『リング』シリーズや『クロユリ団地』などの中田秀夫がメガホンを取り、劇場に潜む恐怖を描くホラー。トップの女優を目標に日々頑張るもののなかなか芽が出ないヒロインにAKB48グループ内のオーディションを勝ち抜いたぱるること島崎遥香がふんするほか、足立梨花と高田里穂が島崎と同じ女優を、劇団EXILEの町田啓太がスタッフを演じる。中田監督の作品の特徴であるじわじわと忍び寄る恐怖ではなく、本作ではハイスピードで訪れる恐怖が観る者を震撼(しんかん)させる。
あらすじ:トップの女優になることを夢見る沙羅(島崎遥香)は、新作舞台のオーディションを通過し、脇役で出演できることに。一方、香織(足立梨花)や葵(高田里穂)らが主演女優をめぐってし烈な争いを繰り広げる中、劇場では不可解な事件が発生。事件の真相究明にあたっていた沙羅とスタッフの和泉(町田啓太)は、あることに気が付くが……。
<感想>『リング』シリーズや『クロユリ団地』などの中田秀夫監督の作品で「女優霊」というのがありますが、その映画と内容がかなり似ているというので、DVDで観て観たいと思います。この作品は、確かに劇場で起こった出来事ですが、人形の首にまつわるお話で、冒頭に出てくる人形師の娘姉妹が、人形に生霊を吸い込まれて、変死を遂げるという出来事があり、人形は長女にそっくりに作られており、病気で亡くなったといってますが、長女はまだ生きたいという思いが人形に憑りついて、人間の生霊を吸い込んで生き長らえているようにも感じました。
そして20年後、映画の撮影で河原で女子高生の首のない溺死体が上がると言う撮影から始まります。この作品の主役の沙羅(島崎遥香)がその死体役をしていました。
父親の人形師は、その人形を頭だけ残して斧で切断したのですが、何故か頭が劇場の倉庫で、人形たちに混ざってあったのですね。それで、小道具の衣装係の男が、その頭をマネキンの胴体にのせて洋服を着せて椅子に座らせて舞台で使うようになったわけ。でも、その人形を扱っている女性が、変死体で発見されるんですよ。それが、まるで生き血を吸い取られているような真っ白な皺皺の顔して。
それが、女優の篠原葵(高田里穂)が主役の座を射止めて、エリザベートを演じてましたが、台詞を忘れて覚えが悪く、村娘役の沙羅が横で皆の台詞を全部暗記しているので、つい台詞を言ってしまう。監督は、仕方がないかとあまり葵を叱るわけでもなく葵と監督はどうやらデキているようで、それが主役女優の条件みたいなんですね。
そうこうしているうちに、舞台稽古中に、葵が何故かマネキン人形の血走った目を見て発狂したようになり、その後、屋上から身を投げて重体となる。で、代役で沙羅が抜擢されるも、監督の執拗な誘いを断ったためにギクシャクとした関係になり、舞台稽古中に人形の首を切ってしまい降ろされてしまう。
次は沙羅の友人の香織(足立梨花)がエリザベートの座を射止めるである。ですが、沙羅は自分が見た人形の血走った眼付に、何だか異様な雰囲気を感じて、監督にこの芝居はやめた方がいいと言うのですが、主役の香織は自分がエリザベートを沙羅から奪ったと嫉妬していると思い込んでいる。
ホラーというよりも、そんなにグロテスクな描写もなく、おどろおどろとした怖いシーンも少ないし、本作のように最初から人形とわかって観ていて、その人形に憑依しているそのものに関係していることで、それよりも若手女優の虐めや主役争いの嫉妬などが目立っているようでした。
人形が劇場の舞台裏で大暴れして、監督も殺されたらしく「いい気味だ」と思い、沙羅が人形に襲われるシーンも、拷問器具のような駕籠の中へ入り、そこへ人形の首が180度後ろになって襲ってくる。人形が「ちょうだい、ちょうだい」と言っているようですが、役が欲しいのか、それとも肉体が欲しいのかが意味深で、恐ろしくも感じないで終わってしまった。
