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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー★★★★・5

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映画史に燦然と輝く金字塔シリーズ「スター・ウォーズ」のアナザー・ストーリーを描く新プロジェクトの記念すべき第1弾となるSFアドベンチャー大作。「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した“デス・スター”の設計図はいかにして反乱軍の手に渡ったのか、というこれまで語られることのなかった物語を、一匹狼のヒロイン、ジン・アーソをはじめとする新たなキャラクターたちの活躍を通して描き出す。主演は「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ、共演にディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェンほか。監督は「モンスターズ/地球外生命体」「GODZILLA ゴジラ」のギャレス・エドワーズ。
あらすじ:ダース・ベイダー擁する帝国軍の究極兵器“デス・スター”がついに完成しようとしていた。その圧倒的な破壊力の前に、銀河全体が恐怖に支配されようとしていた。有名な科学者ゲイレン・アーソを父に持ちながらも、家族と離れ離れとなり、たった一人で生き抜いてきたタフな女アウトロー、ジン・アーソ。ある日、彼女は反乱軍の将校キャシアン・アンドーから、父ゲイレンがデス・スターの設計に関わっていた可能性があると知らされる。そこで真相を突き止めるべく、ならず者ばかりで構成された反乱軍の極秘チーム“ローグ・ワン”の一員となり、デス・スターの設計図を盗み出すという過酷なミッションに身を投じていくジンだったが…。

<感想>16日に観てきました。本作の舞台が「エピソード4/新たなる希望」の直前の物語。帝国軍の最強兵器であるデス・スターが、銀河全体を脅かすなか、その設計図を奪うために無法者たちによって結成された反乱軍の極秘チーム「ローグ・ワン」の活躍が描かれている。

「スター・ウォーズ」と言うと、華麗なるライトセイバーでの戦闘シーンであります。闇のダークサイドの誘惑。そしてお馴染みの「フォースと共にあらんことを」という名ゼリフですね。過去の「スター・ウォーズ」サーガの物語は、主に「フォースを持つ者たち」の活躍を軸に繰り広げられてきました。
旧三部作のヒーローだったルーク・スカイウォーカーも、その父親のアナキンも、巨匠であるオビ=ワン・ケノビやヨーダも、みんなフォースを自在に操るジェダイの騎士だった。
すなわち、ジェダイの騎士の“フォース”とは、未来を予知したり他人の心を読み取ったり、闘いの場において圧倒的な身体能力を発揮できる、超常的なエネルギーのこと。その無限の力を使いこなせるのは、細胞に含まれるミディ=クロリアンの値が特に大きい者のみ。つまり、ごく少数の生まれつき「選ばれし者たち」だけの特権なのである。

ですが、今回の「スター・ウォーズ」史上初の「外伝」となる「ローグ・ワン」の、登場人物たちは違うのだ。主人公の女革命戦士のジンや、反乱軍での相棒キャシアン、盲目の僧侶たちは、みな普通の人間である。

中でも盲目の僧侶に扮したドニー・イェンは、まるで日本映画の「座頭市」のようであった。

今回の作品では、そんな彼ら「志願兵によって結成されたチーム“ローグ・ワン”の面々」が、強大な帝国軍に挑んでいく勇敢な物語を軸に展開するというもの。過去のサーガとはまた一味違い、より人間的な目線から描かれていくという、もう一つの「スター・ウォーズ」伝説の幕開けと言えよう。
そのものずばり、タイトルが示す通り、帝国軍VS反乱同盟軍による「宇宙戦争」の物語でもある。そんなわけだから、印象的な戦場シーンがいくつも登場している。例えば、「帝国の逆襲」での雪と氷に覆われた“星ホス“。あるいは「ジェダイの帰還」でのイウォーク族が棲む森の”惑星エンドア”など。

今回では新たな戦場となる“惑星スカリフ”は、一見すると常夏のリゾ-ト・アイランドのような生態系の星だけれど、その海岸に“ストームトルーパー”の大群が上陸するシーンが映し出されており、その他にも、カーゴ・ウォーカーのAT・ACTが砂浜を闊歩していたり、青空にはU・ウィングファイターが旋回していたりと、これはひょっとして、陸・海・空にまたがる壮大なる南国バトルの予感がするではないか。

そして、黒を基調としたデザインの“デス・トルーパー”は、帝国軍の将校であるオーソン・クレニックの配下に属する隊のロボット。やや小太りな白いストームトルーパーに比べて、全身のシェイプも引き締まっており明らかに強そうなんですね。

それに今回、反乱同盟軍で新たに登場するドロイドは、K・2SOであり、もともと帝国軍によって監視用ロボットとして開発されたもので、黒を主体としたボディ・カラーや、周囲を見渡すのに役立つ高身長のサイズである。その後、ディエゴ・ルナが演じる戦士キャシアンによって過去のデータを消され、現在では彼の警護を務めている。丁寧なC・3POとは違い、ずけずけと本音を言う性格のアンドロイド。

しかしだ、冷静に考えてみると、ひとつの惑星を破壊できるほど巨大な宇宙要塞が、たった一発の被弾で木っ端微塵に爆発してしまうのは、あまりにもずさんな設計ミスなのでは?・・・だが、それがあらかじめ計算されたデザインだったとしたら、誰が何の意図でそんな大それた仕掛けを埋め込んだのだろう。

反乱軍のスパイたちは、その危険すぎる極秘情報をいかにして入手し、いかに持ち帰ったのか?・・・そのために彼らが払わなくてはいけない犠牲、代償とは、・・・。
ですが、ド迫力のアクションシーンに加えて、このサーガの物語の根っこの部分を支えているのは、いつだって魅力ある登場人物たちであり、そんな彼らが紡いでいく「心の絆」であります。仲間に尽くす友情の絆はもちろん、次世代へ受け継がれる叡智の絆。そして、時には銀河系の未来をも狂わせてしまうほどの切ない愛の絆もそうですね。
ですが、そこでも重要な絆は「親子の絆」なんですよ。今回では、主人公の女戦士ジンの父親は、天才物理学者であるゲイリン・アーソ。演じているのが、マッツ・ミケルセンであり、娘のジンを演じているのがフェリシティ・ジョーンズである。父のゲイリンは帝国軍の最強兵器デス・スターを設計した男であり、少女時代のジンに対して、父のゲイリンが永遠の親子の絆を誓う回想シーンも描かれている。

何故に父親が悪の巨大兵器の設計に手を貸したのか?・・・そんな父と娘が運命に導かれて涙の再会するシーンでは、複雑な親子関係が展開される。前の「スター・ウォーズ」でも、ルーク・スカイウォーカーと、その父親アナキン(ダース・ベイダー)との複雑な親子関係は、旧シリーズでの壮大な物語の出発点でもあり、同時に終着点でもあった。
今回でも、父親の命を救えなかった娘ジンの悔しさが今後の物語の行方を大きく左右する要素となりそうです。それでも、娘ジンが父親の教えでしっかりと設計図を盗み、レイア姫の手に渡るシーンが映し出されるのが感慨深かったです。

2016年劇場鑑賞作品・・・274<映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

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