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Channel: パピとママ映画のblog
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Mr.タスク ★★

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「クラークス」「レッド・ステイト」のケヴィン・スミス監督が、人間をセイウチに改造することを夢見る謎の老人に捕まった男の恐怖を描く異色のホラー・コメディ。主演は「ダイ・ハード4.0」「スペル」のジャスティン・ロングと「キル・ビル」「ジャンゴ 繋がれざる者」のマイケル・パークス。共演にハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス。また、大物俳優が役名そのままの名義でサプライズ出演し、実の娘との初共演も果たしたことも話題に。

あらすじ:相棒のテディと共にポッドキャストを運営するウォレスは、ネタ取材のためにカナダを訪れるが空振りに終わる。落胆するウォレスだったが、偶然にも面白そうなネタが見つかり、元船乗りだという老人のもとへ取材に出向く。そしてハワード・ハウと名乗る老人に手厚くもてなされ、セイウチに助けられたという彼の冒険譚を聞き始める。そのさなか激しい眠気に襲われ、意識を失うウォレス。次に目覚めると彼は車椅子に縛りつけられ、片足を失っていた。やがてウォレスの異変を察した恋人のアリーとテディは、警察に紹介された奇妙な探偵ギー・ラポワンテと共にウォレスの行方を追うが…。 

<感想>いや~デブったジョエル・オスメント君とノンクレジットの“大スター”というジョニー・デップ見たさにレンタルしてきた。正直言って面白いかというと、笑えない残酷サイコ・ホラー映画であります。
ブラックコメディとして観ていたら洒落にならないくらいエグいし、どういう気持ちで観るべきか分からなくなってくるのだ。しかし、宣伝に名前が出ていない大物俳優が出ていることを知り、最後まで観ないと損だと思った。

で、その彼はジョニー・デップであり、いきなり重要な探偵ギー・ラポワンテの役で登場し、変なフランス語なまりの演技を披露し始めて、無事ブラックコメディに戻ってくる感じ。

別に意外でも何でもないことを、もったいつけて中々見せなかったりする演出が謎ですからね。それに、バネッサ譲りの小悪魔っぽさがたまらん16歳のジョニーの娘も出ているってよ。
主人公がジャスティン・ロングなんですけど、変態爺に、切って寄せる、セイウチ化整形手術と、その後の調教飼育はかなりグロイです。

チラッと見せる程度ですが、それをやらかすジジイの狂いっぷりもなかなかですし、セイウチに成りきり極めた男を、快活に演じているジャスティン・ロングも最高にいい。

ラックコメディでいきたいのか、どっちつかずの印象だ。両方いきたいのだろうが、何だか咬み合わさってないのが惜しい。つまり「ムカデ人間」のような。そうそう、体格が変わっても面影が残っているオスメント君がいい感じでした。

この映画も、この世におぞましい変身譚もまさしく「悪趣味映画」の一つと言えるのではないか。ケヴィン・スミス監督の特異な感覚は非凡だと思う。
ラストで明かされる変態ジジイのことは、何とか理解できても、セイウチに変身させられた主人公の醜悪で哀しげな顔は忘れらそうもない。どうみても、脳が人間だし、体も心臓も人間なんだから、元の人間に戻してあげてやることは出来ないものかと、考えてしまった。

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