1996年に起きたエベレスト登山史上でもかつてない悲劇として知られる大規模遭難事故を、ジェイソン・クラーク、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリン、サム・ワーシントンはじめ豪華キャストで映画化した群像山岳ドラマ。ニュージーランドの旅行会社が公募した登山ツアーに集まったアマチュア登山家たちを中心に、山頂付近の“デス・ゾーン”で悪天候に見舞われ窮地に陥った人々の悲壮な運命を、3D映像による圧倒的な迫力と臨場感で描き出す。監督は「ザ・ディープ」「2ガンズ」のバルタザール・コルマウクル。
<感想>TVの番組で、昨年「イモトアヤコ」がエベレスト登頂を目指していたが、標高5000m超のベースキャンプに滞在しながら、何度も身体を高度に順応させるために、登ったり下りたりの繰り返しを行っていることが伝えられ、やはり天候不順のために登頂を断念せざるを得なかったのだ。
それくらいに、満を持して天候とアクシデントのことも考えて登頂を試みるはずなのに、この作品では、1996年に起きたエベレスト登山史上でもかつてない悲劇として知られる大規模遭難事故を映し出している。
冨士山が世界遺産に認定されてからというもの、外国の観光客や日本人もそうです、気楽に登れると思って軽装でご来光を見るために登頂する人が増加した。だから、夜中の3時ごろに頭の上に電球を付けて、頂上付近へ登る絶壁のような岩山を登るのに、まるで下にいる人が順番を待っているのだ。少し間違えれば、天候や滑落で怪我人や死人が出るに違いない。
最近では、登山を楽しむ老年の人が多いのだ。3000m級の富士山へ登るのを気楽に考えている人たちが多いということなのだ。近場の山でもそう、日帰りで簡単に登れると思って雨具も持たずに軽装で、ペットボトルの水1本くらい持って登るとは、危険極まりない。毎日、ジョギングをして足を訓練し、グループを組んで登山経験者と一緒に登るのが理想ですね。
ここからは、シネマトゥディより「あなたはそれでも登りますか」標高8,848mの登山サバイバルを体感せよ!
近年、エベレストでは、登山客の殺到による渋滞が大きな問題になっている。交通渋滞であれば、目的地にたどり着くのに時間が掛かるだけのことだが、標高8,000メートル以上が死の領域(デス・ゾーン)と呼ばれ、山頂の風速が時速320キロを超え、気温はマイナス26度、気圧は地上の3分の1ともいわれるエベレストでは、渋滞が命取りになってしまうこともある。
1996年春、ニュージーランドの登山ガイド会社の山岳ガイド、ロブ(ジェイソン・クラーク)は、8人のツアー客を率いて登頂に挑むが、このときもエベレストには多くの登山客が殺到していた。4度の登頂に成功しているロブは、最悪の事態を避けるため、各登山隊のリーダーに登頂日の調整を打診する。だが、天候の変わりやすいエベレストでは、登頂に適した日も限られている。残念ながら話し合いは物別れに終わってしまった。ロブたちは、一抹の不安を抱えつつも予定通りに登頂を目指すが、果たして大丈夫なのか……?
日本人の森尚子さんが、難波康子が扮してエベレスト登山に挑戦していました。彼女は、世界最高峰の6つの山を制覇して、エベレストが7つ目になると言ってましたね。
渋滞のため、1時間近く順番を待ち、凍えた手足で人が1人ようやく渡れるようなアルミ製のハシゴを渡っていたアメリカ人の登山愛好家ベック(ジョシュ・ブローリン)は、突然の雪崩で危うくハシゴから落ちかける。下は、底なしのクレバス。雪塊がクレバスを落ちていく映像には、背筋も凍る……!