主役はAKB48の島崎遥香ちゃんですが、台詞が新人らしく棒読みで真面目という役柄もあり、演技も下手でよかったですね。どちらかというとたまにしかホラーは観ないという人にお勧めです。
2015年劇場鑑賞作品・・・243映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:トップの女優になることを夢見る沙羅(島崎遥香)は、新作舞台のオーディションを通過し、脇役で出演できることに。一方、香織(足立梨花)や葵(高田里穂)らが主演女優をめぐってし烈な争いを繰り広げる中、劇場では不可解な事件が発生。事件の真相究明にあたっていた沙羅とスタッフの和泉(町田啓太)は、あることに気が付くが……。
<感想>『リング』シリーズや『クロユリ団地』などの中田秀夫監督の作品で「女優霊」というのがありますが、その映画と内容がかなり似ているというので、DVDで観て観たいと思います。この作品は、確かに劇場で起こった出来事ですが、人形の首にまつわるお話で、冒頭に出てくる人形師の娘姉妹が、人形に生霊を吸い込まれて、変死を遂げるという出来事があり、人形は長女にそっくりに作られており、病気で亡くなったといってますが、長女はまだ生きたいという思いが人形に憑りついて、人間の生霊を吸い込んで生き長らえているようにも感じました。
そして20年後、映画の撮影で河原で女子高生の首のない溺死体が上がると言う撮影から始まります。この作品の主役の沙羅(島崎遥香)がその死体役をしていました。
父親の人形師は、その人形を頭だけ残して斧で切断したのですが、何故か頭が劇場の倉庫で、人形たちに混ざってあったのですね。それで、小道具の衣装係の男が、その頭をマネキンの胴体にのせて洋服を着せて椅子に座らせて舞台で使うようになったわけ。でも、その人形を扱っている女性が、変死体で発見されるんですよ。それが、まるで生き血を吸い取られているような真っ白な皺皺の顔して。
それが、女優の篠原葵(高田里穂)が主役の座を射止めて、エリザベートを演じてましたが、台詞を忘れて覚えが悪く、村娘役の沙羅が横で皆の台詞を全部暗記しているので、つい台詞を言ってしまう。監督は、仕方がないかとあまり葵を叱るわけでもなく葵と監督はどうやらデキているようで、それが主役女優の条件みたいなんですね。
そうこうしているうちに、舞台稽古中に、葵が何故かマネキン人形の血走った目を見て発狂したようになり、その後、屋上から身を投げて重体となる。で、代役で沙羅が抜擢されるも、監督の執拗な誘いを断ったためにギクシャクとした関係になり、舞台稽古中に人形の首を切ってしまい降ろされてしまう。
次は沙羅の友人の香織(足立梨花)がエリザベートの座を射止めるである。ですが、沙羅は自分が見た人形の血走った眼付に、何だか異様な雰囲気を感じて、監督にこの芝居はやめた方がいいと言うのですが、主役の香織は自分がエリザベートを沙羅から奪ったと嫉妬していると思い込んでいる。
ホラーというよりも、そんなにグロテスクな描写もなく、おどろおどろとした怖いシーンも少ないし、本作のように最初から人形とわかって観ていて、その人形に憑依しているそのものに関係していることで、それよりも若手女優の虐めや主役争いの嫉妬などが目立っているようでした。
人形が劇場の舞台裏で大暴れして、監督も殺されたらしく「いい気味だ」と思い、沙羅が人形に襲われるシーンも、拷問器具のような駕籠の中へ入り、そこへ人形の首が180度後ろになって襲ってくる。人形が「ちょうだい、ちょうだい」と言っているようですが、役が欲しいのか、それとも肉体が欲しいのかが意味深で、恐ろしくも感じないで終わってしまった。
主役はAKB48の島崎遥香ちゃんですが、台詞が新人らしく棒読みで真面目という役柄もあり、演技も下手でよかったですね。どちらかというとたまにしかホラーは観ないという人にお勧めです。
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