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ボクの妻と結婚してください。★★★

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TVドラマ化もされた売れっ子放送作家・樋口卓治の同名ベストセラー小説を織田裕二主演で映画化した感涙ラブ・ストーリー。余命宣告を受けた敏腕放送作家が、最愛の家族のために、妻の結婚相手を探す人生最後の“企画”に奔走する姿を描く。共演は吉田羊、原田泰造。監督は「阪急電車 片道15分の奇跡」「レインツリーの国」の三宅喜重。
あらすじ:人気バラエティ番組の放送作家として活躍する三村修治はある日突然、すい臓がんで余命半年と宣告されてしまう。途方に暮れる修治だったが、何よりも気がかりなのは、遺される最愛の妻・彩子と一人息子の陽一郎のこと。そこで修治は、人生最後の“企画”として、妻の結婚相手を見つけようと決意する。そして、知り合いの結婚相談所社長・知多かおりの協力を得て、ついに理想の相手、伊東正蔵に巡りあうが…。

<感想>タイトルを見てなんだろう?・・・って思いましたね。余命半年の男が、残していく妻と息子のために新しい夫を探してやるという物語。これは、普通じゃない、かなり突拍子もないことでファンタジーものとして考えればいいのかもしれませんが、やっぱり見ていてどうしても違和感を感じてしまった。

とにかく、夫が結婚相談所に頼んで、妻のために自分の身代わりの男を探してもらう。それが驚くことに、見つかるんですね。それも高学歴で、若い実業家でもあるイケメンの原田泰造さんなんですから。上手くいけば、夫は安心してあの世へ旅立てるということ。そんなわけないのに。結婚相談所の社長に高島礼子が、彼女にもいろいろありましたが、さすがに女優です、明るく機敏に振舞ってました。

ですが、これは主人公の三村修治って、一見エゴが強い人のような気もします。自分よりも若くて高学歴で実業家で、性格も優しい美男子の男が、妻の伴侶として再婚するなんて、嫉妬とかないんでしょうか。きっとありますよ。そんなそぶりを見せているシーンもありましたもの。
確かに残された妻と子供のことを考えると、どうせ再婚するのなら、奥さんのことを良く知ってくれている男性で、生きている自分が見て器のでかい素敵な人がいい。その方が奥さんも子供も幸せになれるかもしれない。とんでもなくファンタジーな話かと思ったら、意外とそうじゃないなって、もっと自分の身体のことを考えて、末期のすい臓癌ということで、治療のしようがなく、ただ死を待つのみって、辛いと思うんですけど。
だから、本当だったら、奥さんと息子とで、夫の残っている日をいかに楽しく思い出を残すような企画を立てた方が良いのではとも思いました。嫉妬は当然主人公の修治にもあるんですよ。

でもそれ以上に修治にとって大事なのは、奥さんの笑顔が続くことなんですね。それを大前提において、自分でこんな企画をしているわけですから。なおかつ自分が気に入った相手を探しているから、そういう意味では根っこにある嫉妬心はいくらか薄れるし、忘れられるんですよね。

ただ、ちょっとした瞬間には嫉妬心が出ると思うんですよ。最初は3人でデートをしたりして、そのうち2人になっていくんですね。そうすると、息子と家で待っている間に、ちらっと時計を見ている。まだ自分は生きているのだから、まさか朝帰りはないよな、とか、ホテルへは行ってないよな、とかあれこれと悩むのもちょっとね。

息子がいい子でね、父親の病気のことを知り、「僕がママを守るから」と、父親に約束する。それでも、父親は、若いモモと浮気の偽装工作をしてまで、妻に離婚届けを書いてもらいたいのだ。それが週刊誌に載って、大騒ぎになる。そこまでしなくても、結局は偽装工作でも奥さんを泣かせてしまうことになるもの。

それで、ラストには修治の身体もやせ細って寝たっきり生活。それで、妻が夫が見つけた理想の相手、伊東正蔵に会い、夫の死に際に間に合うようにと、嘘でいいから結婚式を挙げようとお願いするんですね。

ウェディングドレスの吉田羊さんは本当に綺麗な花嫁姿でした。まさか、本気じゃないので、夫へのプレゼントですね。エンディングは、今までの10年間の家族の生活を映像で描いて、陽一という名前を付けた由来とか、息子の誕生日にクリスマスと、それは笑いの絶えない家族の絆の証ですから。
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