エベレストでは、登山経験豊富なベテランでも体調を崩しかねない。デス・ゾーンに到達すると、高山病のためにやむなく下山する者も出始める。バルコニーと呼ばれる8,412メートル地点に到達したとき、ベックは突然、目がかすみ、その場にうずくまってしまう。
ようやく山頂へと近づく一行だが、登頂経路にあるはずの固定ロープが見当らず、改めて設置し直すことに。そのため予定外の待ち時間が掛かってしまう。さらに、スペア用として設置していたはずの酸素ボンベが、なぜか全て空になっていることも判明。
登頂への執念を燃やす登山隊だが、山の天候は変わりやすいため、常に冷静な判断が求められ、命を守るためには、予定の下山時刻は必ず守らなくてはいけない。過酷な雪山で気力も体力も消耗しきった人々、次から次へと起きる不測の事態。無事にエベレストの山頂へとたどり着くことができる者はいるのか? 一刻一秒を争う時間との闘いに緊張感が走る!
度重なるアクシデントで予定が大幅に遅れてしまったロブたち。ようやく下山を始めた彼らに、今度は突然のブリザード(暴風雪)が襲い掛かる。山頂近くの断崖絶壁に取り残された者、キャンプまで後一歩のところで遭難してしまった者などなど。
視界をさえぎる暗闇と大雪、そして猛烈な嵐のせいで救助隊は遭難者のいる付近へ近づくことすらできず、登山隊の面々は完全に孤立してしまう。リアルに再現されたブリザードの凄まじさは圧巻のスケール! この絶体絶命の危機的な状況を、彼らはどうやって切り抜けるのか!?
美しくも厳しい大自然が猛威を振るうエベレストで、次々と襲い来る困難や危機に立ち向かう主人公たち。果たして、彼らは世界最高峰の山を制覇して無事に生還できるのか? 実際にエベレストやアルプスで撮影された、超過酷なサバイバルの数々とは!?
映像は本当にエベレストに登ったかのような絶景に次ぐ絶景に驚く。また、雪と氷に覆われた岩場から谷底を覗き込んだ光景は、奥行きを感じさせる3Dの特性を活かしたもので、高所恐怖症のようなめまいを感じてしまうのだ。
人間の生存が困難な標高8000m超の“死の領域=デス・ゾーン”で、彼らに何が起きたのか?・・・エベレスト史上最大の遭難事故として知られる実話を、ドキュメンタリー風にしながらも、エベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。
3D映像で見せる標高8,000メートル以上の死の領域=デス・ゾーンを映し出しながら、さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。
登頂の歓びもつかの間、思いがけない天候の変化、灰色の雲がモクモクとせり出してきて、急に風吹、ブリザード襲来。高額の参加費を支払ったツアー登山者に対する、悪天候でもどうしても登りたいと願う参加者に対して、ツアーガイドの取った優しさが仇となり、下山は悲惨な事態に陥る。
いよいよ登頂アタックの日、この先は零下26度、気圧は地上の三分の一となり、人体の機能が極限まで低下する“死の領域”であります。登頂は午後の2時までがリミットとなるのだが、固定ロープの不備や(これはどうして張られてなかったのか)参加者の体調不良などによりスケジュールが狂い、それに天候の急変とブリザード襲来という最悪の事態が発生する。
それでも、ベースキャンプへの無線が通じて救援を頼むのだが、夜ということもあり、ブリザードによる強風と雪崩も考えて、彼らの元へ足を運ぶ救援者はいないのだ。つまり、ガイドたちも自分たちの命を守ることが必死で、下山をしたので、当時の700万円という登山費用は安くはないが、だから、登頂人数が混雑して、8000mのキャンプからの細い崖をよじ登るのに、順番待ちということに。待っている人たちは1時間~2時間待ちという、寒くて凍え死にそうになるのだ。
そして、ガイドも含めて人間の体の限界が訪れ、手足が凍え高山病なのか、身体が熱いといい着ているダウンを脱ぎ捨てて、ブリザードに吹き飛ばされる者。それに凍え死に寸前の人たちが多数、雪の中に倒れてしまう。精神状態もイライラが募り、酸素ボンベも空のボンベばかりで、山の反対側にあるというボンベを取りに行くのも命がけで、それがバルブが凍っていて開かないのだ。酸欠状態になる者、凍死寸前の者、散り散りになった登山者たちは、救援の期待できない絶望的な状況に置かれる。
