世界中で読まれているジョジョ・モイーズの恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を映画化。バイク事故で車いすの生活となり生きる気力をなくした青年実業家と、彼の介護に雇われた女性の切ない恋の行方を描く。主人公の女性をテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などのエミリア・クラーク、実業家を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのサム・クラフリンが演じる。そのほか『アルバート氏の人生』などのジャネット・マクティア、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのチャールズ・ダンスらが脇を固める。
<感想>体の不自由な大富豪のイケメン青年と、未来の自分を探していた女性の出会いが、二人に大きな変化をもたらすのだが、・・・。最初は反発しあいながらも、次第に惹かれあっていく二人なのだが、青年ウィルにはある決意があったのだ。
物語の中心となる印象的な美しいロケ地として、ルーやウィルの暮らす英国の小さな町は、ウェールズのペングローブで撮影されたそうです。ルーが最初に勤めていたカフェもこの町にあり、トレイナー家のお城もヘンリー7世が生まれたというペングローブ城を使っている。この城壁の内側にあるトレイナー家の屋敷は、オックスフォードシャーにある私邸ワイサム・アビーが使用され、ルーの家の外観はロンドンのハーローで撮影された。ルーたちが旅をするインド洋は、実はスペインのマヨルカ島で撮影されている。他にもバッキンガムシャーのチーニーズ・マナーハウスやイーシャーのサンダウン・バークなどでもロケが行われているという。
主人公のエミリア・クラークがとても喜怒哀楽が激しい陽気な女性であり、決して美人ではありませんが、キュートで愛らしく一途な性格に心惹かれます。
相手のイケメン青年ウィルが、交通事故で首から下が麻痺して車いす生活をするサム・クラフリンが、本当に爽やかないい男で誰が観ても惚れ惚れしてしまうでしょう。
ですが、かつては人生をフルに楽しんで生きてきたウィルが、脊髄損傷で体が動かなくなり気難しい皮肉屋に変わってしまった。作業療法士のネイサン以外には、ほとんど口をきかないウィルにルーは戸惑ってしまう。髭も伸び放題でせっかくのイケメンも台無し。すると、ルーが髭剃りをしたいと申し出るのだ。
そこに、元婚約者が親友の男と結婚することになり、さらにウィルが落ち込んでいくのをルーは見守るしかなかった。でも、ルーはウィルを誘って一緒に結婚式へ行くんですね。綺麗な花嫁姿の元カノを見せつけさせられるルー、でもいつもの明るさで車いすのウィルとダンスをします。
しかし、ある日のこと、ウィルの両親が口論しているのを耳にしたルーは、ウィルが半年後に尊厳死という選択をすることを知ってしまう。何とかしなきゃと、ルーは自分流に毎日派手派手の洋服を着て、お茶目さんらしく振舞うルーに、少しずつ心を開いていくウィル。元婚約者の聡明で美人でナイスバディの、彼女のような女性としか付き合ったことのないウィルには、ルーが天真爛漫な性格で、今までに付き合ったことのない女性でもあり、それに、大雨の夜に一緒に字幕付きのDVDを鑑賞することで、二人が仲良くなってゆく。
そして、ルーが計画したプランで、競馬場やモーツアルトのコンサートには、真っ赤なドレスを着て女らしくお洒落してウィルを驚かせる。また、ルーの誕生日には、彼女の家に出向いて家族と交流するほどになるのだが、そこで、ウィルはルーの恋人パトリックと対面する。パトリクは健康そのもので、ノルウェーでの過酷なトライアスロンに行くと言う。それに、ルーも一緒に連れて行こうと思っているのだ。
だが、ルーとウィルの関係が急速に接近していき、友達以上の関係になっていることも分かるパトリック。ルーがお金持ちでハンサムな男に夢中になっていくのをただ観ているしかないのだ。しかし、まさかウィルが尊厳死を望んでいるとは思っていない。
ルーが家族にそのことを話すと、絶対にウィルの尊厳死を止めさせるべきだと家族がルーを応援する。二人と作業療法士のネイサンとで、インド洋のモーリシャス島まで連れ出し、その他の数々の冒険で二人の心は離れがたいものになっていき、パトリックとの関係では知り得なかった新しい世界が存在することを知ったルー。
それに、生きる力を取り戻したウィルだと信じたのに、やっぱり自分の選択を変えてはいなかったことを知る。ルーの力では彼の気持ちを変えることが出来なかったことを悔やむのだが、ウィルにとっては、これからもこの状態で生きることが地獄の苦しみであり、やはりスイスでの永遠の旅立ちを選ぶことになる。しかし、ルーにお金を残してくれるんですね。彼女が望んでいた、ファッションの大学への教育費を遺言で残してくれたんです。
