ひき逃げ事故で男の子が亡くなった。加害者と被害者は、奇妙な縁でつながっていた。「帰らない日々」は、事故を機に狂っていく二家族の人生を描く。監督は、「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ。
あらすじ:9月の暖かい夜。公園で開かれたリサイタルでチェロを演奏する10歳のジョシュ。大学教授の父、イーサン・ラーナーは誇らしげに見つめている。横には妻・グレース、兄を尊敬する妹・エマがいる。どこにでもいる幸せな家族だ。
並行してカメラは野球観戦に熱狂する親子、ドワイト・アルノーと幼い息子のルーカスを映し出す。ドワイトにとって、その日は離婚後別れて暮らすルーカスと会える唯一の日だった。そこへ水を差すかのような、前妻からの携帯電話。「早く帰ってくるように」と急かされる。
それぞれの家族は、帰宅のため車で動き出す。ラーナー家の車内では「公園で捕まえた蛍を逃がしてあげなさい」と、母が子供たちに告げる。立ち寄ったガソリンスタンドで、蛍を逃がすジョシュ。ところが、対向車のライトに目がくらんだドワイトの車に、ジョシュははねられてしまう。ジョシュに駆け寄るイーサン。逃げ去るドワイトの車。車内で眠っていて、ダッシュボードに目をぶつけて痛がるルーカスに、ドワイトは「丸太に乗り上げた」と取り繕う。
そのころ、現場ではジョシュが亡くなり、ラーナー一家が途方にくれていた。ドワイトはけがしたルーカスを前妻の元に返し、車を車庫に隠して証拠を隠滅する。事故は目撃証言もなく、警察の捜査も暗礁に乗り上げた。
イーサンは町の小さな弁護士事務所に調査を依頼する。あろうことか、担当者はドワイトだった。(作品資料より)
<感想>だいぶ前に見たDVD。主人公大学教授のイーサン・ラーナーにはホアキン・フェニックスと妻のグレースにはジェニファー・コネリー。8歳になる娘エマにはエル・ファニングちゃんが、事故をおこした弁護士のドワイト・アルノーにはマーク・ラファロ、それに離婚した妻ルースにミラ・ソルヴィノと、出演者が凄いんですねそれで借りて来たわけで。
このひき逃げ事故で崩壊する被害者家族と、事故を起こし破滅にむかう加害者の弁護士。二つの家族の姿を対比させて描いているのがいいですね。しかし、いくらなんでも被害者が頼んだ弁護士が加害者とは、・・・これは人間として自分が事故を起こして人を轢いてしまったら、すぐさま被害者を救急病院へ運ぶとか考えるのが普通でしょうに。
この加害者である弁護士が、その時離婚していた息子を乗せての事故で、息子にも本当のことを見せて事故の対処をする父親の姿を見せるべきなのに、逃げてしまうんですよ。
事故にあった車をガレージに隠して、それと加害者である弁護士のところへ依頼をしに来るわけなんですが、きたら断るとか、断っても弁護士たるもの時間が過ぎても自首するとかね。これはいけませんよ。
被害者家族の崩壊は、母親のグレースが息子の荷物を捨てて忘れようとするが、父親のイーサンはネットで交通事故の被害者が悩みを語り合うウェブサイトに依存していくんですね。
息子の死を受け入れられない父親と、現実的にこれからの家族の生活を維持しようとする母親。そんな間で娘のエマが夫婦の再生の役割をするのがいいですね。
日本でも夜の暗闇でのひき逃げ事故はたくさんあります。それに目撃者がいないとか、防犯カメラが設置してなかったとか、警察も事件に力を入れて捜査しようとしない。
警察のやりかたに不満を持ち、泣き寝入りをしたくない父親が、弁護士調査を依頼する。それが、まさかのひき逃げ犯人だったとは、この時は気付くわけありませんよね。
父親役のホアキン・フェニックスと、ひき逃げ犯人のマーク・ラファロの演技が上手いですね。特に犯人への怒りを憎しみに変えて復讐の鬼となる演技は怖いほど上手い。それに妻を演じたジェニファー・コネリーの息子を亡くして追い詰めらていき、感情を爆発させる場面が光っていいですね。
娘役のエル・ファニングちゃん、お姉さんのダコダちゃんとは違って寂しい感じのする面影。前に観た「SOMFWHRE」でも寂しそうな娘役を演じてたが、その作品ではいくらか成長したようなエルちゃんでしたね。
そうそう、弁護士の別れた妻にミラ・ソルヴィノが、暫くぶりに見たが、奇麗だけどう~んインパクト薄い。
でも、こんな形で家族が崩壊してくのは実際起きうることで、弁護士のドワイトが息子のルーカスに残したビデオレターについもらい泣きです。なんでもっと早くに対処していれば、父親としての威厳もなしだわよ。
ラストの事故現場で再現する様は、何故もっと自分のことばかり考えないで、車から降りて地面に怪我をしている子供を助けてあげなかったのか、心の揺れ動く葛藤と感情を画面をとおして分り素晴らしい作品です。
