Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

君と100回目の恋 ★★★

$
0
0
シンガーソングライターのmiwaと「ヒロイン失格」の坂口健太郎の共演で贈るファンタジー・ラブストーリー。時間を巻き戻せる青年が、事故に遭うヒロインの運命を変えるために一途に奮闘する姿を描く。監督は「黒崎くんの言いなりになんてならない」の月川翔。
あらすじ:女子大生の日向葵海は、幼なじみの長谷川陸と組んでバンド活動に励んでいた。本当は陸のことが好きなのに、なかなか言い出すことができず煮え切らない日々を送っていた。そんな中で迎えた誕生日の7月31日。ライブが上手くいかずに激しく落ち込む葵海は、事故に遭ってしまう。ところが葵海が次に目覚めたとき、彼女は1週間前の教室にいた。やがて戸惑う葵海に陸が思いも寄らぬ事実を打ち明ける。なんと彼は時間を巻き戻すことができるというのだ。そして陸は愛する葵海の運命を変えるために奔走していたのだったが…。

<感想>シンガーソングライターのmiwaと、若手注目株の坂口健太郎の共演によるラブストーリーなんですが、交通事故に遭った葵海(miwa)と、彼女を救うためにタイムリープを繰り返す青春ラブストーリーもの。

彼氏役の陸の坂口健太郎の爽やかでかっこいい青年に、誰でもが惚れてしまうような感じがする。ギターも練習をして自分で弾いていたというし、劇中のバンド、"The STROBOSCORP"で歌を披露するところが見どころの一つでもある。「女の子を優しく守ってやるよ」という、胸キュンなセリフに、それが出来なかったからこそ、悔しくて何度もその過去へとタイムリープを繰り返すわけ。それくらいに、全面でスクリーンに映えていて素晴らしかった。
それに、前作「マエストロ!」(2015)に出演してから2作目となるmiwaは、さすがに作曲・歌はプロフェッショナルであり、彼女の音楽があってこその本作なんですね。でも演技の方は、まだ素人っぽい感じでいいんだけれども、そのところをカバーしているのが、恋人の坂口健太郎でもあるんですよ。

昔の古いレコードの音と同時に、時も刻むレコードを、過去に戻る装置に選んだのが良かったと思う。その古いレコードをかける度に過去へとタイムリープする。2016年7月31日18時10分の 夏祭りが、何回も、何回もですからね。小道具としてのアナログプレーヤー、それが落として割れてしまい過去へとループできなくなってしまう。陸は分かるんですね、葵海の生きている過去に何度も戻れても、亡くなってしまった彼女が未来にはいけないことを。

陸のおじさんが、陸のためにとお手製のチョコレート製のレコードが登場する場面。これって食べられるんじゃないの。実際にチョコレートのレコードは音が出るんですね。おじさんに扮した田辺誠一さんも、何となくチョコレートでレコードを作るなんてことは、普通じゃないってことなの。
確か以前の映画、「100回泣くこと」でも、交通事故で4年間記憶喪失の恋人と彼女が末期癌で1年という命の物語で、少し似ていましたね。

バンド仲間のベース松田直哉に竜星涼、ドラムに中村鉄太の泉澤祐希と、また直哉が葵海をずっと片思いをしていることも、何か切ない感じで観てました。しかし、4人といつも一緒で友達で、いろいろ世話をしてくれるのが葵海の親友の相良里奈に扮している真野恵里菜で、彼女はマネージャーみたいなもんだった。実は真野恵里菜はベース松田直哉が大好きで、でも彼は葵海に夢中なのね。

恋って、上手くいかないものかと思っていたら、なんと、葵海が留学することになり、日本を離れるにあたって好きな陸に告白をしたいと思ってたんですね。
ところが、先に直哉が葵海に「好きだ」と告白をしてしまう。それを、本当に好きな陸に相談してしまう。彼は「あいつはいいやつだ」としか言わない。煮え切らない陸に怒りを覚えて、つい里菜の前で「直哉でもいいか…」と言ってしまう。これは、直哉が好きな里菜が、怒って口を聞いてくれなくなってしまうのは当たり前ですから。

それが事故のきっかけではなくて、バラバラになった4人の親友が、ライブで上手く弾けなかったこともあり、その後に葵海がトラックに轢かれて亡くなってしまうんですけどね。背が高い健太郎と背が低いmiwaとのラブシーンはどうするのかと心配したが、図書室でハシゴを使ってのキスシーンに、なるほどねナイス・アイデアだと感心しました。
今まで、自分の目の前にいつもいた彼女が、突然に居なくなってしまうってことは、悲しいし忘れられないし、もう一度やり直したいと思ってしまうことは良くあることです。しかし、過去に何度戻っても、現在には、彼女はもういないんですから。泣ける映画と言うよりも、現在生きている人が、過去を忘れることなく前に進んで生きるという、ラブストーリーでありながら、SFでもあり青春に音楽と盛りだくさんな作品です。

2017年劇場鑑賞作品・・・34映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles