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グッドモーニングショー ★★★・5

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">「踊る大捜査線」シリーズの脚本家・君塚良一が脚本・監督を務め、主演に中井貴一を迎えて朝のワイドショー番組を舞台に贈るコメディ。落ち目のワイドショー・キャスターが次々と災難に遭遇するある一日のドタバタ大騒動の行方を描く。共演に長澤まさみ、志田未来、濱田岳、吉田羊、松重豊、時任三郎。
あらすじ:朝のワイドショー番組“グッドモーニングショー”のメインキャスター、澄田真吾(中井貴一)。ある日、いつものように深夜3時に起床し、タクシーでテレビ局に向かっていたところ、サブキャスターの小川圭子(長澤まさみ)から電話で、2人の仲を今日の生放送で発表すると宣言されてしまう。必死に説得するものの、圭子はすっかり盛り上がってしまう。そこへ来て今度は、プロデューサーの石山(時任三郎)から番組の打ち切りが告げられる。そんな中、都内のカフェで立てこもり事件が発生。人質を取った犯人(濱田岳)の要求は、なんと澄田に会わせろ、というものだった。過去の事件のトラウマから現場に出ることを極端に恐れていた澄田だったが、成り行きから現場でリポートするハメに。こうして嫌々ながらも、マイク片手に武装した犯人のもとへと向かう澄田だったが…。

<感想>生放送中に何故かワイドショーのキャスターが、喫茶店に立てこもる事件の犯人に呼び出され、交渉人の役目を果たすことになるとは。メインキャスターの中井貴一さん、さすがに演技派であり中々ハマってましたね。この物語は、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演した「マネーモンスター」(2016)のパクリ版ではないかという感じもするでもないが、しかし、日本版はコメディ映画になっており、犯人が何故にワイドショーのキャスターである澄田真吾と話しをしたいというのか?・・・そこが問題なんです。TVマンたちの仕事ぶりをコミカルに描く喜劇ドラマです。

出勤すれば、プロデューサーから“番組の打ち切りが告げられる!!”それに、TV局では、サブキャスターの長澤まさみが、勝手に澄田に想いを寄せている女子アナであり、好きだということを番組内で言うと脅してくるのだ。

真っ赤な派手な衣装とOL風のヘアスタイルの長澤まさみは、香水をシュシュと振り掛けて匂うように艶やかで美しい。それに、真面目で清楚でスポーツニュースを読む志田未来の、大きな瞳もとても素敵でした。

それに、キャスターの澄田は、家を出る前に家庭内で、妻や息子に「お父さんの仕事なんて」とバカにされ、その息子が恋人が妊娠をして結婚をしたいと言い出す。妻も悩むも息子可愛さもあってか、息子夫婦と同居して生活の面倒を見てあげようというのだ。そんなことは絶対に許さないと断言する澄田なのだが。妻には吉田羊さんが演じて、「パパ生命保険入ってたかしら」なんて、夫が事件に巻き込まれて死ぬことを想像しているような感じがするでもない。

やがて番組のスタート直後に、都内のカフェで立てこもり事件が発生。実は、犯人の濱田岳は、立てこもったパン屋で2年前に働いており、火災を出した店で、放火犯人にされてしまったのだ。本当は、店長がタバコの不始末で火事を起こしたのに、何故かアルバイト店員の彼が犯人にされてしまった。その他にも店長に文句がある、残業手当がつかないとか、売れ残ったパンを買い取らされるとか。

その事件を“グッドモーニングショー”で報道したメインキャスターの澄田真吾に良く調べもしないで、自分を放火犯人扱いをして報道したことを謝れというのだ。刑事の松重さんは、土下座して謝れという。TV局のプロデユーサーもとにかく謝れというのだ。腑に落ちない澄田真吾は始終オドオドして落ち着きがなく、自分の立場もあるので直ぐには謝りたくない。

そうこうしている内に、TV局側の内部では、ワイドショーのプロデューサーと、報道のプロデユーサーが、この時間を報道に明け渡せと言って来るのだ。独占報道であり、視聴率を上げたいプロデューサーの時任三郎は、頑固として引き渡すことをしない。
やがて、現場では犯人の濱田岳とキャスターの中井貴一が言い争いになり、猟銃を発砲する始末。驚く人質たち、早く残っている人質を解放させないと、時限爆弾が爆発するのだ。時間が無いのに、のらりくらりと、おろおろして落ち着きのない中井貴一。しかしですよ、澄田が猟銃と爆弾を持って立て篭もっている犯人の濱田岳に、どのような対峙をしていくのかが見どころですね。

その内、犯人の濱田岳が猟銃で自殺をするというのだ。これは困った。何とか説き伏せないと。それで、TV局の真面目な志田未来さんが、視聴者の反応を見ましょうと提案する。つまり、犯人の濱田岳が生きるか死ぬべきかの、イエス&ノーのボタンをTVを見ている視聴者が押して、回答するというもの。

これが本当は失敗の元だったのだが、澄田が顎を撫でる仕草でプロデューサーにサインを送るのだ。視聴者の回答は殺せが69%で、それを澄田の判断を取り入れて嘘の集計をTVの画面に出す。それで、犯人の濱田岳は「自分もこの世で生きる価値のある人間だ」と、泣きながら喜び自首をするのだ。
実は、ワイドショーのような情報番組に真実があるかどうかと言われると、おそらくなくていいと制作側は思っているのはないでしょうか。澄田は本当はその情報番組と報道番組の間で揺れている男なんですよね。だから、澄田は事実を突き止めたい男なんで、本当は報道番組へ戻りたいんですね。

最後は、犯人が自首をするのでホットする澄田なんですが、かつては報道番組のエースキャスターだったが、ある事件がきっかっけで番組を降坂した過去を持つ。その傷がいまだに癒えないでいる。
面白かったのが、ワイドショーの番組で、秘密の取材兵器を駆使する中継担当に大東駿介が、澄田の防弾チョッキにマイクにカメラが内臓されている星のバッジを5つも付けて、独占生中継をするあたりが笑えた。TV局や警察など多くの人たちが、事件に立ち向かっていく姿を面白おかしく描いているのも良かった。
2016年劇場鑑賞作品・・・212映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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