ごうとする禁軍の激闘を描いている。中でも主演のマット・デイモンが流浪の弓矢の名手として熱演し、相棒のスペイン人のペドロ・パスカルと25年前に捕えられウィレム・デフォー。この傭兵たちは、コソ泥で火薬を盗みたくてはるばる中国までやってきたのに、怪物を遭遇して、怪物退治の仲間に加わることになる。禁軍の大将の弓の名人は、獰猛なバケモンに食われてしまう。

しかし、ペドロとウィレム・デフォーに2人は、早く火薬を盗んでここから逃げ出そうと思っているのだ。みんなが戦っている隙に馬に乗って出て行くも、途中で馬賊に出会い盗んだ爆薬も取られてしまい、砂漠に放りだされてしまう。

だが、ウィリアムだけは確かに火薬を盗みに来たのだが、怪物退治で命を奪われるのを見るにつけ、彼の人生観が大きく変わることになる。禁軍の全員が、ウィリアムがこれまで考えたこともないような、大義のために生きているのを見るにつけ、兵士の中には彼に感銘を受けるものさえ出て来る。それは、自分自身のためだけに生きるよりも尊いことだと、彼も気づくことになるわけ。

60年に一度現れる圧倒的な攻撃力をもつ謎の敵である饕餮が、威嚇してくるのを前に、「大義のためなら死をも恐れない」と決意を固めた禁軍の将軍と、『キングコング 髑髏島の巨神』で本当に何もしてなくて目立ってなかった、科学者だったジン・ティエンが、リン隊長に扮していて綺麗でした。それに、万里の長城の先に扇型で、バンジージャンプのように落下して、化け物目がけてダイブするシーンには驚いた。まるで日本の特攻隊のよう。

しかし、頭のいい化け物たちが、地下にトンネルを掘り首都の宮殿まで襲って来るとは。だから、最終決戦が首都の宮殿の中でも怪物にやられる兵士たち。偉いさんたちは、檻の中に入った怪物を見て喜んでいるが、仲間を助けに来たのか宮殿まで襲って来るとは思っていなかったのでは。

ところが、美女だけで構成されたバンジージャンプ部隊がいて、弓の名手のマット・デイモンがバンジーの手ほどきを受けるシーンまである。それに、熱気球型灯篭に乗って、怪物の大ボス目がけて、空の上から火のついた弓矢を射るという手法が、弓矢の名手である。ウィリアムの得意技であり、ボスを殺せば他の大勢の化け物たちが静かになることを熟知しているから。

それに3Dで見たかいはあったと思いますね。万里の長城には行ったことありませんが、奥行きが深く、立体感のある万里の長城とモンスターとの闘いを見ることができ、映像体験としては満足です。巨匠チャン・イーモウ監督が、壮大かつ華麗なアクション演出に腕を振るった娯楽作品でもあります。
なにが素晴らしいって、長城を守る精鋭部隊のビジュアル感が素晴らしい。太鼓のBGMもマッドマックスのようでテンション上がるし、専門ごとに赤・青・黄とカラフルに色分けされた軍隊の甲冑の綺麗さ、そのデザインは素晴らしかった。
2017年劇場鑑賞作品・・・84アクション・アドベンチャーランキング

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