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黒崎くんの言いなりになんてならない ★★

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マキノの人気少女コミックスをSexy Zoneの中島健人主演で実写映画化した青春ラブ・ストーリー。悪魔級ドS男子と女子の憧れの美少年との間で揺れるヒロインの恋の行方を描く。共演は小松菜奈、千葉雄大。監督は「この世で俺/僕だけ」の月川翔。
あらすじ:高校2年生の赤羽由宇は地味で冴えない自分を変えるため、“転校デビュー”を夢みて寮のある春美高校に転校する。ところが春美寮への入寮の日、副寮長で“黒悪魔”と恐れられる悪魔級ドS男子・黒崎晴人と最悪の出会いをしてしまい、“絶対服従”を言い渡されてしまう。以来、黒崎くんの無理難題に振り回されっぱなしの由宇。そんな中、寮長で“白王子”と呼ばれる女子生徒の憧れの的・白河タクミが優しく接してくれるようになる。積極的なタクミくんに戸惑い、黒崎くんのドSな命令に反発しながらもなぜか拒絶できず、心揺れ動く由宇だったが…。

<感想>黒悪魔ことドSの黒崎晴人を演じた中島健人と、優しい白王子こと白河タクミに扮した千葉雄大、そんな2人の間で揺れ動くドMのヒロイン、赤羽由宇をコミカルに体現した小松菜奈ちゃん。
「壁ドン」に「顎クイ」をも超える「耳噛み」「首吸い」、これにはまいった。高校生って意外と大人なんだね。キスマーク付けられた由宇が、怒りもせずに頬を赤らめてうっとりするなんて。

さらには「混浴プレイ」これは女の同級生が意地悪して、男風呂に由宇を入れたんだけれど、よくよく考えればあり得ないことなので、この女ってちょっとバカなの?・・・と思ってしまう。でも、お風呂でノボセテしまいダウン。そこを黒崎がお姫様だっこして部屋まで由宇を運ぶのだ。それを見た意地悪同級生たちは、赤っ恥をかくはずだった由宇が、黒崎にお姫様だっこされるなんてと悔しがる。
定番の少女マンガ原作ものだから、「お前は俺の奴隷だ」、「お前は俺の女だ」は、ちょっと言い過ぎで私には嫌なヤツと思った。それにしても、由宇ちゃんは黒崎の言いなりで、奴隷となって食堂や風呂掃除、トイレ掃除と校庭の庭掃除までするんだから。やっぱり、好きなんだ。
それに、出会いがしらに無意味にキスされてもね、ええ~っって絶叫して結局喜ぶヒロインだから、この女にはこれくらい不作法な男でもいいんだよね。
だから、ドSの黒崎晴人の過剰なまでの“エロキュン”が多いのなんの。女の子がちょっとイケメンの男の子にこんなことされたら、スキになっちゃうよね。態度では怒っていても、心ではもう黒崎晴人の虜になっているんだもの。黒崎くんのいいところは、独りでピアノを弾いているところとか、ピアノを弾けない由宇が黒崎の触った鍵盤をなぞるように弾いていると、後ろから来て手を添えて弾いてくれるところなんて優しいんだろう。

そこに、友だちの芽衣子が黒崎くんのこと大好きだと告白される。自分も少しずつ黒崎くんのことを好きになって来ているのに、自分が引いて芽衣子に譲るのか、どうかがね、迷ってしまう由宇ちゃん。

それに対して、おとなしい白王子こと白河タクミに扮した千葉雄大の、由宇に負け自と自分をアピールする態度も素敵です。観覧車に二人でのり、上まで行ってキスをすると恋愛成就するって、本当なのか。その観覧車も黒崎と芽衣子の二人をくっ付けようとしたのに,何故か自分が黒崎と観覧車に乗るハメになり、頂上でキスしちゃうなんて、・・・。

黒崎と白河が幼馴染で、昔の2人の思い出が描かれ、黒崎は本当は由宇のことが大好きになったのに、白河に譲ってしまうことって、ありなのね。病的までに偉そうな男子の黒悪魔とやらも、一向に理解できぬままに本編終了。

一人一人の人物の背景や魅力を一切描かずに、ただただエロキュン場面を羅列するのだ。これは、果たして映画なのだろうか?・・・オバサンには悩んでしまう。
自分の娘がこんなしょうもない男どもと付き合っていたら、もう張り倒したいですからね。ですが、このマンガ映画はB級映画、恋愛ごっこ遊びをして楽しんでいる。これ以上身体の関係なんて進んだら、即、妊娠で慌てるし悩むだろうね。この映画は、恋愛のお手本にはならないよ。
それに、省エネ映画になっていて、同じショットを使いまわして、上手いこと考えたもんだわ。もとが他愛のない話を工夫して、他愛のあるようにするのが映画屋じゃなかったの。
しかし、マンガのヒロインと黒崎と白河の3人が、キャスティングにピッタリと合っていたのでそれは良かったと思った。
それにしても春休みということで、女子高生に男子高生の多いこと。カップルは少ないし、こういう映画を観て恋愛のテクニックを学んでいくのかなぁ~。
そこに混ざって観ているオバサンは、初恋や、女子校時代のことを思いだし懐かしかった~です。
2016年劇場鑑賞作品・・・64映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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