「キャビン・フィーバー」「ホステル」のイーライ・ロス監督が、かつて80年代前後に様々な物議を醸して世界的にセンセーションを巻き起こした食人族映画を現代に甦らせて描く衝撃のカニバル・ホラー。アマゾンの先住民族に捕まったアメリカの学生たちを待ち受ける凄惨な運命を、過激なゴア描写満載に描き出す。主演はイーライ・ロス夫人でもある「アフターショック」のロレンツァ・イッツォ。
あらすじ:女子大生のジャスティンは、環境活動家グループのイケメン・カリスマ・リーダー、アレハンドロに好意を抱き、彼らが南米ペルーで行う抗議活動に参加することに。その内容は、未開のジャングルに暮らす先住民、ヤハ族を守るため、開発が進む工事現場に乗り込み、違法な森林伐採の様子を生中継で世界中に発信するというものだった。計画はみごとに成功し、大きな成果とともに帰途に就いた一行だったが、ほどなくしてセスナ機が墜落し、彼らはアマゾンの真っ只中に放り出されてしまう。かろうじて一命を取り留めたジャスティンたちだったが、生存者は全員、身体を真っ赤に染めたヤハ族に捕らえられ、彼らの集落へと運ばれる。そこでジャスティンたちを待っていたのは、世にもおぞましい人喰いの儀式だった。
<感想>今年に入ってやっと地方でも上映されました。「食人族」や「人喰族」などをモチーフにした、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開するカニバルのホラー映画。といっても、劇中で、真っ先に食人族の餌食になるのは、みるからに丸々と太っているデブの学生だ。裸にされて目ん玉をくり抜かれて美味しそうに食べる「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長にそっくりな容姿の女族長である。
その後は、首を切り裂き生き血をワインのように飲むし、両腕、両足を切断して子供らが嬉しそうに持って行くのだ。後はご想像の通りに生きたまま解体され、次々と無惨にも最期と遂げていく様を映して行くのですから。
本作のロケ地はペルーのジャングルの中。かなり密林の奥地へと足を踏み入れ撮影された。一応、そこでは天然ガス採掘のため、破壊される自然と原住民ヤハ族を守るべく抗議活動する学生たちという内容。
学生慈善活動というふれこみで、環境問題に対して過激な方法で抗議活動をする、頭でっかちな意識の高い系の大学生たちが「人喰族」の食糧になるのだ。最後はみんな食べられてしまうのだから、って思っていると、初めに女子大学生のジャスティンが主人公のように描かれているので、彼女は最後まで残り生きて帰ることができる唯一の生き残りであります。
なんと、彼女はイーライ・ロス監督の奥さんだというから、劇中でヤハ族に捕まって、女性の性器を割礼する怖い行事には驚くが、それよりも、全身にココナツの粉を塗られて、オーブンのような焼釜に入れられたらお終いなのだ。
その他にも、セスナ機が墜落して慌てふためいていると、まだプロペラが回っているのに、フラフラと近づいて頭部を破壊してしまう残酷シーン。裂かれた腹から引き出される内臓とか、
狂気的な部族、そして学生たちが体感する恐怖、一番リーダーのようにのさばっていた男がズルをするシーンとか、その男が最後まで檻の中に取り残されるし、強烈な描写の連続に心理状態が変になる。
それに、木に縛られて緑色の液体を塗られる男には、大きな蟻がワンサと群がって喰われていく様子など、また、女子大学生がみんなが捕まった檻の中で、脱糞をする様子などは、度を越した悪趣味のレベルであり、もはや笑うしかない。
が、しかし、監督によればこの映画は残酷な描写だけではなく、文明社会の現実をするどく見据えていて、ジャングルが実際に地球から消滅しつつある事態だし、過激活動家の偽善とか、彼らに煽動される人々の浅はかさ、そしてネットで見ることのできる映像の悪しき影響力など。文明社会に生きる者としては、「人喰族」の蛮行よりもこちらの方がずっと怖いのかもしれませんね。
2016年劇場鑑賞作品・・・6映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
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<感想>今年に入ってやっと地方でも上映されました。「食人族」や「人喰族」などをモチーフにした、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開するカニバルのホラー映画。といっても、劇中で、真っ先に食人族の餌食になるのは、みるからに丸々と太っているデブの学生だ。裸にされて目ん玉をくり抜かれて美味しそうに食べる「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長にそっくりな容姿の女族長である。
その後は、首を切り裂き生き血をワインのように飲むし、両腕、両足を切断して子供らが嬉しそうに持って行くのだ。後はご想像の通りに生きたまま解体され、次々と無惨にも最期と遂げていく様を映して行くのですから。
本作のロケ地はペルーのジャングルの中。かなり密林の奥地へと足を踏み入れ撮影された。一応、そこでは天然ガス採掘のため、破壊される自然と原住民ヤハ族を守るべく抗議活動する学生たちという内容。
学生慈善活動というふれこみで、環境問題に対して過激な方法で抗議活動をする、頭でっかちな意識の高い系の大学生たちが「人喰族」の食糧になるのだ。最後はみんな食べられてしまうのだから、って思っていると、初めに女子大学生のジャスティンが主人公のように描かれているので、彼女は最後まで残り生きて帰ることができる唯一の生き残りであります。
なんと、彼女はイーライ・ロス監督の奥さんだというから、劇中でヤハ族に捕まって、女性の性器を割礼する怖い行事には驚くが、それよりも、全身にココナツの粉を塗られて、オーブンのような焼釜に入れられたらお終いなのだ。
その他にも、セスナ機が墜落して慌てふためいていると、まだプロペラが回っているのに、フラフラと近づいて頭部を破壊してしまう残酷シーン。裂かれた腹から引き出される内臓とか、
狂気的な部族、そして学生たちが体感する恐怖、一番リーダーのようにのさばっていた男がズルをするシーンとか、その男が最後まで檻の中に取り残されるし、強烈な描写の連続に心理状態が変になる。
それに、木に縛られて緑色の液体を塗られる男には、大きな蟻がワンサと群がって喰われていく様子など、また、女子大学生がみんなが捕まった檻の中で、脱糞をする様子などは、度を越した悪趣味のレベルであり、もはや笑うしかない。
が、しかし、監督によればこの映画は残酷な描写だけではなく、文明社会の現実をするどく見据えていて、ジャングルが実際に地球から消滅しつつある事態だし、過激活動家の偽善とか、彼らに煽動される人々の浅はかさ、そしてネットで見ることのできる映像の悪しき影響力など。文明社会に生きる者としては、「人喰族」の蛮行よりもこちらの方がずっと怖いのかもしれませんね。
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