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さらば あぶない刑事 ★★★.5

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テレビドラマと映画の双方で人気を博してきた刑事アクション『あぶない刑事』シリーズの完結編。定年を目前にしたタカとユージの刑事コンビが、日本進出をもくろむ中南米マフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げる。メガホンを取るのは、テレビ版や『あぶない刑事リターンズ』などの劇場版も手掛けてきた村川透。舘ひろし、柴田恭兵はもちろん、浅野温子、仲村トオル、木の実ナナといったオリジナルメンバーが結集し、菜々緒や吉川晃司がゲストとして参加。タカとユージの最後の雄姿に引き込まれる。

<感想>1986年のTVドラマから30年経つのですね。舘ひろし65歳で演じる女性に優しいダンディー鷹山と、柴田恭兵64歳で演じる意外な人情派のセクシー大下の名コンビによる、年齢を超えた超絶アクション&アドリブ・おちゃらけトークは健在の懐かしい最終章です。監督はもちろん、TVドラマシリーズや劇場版も手掛けてきた村川透、78歳。

そして、横浜を舞台にしたハードボイルドで、スタイリッシュで、かつコミカルなルーティンも楽しいバディものとして、ファッショナブルな作品になっていますから。

物語は、定年を5日後に控えながらも、かつて2人が壊滅させた銀星会の残党を追って、危険ドラッグ・覚醒剤・拳銃の取引がされるブラックマーケットを2人だけで襲撃したり、とまだまだ暴れ放題でした。そんな2人の前に現れたのは、世界の闇市場を暴力で牛耳り縄張りを広げる中南米のマフィア。

横浜が犯罪都市になってしまう。彼らの日本進出を阻止しようとするタカとユージだが、その戦いに横浜中の犯罪組織も絡んでいく。危険地帯と化した横浜で、二人は一世一代の勝負に挑むが……。

2人の定年まで5日間のカウントダウン、おとなしくして欲しいと、事なかれ主義のいつしか上司になっている仲村トオルとのやりとりが可笑しい。ですが、お約束のアクションは、中南米系のマフィアに、吉川晃司が、白髪で杖を付きタカと対峙するラストのバイクシーンは実に圧巻であります。


お二人も還暦60歳過ぎでも、アクションシーンには手抜きはない。映画版でのお約束の「ショータイム!」では、ユージのあの走りっぷりも健在だし、タカのバイクに乗りながら手放しマシンガンをぶっ放すスタイルもお見事でしたね。

それに、あの薫の浅野温子がド派手な衣装と化粧でぶりっ子を演じ、目出度く寿退社となるはずだったのに、それが結婚詐欺にあってしまうとはね。木の実ナナの上司との名コンビぶりも良かった。セリフがコテコテでしたがね。

タカの恋人役の菜々緒も綺麗でした。まさか拳銃で撃たれて亡くなるとは、哀しみのタカが棺にしがみ付いている背中が震えていた。

とにかく原点に戻って、ハードボイルドでもっとストーリーがあるもので、ベースになる話をいわゆる「あぶ刑事」らしさみたいなものになってました。悪人ガルシアの吉川晃司は、バイクスタントの練習中に左足を骨折。だから物語の中で、彼が杖を付いて現れるように設定したのですね。

今回の「さらば」でも、2人は危険な目に遭うシーンがありますが、今までも何回も殉職したかもしれないのに、いままでずっと生きてきたわけで。ラストのアクションシーンでは、本当に銃弾飛びかうなかで、弾ぎれとなりもうダメかと思わせるシーンでも、最期にはニュージーランドでゴルフをしている。そうそう、エンドロールで映し出される、懐かしい中条静夫さん演じる近藤課長の「バカモン」も久々に聞けて感無量でした。

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