『好きっていいなよ。』などの川口春奈と『パレード』などの林遣都が初めて共演を果たした、WEBコミックを映画化したラブコメディー。あることがきっかけで一緒に住むことになった肉食系シングル女性と、ゲイで菜食主義者の男性の風変わりな日常を映し出す。監督を担当するのは『ボクが修学旅行に行けなかった理由』などの草野翔吾。正反対の二人がさまざな問題を抱えながらも、次第にかけがえのない存在になっていく過程に胸が高鳴る。
あらすじ:男運のない仕事一筋のキャリアウーマンのマキ(川口春奈)は、ある日、男子校の美術教師をしているイケメンの渚(林遣都)と出会う。2人はふとしたきっかけで同居することになるものの、料理ひとつ満足にできないマキに対する料理上手の渚の態度は素っ気ない。家事も野菜も苦手なマキと、料理好きで菜食主義者の渚はことあるごとにぶつかり合う。
<感想>食と愛をテーマにした小林ユミヲの原作コミックを実写化したもの。野菜が大きらいなキャリアウーマンの江田マキは、美形で美術教師の片山渚とゲイバーで出会い、へべれけに飲み渚の部屋で朝まで介抱をしてもらい、一目惚れをしてしまう。しかし、実は渚がゲイであり、ベジタリアンであった。
本来ならばシンプルな設定だったのに、余計なくすぐりを入れたせいで意味不目な作品になっているのだ。女嫌いの男と、野菜が嫌いな肉食系の女が同居することになるとは。
そして、それぞれの苦手を克服物語にもなっていた。それで十分なのに何か雑味が多いのだ。それは、年頃の女マキのエピソードの中心核がバラバラな感じになっているし、女の実家が優れた野菜農家で、というのが重要なのだが、それと彼女の野菜嫌いの動機の結びつきが変なのだ。
さらには、男子校の生徒との同性愛趣味にも説得力がない。まぁ、激しい絡み合いを見せて貰っても困るので。ただし、女は男を好きになっちゃうのに、男はまったく無関心である、というシチュエーションは悪くない。
ゲイ役の渚を演じた林遣都君は「僕だけがいない街」にも白鳥役で出演していた。そのゲイの恋人役で馬場園に千葉真一の息子の真剣佑(まっけんゆう)が出ていて、「ちはやふる」にも出ていて、意外とイケメンだったのに驚く。
漫画ならば美女と美男ゲイの男子校教師が、強制同居する話でも成立したのだろうが、生真面目に実写化しては、ゲイの扱いも含めて違和感を感じたのですがね。TVドラマで十分だったのでは。
野菜を前面に押した作りなので、渚の手造り弁当とか、こまめに作る朝・夕ご飯などの料理が出てくるのが良かった。美術と演出が丁寧なので観ていられるし、この監督ならば、もっと飛び跳ねた食と性のコラボ喜劇も可能だったのではと思えたのが惜しい。
まぁ、終わってみればラブコメとしては、女と男の組み合わせに捻りがあって悪くはないと思うのだが、画面と音声に相当イライラさせられました。特に前半部分で、バックからの照明の白っぽい締まりのない画調と、聞き取りにくいセリフである。そして、女性のマキの過去は詳しく出てたのに、男の渚の過去が曖昧だったのが残念でした。兄貴との因縁も含めてもっと知りたかった。
ですが、実家の両親に中野英雄と石野真子が扮していて、一人娘に気遣っているのが感じられ、久しぶりに帰って来た娘に、それも美男子の男を連れて、だからなのか、結婚相手だと勘違いをして娘に振袖を着せて見せるシーンに涙がちょっとね、それにお二人さんがとても演技が上手いのだ。
マキが実家に置き去りにされて、振袖姿でバイクに跨り渚を追いかけるシーンにも感動しつつ、渚の兄貴の墓参りに二人で行くという終わり方も良かった。
2016年劇場鑑賞作品・・・202映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:男運のない仕事一筋のキャリアウーマンのマキ(川口春奈)は、ある日、男子校の美術教師をしているイケメンの渚(林遣都)と出会う。2人はふとしたきっかけで同居することになるものの、料理ひとつ満足にできないマキに対する料理上手の渚の態度は素っ気ない。家事も野菜も苦手なマキと、料理好きで菜食主義者の渚はことあるごとにぶつかり合う。
<感想>食と愛をテーマにした小林ユミヲの原作コミックを実写化したもの。野菜が大きらいなキャリアウーマンの江田マキは、美形で美術教師の片山渚とゲイバーで出会い、へべれけに飲み渚の部屋で朝まで介抱をしてもらい、一目惚れをしてしまう。しかし、実は渚がゲイであり、ベジタリアンであった。
本来ならばシンプルな設定だったのに、余計なくすぐりを入れたせいで意味不目な作品になっているのだ。女嫌いの男と、野菜が嫌いな肉食系の女が同居することになるとは。
そして、それぞれの苦手を克服物語にもなっていた。それで十分なのに何か雑味が多いのだ。それは、年頃の女マキのエピソードの中心核がバラバラな感じになっているし、女の実家が優れた野菜農家で、というのが重要なのだが、それと彼女の野菜嫌いの動機の結びつきが変なのだ。
さらには、男子校の生徒との同性愛趣味にも説得力がない。まぁ、激しい絡み合いを見せて貰っても困るので。ただし、女は男を好きになっちゃうのに、男はまったく無関心である、というシチュエーションは悪くない。
ゲイ役の渚を演じた林遣都君は「僕だけがいない街」にも白鳥役で出演していた。そのゲイの恋人役で馬場園に千葉真一の息子の真剣佑(まっけんゆう)が出ていて、「ちはやふる」にも出ていて、意外とイケメンだったのに驚く。
漫画ならば美女と美男ゲイの男子校教師が、強制同居する話でも成立したのだろうが、生真面目に実写化しては、ゲイの扱いも含めて違和感を感じたのですがね。TVドラマで十分だったのでは。
野菜を前面に押した作りなので、渚の手造り弁当とか、こまめに作る朝・夕ご飯などの料理が出てくるのが良かった。美術と演出が丁寧なので観ていられるし、この監督ならば、もっと飛び跳ねた食と性のコラボ喜劇も可能だったのではと思えたのが惜しい。
まぁ、終わってみればラブコメとしては、女と男の組み合わせに捻りがあって悪くはないと思うのだが、画面と音声に相当イライラさせられました。特に前半部分で、バックからの照明の白っぽい締まりのない画調と、聞き取りにくいセリフである。そして、女性のマキの過去は詳しく出てたのに、男の渚の過去が曖昧だったのが残念でした。兄貴との因縁も含めてもっと知りたかった。
ですが、実家の両親に中野英雄と石野真子が扮していて、一人娘に気遣っているのが感じられ、久しぶりに帰って来た娘に、それも美男子の男を連れて、だからなのか、結婚相手だと勘違いをして娘に振袖を着せて見せるシーンに涙がちょっとね、それにお二人さんがとても演技が上手いのだ。
マキが実家に置き去りにされて、振袖姿でバイクに跨り渚を追いかけるシーンにも感動しつつ、渚の兄貴の墓参りに二人で行くという終わり方も良かった。
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