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教授のおかしな妄想殺人 ★★★

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『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の傑作を生み出してきた巨匠ウディ・アレン監督が、人生における不条理さを独自の考えのもとに描いたブラックコメディー。アレン監督とは初タッグとなるホアキン・フェニックス。彼に恋心を抱く女子大生を、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンが演じる。
あらすじ:アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジル(エマ・ストーン)は、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが……。

<感想>ウディ・アレン監督の映画は大好きで、ほとんどの作品を観ております。これは、初めは大学教授と生徒のラブストーリーかと思ったら、サスペンスタッチで殺人事件が起こり、ミステリーのようでもありました。

哲学科の教授エイブに扮したホアキン・フェニックスは、アレン作品では初めてでしたが、「her 世界でひとつの彼女」彼の演技が良かったので、まさか鬱病を患っているような無気力状態の教授で、殺人を犯す役とは思ってなかった。そして、アレン監督のミューズでもある、憧れを抱いて近づく若い女子学生のジルにエマ・ストーンが。

エイブには、前から付き合っている人妻の大学の同僚の女性とも、あちらの方がままならず困っていた。それに、若い女子大生が自分に言い寄ってきて、チャンスなんだけどあちらの方がテンで役に立たないのだ。精神的なストレスかもと思っていたが、ある時、ジルとデートをしている時に、後ろの客が裁判所で自分の子供の親権を取るのに、判事が夫の方に味方をしてどうにもならないと言っているのを盗み聞きして、じゃ、その判事を殺してしまえば、裁判で判事が代わって妻の側に親権が取れるかもと、2人で相談する。

それが、教授エイブがその判事の毎日の行動を調べて、朝にジョギングすることを突き止めて、ジョギングの後で公園で必ずオレンジジュースを飲む習慣があることを突き止める。まさか、そのジュースに毒を入れて、公園のベンチの横に座りジュースのカップをすり替える犯罪をやってしまうとは、そのことを、女子学生のジルに打ち明けて、意気揚々と前の自分に戻りセックスも元気そのものに回復してしまう。

だから、女子大生のジルの誘惑にも乗って、ベッドインをして、浮気相手の大学の同僚の女とも上手くいっている。だが、ジルは教授のエイブに夢中になり、恋人がいるのに、彼とは別れてしまう。
そうこうしているうちに、ニュースで裁判官が毒殺されたというニュースが流れ、ジルはもしかしてエイブが殺人を犯したのではと疑う。すると、教授もウソが下手で自分が殺したと白状してしまう。

ジルに知られてしまい、殺すしかないと決めて、浮気相手の同僚とスペインでも知らない国へ逃避行しようと計画する。それからは、ジルが何度も「人を殺したのなら自首しなさいよ、知らんぷりするのは良くない」とエイブを責め立てる。困ったエイブは、ジルの口封じをしようと、ピアノ教室へ通っているジルの後を追いかけて、その教室のエレベーターに、箱が上へ行かないように地下でエレベーターに細工をする。
ピアノ教室から出たジルを待ち構えて、エレベーターの前に来て、ドアが開くと、箱がないことを知っていたのでジルを腕づくで、エレベーターの中へと押し込もうとする。押し込めば、ジルは真っ逆さまに階下へと落ちて死んでしまうから。

何という単純な発想の教授である。ダイナーで盗み聞ぎした話を真に受けて、その判事を殺害してしまうとは。人生とは何かがわからなくなった哲学教授が奇妙な生きがいを見つけたことで、生きる喜びを取り戻していくさまを描いている。
前と違って人生が変わったように、犯罪計画に新たな生きる目的を見いだす主人公にはホアキン・フェニックスが。だから、今度も、殺人のことをしっているジルを殺そうと、またもや意気揚々と元気になり行動に移すバカ者。

ですが、アレン監督の「マッチポイント」という作品の中でもそういう感じの脚本でした。今度は、どういうわけか、殺人犯の教授が、ジルのバックが開いて中から、懐中電灯が出てきて、その懐中電灯に足を取られた教授エイブが、反対にエレベーターの中へと真っ逆さまに落ちて行くのですから。やはり悪いことをすると、自分に跳ね返ってくるということなんですかね。二番煎じのようで、つまらない。
しかし、女は強いですね、ジルは元彼とよりを戻して仲良くなっているし、教授の浮気相手の女性は、旦那と離婚してなかったしね。

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