2015年DVD鑑賞作品・・・72映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:9月の暖かい夜。公園で開かれたリサイタルでチェロを演奏する10歳のジョシュ。大学教授の父、イーサン・ラーナーは誇らしげに見つめている。横には妻・グレース、兄を尊敬する妹・エマがいる。どこにでもいる幸せな家族だ。
並行してカメラは野球観戦に熱狂する親子、ドワイト・アルノーと幼い息子のルーカスを映し出す。ドワイトにとって、その日は離婚後別れて暮らすルーカスと会える唯一の日だった。そこへ水を差すかのような、前妻からの携帯電話。「早く帰ってくるように」と急かされる。
それぞれの家族は、帰宅のため車で動き出す。ラーナー家の車内では「公園で捕まえた蛍を逃がしてあげなさい」と、母が子供たちに告げる。立ち寄ったガソリンスタンドで、蛍を逃がすジョシュ。ところが、対向車のライトに目がくらんだドワイトの車に、ジョシュははねられてしまう。ジョシュに駆け寄るイーサン。逃げ去るドワイトの車。車内で眠っていて、ダッシュボードに目をぶつけて痛がるルーカスに、ドワイトは「丸太に乗り上げた」と取り繕う。
そのころ、現場ではジョシュが亡くなり、ラーナー一家が途方にくれていた。ドワイトはけがしたルーカスを前妻の元に返し、車を車庫に隠して証拠を隠滅する。事故は目撃証言もなく、警察の捜査も暗礁に乗り上げた。
イーサンは町の小さな弁護士事務所に調査を依頼する。あろうことか、担当者はドワイトだった。(作品資料より)
<感想>だいぶ前に見たDVD。主人公大学教授のイーサン・ラーナーにはホアキン・フェニックスと妻のグレースにはジェニファー・コネリー。8歳になる娘エマにはエル・ファニングちゃんが、事故をおこした弁護士のドワイト・アルノーにはマーク・ラファロ、それに離婚した妻ルースにミラ・ソルヴィノと、出演者が凄いんですねそれで借りて来たわけで。
このひき逃げ事故で崩壊する被害者家族と、事故を起こし破滅にむかう加害者の弁護士。二つの家族の姿を対比させて描いているのがいいですね。しかし、いくらなんでも被害者が頼んだ弁護士が加害者とは、・・・これは人間として自分が事故を起こして人を轢いてしまったら、すぐさま被害者を救急病院へ運ぶとか考えるのが普通でしょうに。
この加害者である弁護士が、その時離婚していた息子を乗せての事故で、息子にも本当のことを見せて事故の対処をする父親の姿を見せるべきなのに、逃げてしまうんですよ。
事故にあった車をガレージに隠して、それと加害者である弁護士のところへ依頼をしに来るわけなんですが、きたら断るとか、断っても弁護士たるもの時間が過ぎても自首するとかね。これはいけませんよ。
被害者家族の崩壊は、母親のグレースが息子の荷物を捨てて忘れようとするが、父親のイーサンはネットで交通事故の被害者が悩みを語り合うウェブサイトに依存していくんですね。
息子の死を受け入れられない父親と、現実的にこれからの家族の生活を維持しようとする母親。そんな間で娘のエマが夫婦の再生の役割をするのがいいですね。
日本でも夜の暗闇でのひき逃げ事故はたくさんあります。それに目撃者がいないとか、防犯カメラが設置してなかったとか、警察も事件に力を入れて捜査しようとしない。
警察のやりかたに不満を持ち、泣き寝入りをしたくない父親が、弁護士調査を依頼する。それが、まさかのひき逃げ犯人だったとは、この時は気付くわけありませんよね。
父親役のホアキン・フェニックスと、ひき逃げ犯人のマーク・ラファロの演技が上手いですね。特に犯人への怒りを憎しみに変えて復讐の鬼となる演技は怖いほど上手い。それに妻を演じたジェニファー・コネリーの息子を亡くして追い詰めらていき、感情を爆発させる場面が光っていいですね。
娘役のエル・ファニングちゃん、お姉さんのダコダちゃんとは違って寂しい感じのする面影。前に観た「SOMFWHRE」でも寂しそうな娘役を演じてたが、その作品ではいくらか成長したようなエルちゃんでしたね。
そうそう、弁護士の別れた妻にミラ・ソルヴィノが、暫くぶりに見たが、奇麗だけどう~んインパクト薄い。
でも、こんな形で家族が崩壊してくのは実際起きうることで、弁護士のドワイトが息子のルーカスに残したビデオレターについもらい泣きです。なんでもっと早くに対処していれば、父親としての威厳もなしだわよ。
ラストの事故現場で再現する様は、何故もっと自分のことばかり考えないで、車から降りて地面に怪我をしている子供を助けてあげなかったのか、心の揺れ動く葛藤と感情を画面をとおして分り素晴らしい作品です。
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