キューバ革命に続く、新たなる革命は…ゾンビ映画だ!・・・アレハンドロ・ブルゲス監督作。異色のヒーローとゾンビの闘いを描いた、キューバ初のゾンビムービー。
ストーリー:40代のフアンは、人生の大半をキューバという国で文字通り何もせずに過ごしてきた。そんなフアンが唯一、気にかけている存在が美しく成長した娘のカミーラ。しかし当のカミーラは、父親とはできる限り距離を置きたい様子。突如として町に奇妙な出来事が起こり 始める。人々が凶暴になり互いを襲い出したのだ。当初、フアンは新たな革命が起こったのだと考える。しかし、やがてフアンとその仲間たちは、犯人が普通の人間ではなく、簡単に殺せるような相手ではないことに気づいていく。その正体は、吸血鬼でもなければ悪霊でもない。この状況を乗り切るため、フアンが考20え出した最善策は金儲けだった。キャッチコピーは“愛する人、殺します。フアン殺人代行社"。
<感想>タイトルから伺える通り、「ショーン・オブ・ザ・デッド」を参考にしてはいるが、舞台をハバナに変えただけの劣化コピーとは違います。老人や障害者にも情け容赦ないどぎついギャグと、キューバならではの社会風刺をたっぷり効かせたコメディ・ゾンビ映画の快作なのだ。
まず驚かされるのは、主人公フアンと相棒のラサロがちっとも良い人じゃないこと。フアンは染みつきランニングシャツに短パンの汚らしい格好で、妙に目つきが悪くて過去に何人か殺してても不思議じゃない。一方のラサロは、美人を見るとその場でパンツを下してオナニーするロクデナシ。近所にいたら絶対に目を合わせたくないタイプ。
ゾンビが発生するや、彼らは混乱に乗じてムカツクやつを殺したり、盗品を運ぶために老人の車いすを奪い取ったりもする。ラテン系の陽気さがある反面、生き残るためにはエゲツナイことも平気でやるどうしようもないやつらなのだ。
キューバのゾンビ映画とくれば、チープなものを想像しがちだが、そのネガティヴなイメージは早々と打ち砕かれてしまう。CGバレバレのシーンもあるにはあるものの、ワイヤーアクションっぽいものや国家の象徴と言える建物の爆破など、ゾンビのメイクも手間暇かけて作ってるので結構バカにできない。
主人公のフアンがブルース・リーのような構えで立ち向かうところなんて笑ってしまう。モブや荒廃とした街の様子がちゃんと見せ場になっているのがいい。少なくとも欧米のインディー・ゾンビ映画や、和製ゾンビには太刀打ち出来ないクオリティがある。あなどるなかれ、キューバ初のゾンビ映画は、すでに世界レベルに到達しているようですね。
2013年DVD鑑賞作品・・・23 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
ストーリー:40代のフアンは、人生の大半をキューバという国で文字通り何もせずに過ごしてきた。そんなフアンが唯一、気にかけている存在が美しく成長した娘のカミーラ。しかし当のカミーラは、父親とはできる限り距離を置きたい様子。突如として町に奇妙な出来事が起こり 始める。人々が凶暴になり互いを襲い出したのだ。当初、フアンは新たな革命が起こったのだと考える。しかし、やがてフアンとその仲間たちは、犯人が普通の人間ではなく、簡単に殺せるような相手ではないことに気づいていく。その正体は、吸血鬼でもなければ悪霊でもない。この状況を乗り切るため、フアンが考20え出した最善策は金儲けだった。キャッチコピーは“愛する人、殺します。フアン殺人代行社"。
<感想>タイトルから伺える通り、「ショーン・オブ・ザ・デッド」を参考にしてはいるが、舞台をハバナに変えただけの劣化コピーとは違います。老人や障害者にも情け容赦ないどぎついギャグと、キューバならではの社会風刺をたっぷり効かせたコメディ・ゾンビ映画の快作なのだ。
まず驚かされるのは、主人公フアンと相棒のラサロがちっとも良い人じゃないこと。フアンは染みつきランニングシャツに短パンの汚らしい格好で、妙に目つきが悪くて過去に何人か殺してても不思議じゃない。一方のラサロは、美人を見るとその場でパンツを下してオナニーするロクデナシ。近所にいたら絶対に目を合わせたくないタイプ。
ゾンビが発生するや、彼らは混乱に乗じてムカツクやつを殺したり、盗品を運ぶために老人の車いすを奪い取ったりもする。ラテン系の陽気さがある反面、生き残るためにはエゲツナイことも平気でやるどうしようもないやつらなのだ。
キューバのゾンビ映画とくれば、チープなものを想像しがちだが、そのネガティヴなイメージは早々と打ち砕かれてしまう。CGバレバレのシーンもあるにはあるものの、ワイヤーアクションっぽいものや国家の象徴と言える建物の爆破など、ゾンビのメイクも手間暇かけて作ってるので結構バカにできない。
主人公のフアンがブルース・リーのような構えで立ち向かうところなんて笑ってしまう。モブや荒廃とした街の様子がちゃんと見せ場になっているのがいい。少なくとも欧米のインディー・ゾンビ映画や、和製ゾンビには太刀打ち出来ないクオリティがある。あなどるなかれ、キューバ初のゾンビ映画は、すでに世界レベルに到達しているようですね。
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