普通はこのようなラブストーリーものは、ハッピーエンドで終わるものと信じていたのに、確かに主人公のルーのように誠心誠意彼に尽くして、強くいられるだろうか、全身麻痺の彼のことを生涯世話をして尽くして行けるだろうか。ものすごく考えさせられる内容ですね。年老いた親の介護でさえ、精神的に参っている私にとって、このような状態の彼を死ぬまで介護できるのかが問題です。だからこそ、物語の切なさが深く胸に、心に、響きました。
2016年劇場鑑賞作品・・・210映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>体の不自由な大富豪のイケメン青年と、未来の自分を探していた女性の出会いが、二人に大きな変化をもたらすのだが、・・・。最初は反発しあいながらも、次第に惹かれあっていく二人なのだが、青年ウィルにはある決意があったのだ。
物語の中心となる印象的な美しいロケ地として、ルーやウィルの暮らす英国の小さな町は、ウェールズのペングローブで撮影されたそうです。ルーが最初に勤めていたカフェもこの町にあり、トレイナー家のお城もヘンリー7世が生まれたというペングローブ城を使っている。この城壁の内側にあるトレイナー家の屋敷は、オックスフォードシャーにある私邸ワイサム・アビーが使用され、ルーの家の外観はロンドンのハーローで撮影された。ルーたちが旅をするインド洋は、実はスペインのマヨルカ島で撮影されている。他にもバッキンガムシャーのチーニーズ・マナーハウスやイーシャーのサンダウン・バークなどでもロケが行われているという。
主人公のエミリア・クラークがとても喜怒哀楽が激しい陽気な女性であり、決して美人ではありませんが、キュートで愛らしく一途な性格に心惹かれます。
相手のイケメン青年ウィルが、交通事故で首から下が麻痺して車いす生活をするサム・クラフリンが、本当に爽やかないい男で誰が観ても惚れ惚れしてしまうでしょう。
ですが、かつては人生をフルに楽しんで生きてきたウィルが、脊髄損傷で体が動かなくなり気難しい皮肉屋に変わってしまった。作業療法士のネイサン以外には、ほとんど口をきかないウィルにルーは戸惑ってしまう。髭も伸び放題でせっかくのイケメンも台無し。すると、ルーが髭剃りをしたいと申し出るのだ。
そこに、元婚約者が親友の男と結婚することになり、さらにウィルが落ち込んでいくのをルーは見守るしかなかった。でも、ルーはウィルを誘って一緒に結婚式へ行くんですね。綺麗な花嫁姿の元カノを見せつけさせられるルー、でもいつもの明るさで車いすのウィルとダンスをします。
しかし、ある日のこと、ウィルの両親が口論しているのを耳にしたルーは、ウィルが半年後に尊厳死という選択をすることを知ってしまう。何とかしなきゃと、ルーは自分流に毎日派手派手の洋服を着て、お茶目さんらしく振舞うルーに、少しずつ心を開いていくウィル。元婚約者の聡明で美人でナイスバディの、彼女のような女性としか付き合ったことのないウィルには、ルーが天真爛漫な性格で、今までに付き合ったことのない女性でもあり、それに、大雨の夜に一緒に字幕付きのDVDを鑑賞することで、二人が仲良くなってゆく。
そして、ルーが計画したプランで、競馬場やモーツアルトのコンサートには、真っ赤なドレスを着て女らしくお洒落してウィルを驚かせる。また、ルーの誕生日には、彼女の家に出向いて家族と交流するほどになるのだが、そこで、ウィルはルーの恋人パトリックと対面する。パトリクは健康そのもので、ノルウェーでの過酷なトライアスロンに行くと言う。それに、ルーも一緒に連れて行こうと思っているのだ。
だが、ルーとウィルの関係が急速に接近していき、友達以上の関係になっていることも分かるパトリック。ルーがお金持ちでハンサムな男に夢中になっていくのをただ観ているしかないのだ。しかし、まさかウィルが尊厳死を望んでいるとは思っていない。
ルーが家族にそのことを話すと、絶対にウィルの尊厳死を止めさせるべきだと家族がルーを応援する。二人と作業療法士のネイサンとで、インド洋のモーリシャス島まで連れ出し、その他の数々の冒険で二人の心は離れがたいものになっていき、パトリックとの関係では知り得なかった新しい世界が存在することを知ったルー。
それに、生きる力を取り戻したウィルだと信じたのに、やっぱり自分の選択を変えてはいなかったことを知る。ルーの力では彼の気持ちを変えることが出来なかったことを悔やむのだが、ウィルにとっては、これからもこの状態で生きることが地獄の苦しみであり、やはりスイスでの永遠の旅立ちを選ぶことになる。しかし、ルーにお金を残してくれるんですね。彼女が望んでいた、ファッションの大学への教育費を遺言で残してくれたんです。
普通はこのようなラブストーリーものは、ハッピーエンドで終わるものと信じていたのに、確かに主人公のルーのように誠心誠意彼に尽くして、強くいられるだろうか、全身麻痺の彼のことを生涯世話をして尽くして行けるだろうか。ものすごく考えさせられる内容ですね。年老いた親の介護でさえ、精神的に参っている私にとって、このような状態の彼を死ぬまで介護できるのかが問題です。だからこそ、物語の切なさが深く胸に、心に、響きました。
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