ラッキーだったのが、主人公のベックが目が見えなくなり8000mの雪の平地で動けなくなるベック。ジョシュ・ブローリンが演じていたが、まだ元気で衛星電話で妻とも会話をしている。しかし、救援が来ないことを知った妻は、軍に連絡をして何としても夫のベックを助けたくて、ヘリの要請を頼む。危険なヘリのフライトだが、ベテランパイロットにより、8000mにいたベックを乗せてヘリが飛び立つのだ。
ガイドのロブ(ジェイソン・クラーク)は、妻のキーラ・ナイトレイが身重ながら衛星電話で気丈に励まし続ける。だが、高度8848mの山頂では、風速は時速320Km以上で、気温が-26度となり、酸素が薄いために長時間いると意識を失い、身体の機能も停止する。人間の存在を許さない、神の聖域なのだ。
何故に、そこまでして生命の危険を冒してまで、山頂を目指すのだろうか?・・・。商業登山の在り方を問う作品でもあります。
2015年劇場鑑賞作品・・・230映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>TVの番組で、昨年「イモトアヤコ」がエベレスト登頂を目指していたが、標高5000m超のベースキャンプに滞在しながら、何度も身体を高度に順応させるために、登ったり下りたりの繰り返しを行っていることが伝えられ、やはり天候不順のために登頂を断念せざるを得なかったのだ。
それくらいに、満を持して天候とアクシデントのことも考えて登頂を試みるはずなのに、この作品では、1996年に起きたエベレスト登山史上でもかつてない悲劇として知られる大規模遭難事故を映し出している。
冨士山が世界遺産に認定されてからというもの、外国の観光客や日本人もそうです、気楽に登れると思って軽装でご来光を見るために登頂する人が増加した。だから、夜中の3時ごろに頭の上に電球を付けて、頂上付近へ登る絶壁のような岩山を登るのに、まるで下にいる人が順番を待っているのだ。少し間違えれば、天候や滑落で怪我人や死人が出るに違いない。
最近では、登山を楽しむ老年の人が多いのだ。3000m級の富士山へ登るのを気楽に考えている人たちが多いということなのだ。近場の山でもそう、日帰りで簡単に登れると思って雨具も持たずに軽装で、ペットボトルの水1本くらい持って登るとは、危険極まりない。毎日、ジョギングをして足を訓練し、グループを組んで登山経験者と一緒に登るのが理想ですね。
ここからは、シネマトゥディより「あなたはそれでも登りますか」標高8,848mの登山サバイバルを体感せよ!
近年、エベレストでは、登山客の殺到による渋滞が大きな問題になっている。交通渋滞であれば、目的地にたどり着くのに時間が掛かるだけのことだが、標高8,000メートル以上が死の領域(デス・ゾーン)と呼ばれ、山頂の風速が時速320キロを超え、気温はマイナス26度、気圧は地上の3分の1ともいわれるエベレストでは、渋滞が命取りになってしまうこともある。
1996年春、ニュージーランドの登山ガイド会社の山岳ガイド、ロブ(ジェイソン・クラーク)は、8人のツアー客を率いて登頂に挑むが、このときもエベレストには多くの登山客が殺到していた。4度の登頂に成功しているロブは、最悪の事態を避けるため、各登山隊のリーダーに登頂日の調整を打診する。だが、天候の変わりやすいエベレストでは、登頂に適した日も限られている。残念ながら話し合いは物別れに終わってしまった。ロブたちは、一抹の不安を抱えつつも予定通りに登頂を目指すが、果たして大丈夫なのか……?
日本人の森尚子さんが、難波康子が扮してエベレスト登山に挑戦していました。彼女は、世界最高峰の6つの山を制覇して、エベレストが7つ目になると言ってましたね。
渋滞のため、1時間近く順番を待ち、凍えた手足で人が1人ようやく渡れるようなアルミ製のハシゴを渡っていたアメリカ人の登山愛好家ベック(ジョシュ・ブローリン)は、突然の雪崩で危うくハシゴから落ちかける。下は、底なしのクレバス。雪塊がクレバスを落ちていく映像には、背筋も凍る……!
エベレストでは、登山経験豊富なベテランでも体調を崩しかねない。デス・ゾーンに到達すると、高山病のためにやむなく下山する者も出始める。バルコニーと呼ばれる8,412メートル地点に到達したとき、ベックは突然、目がかすみ、その場にうずくまってしまう。
ようやく山頂へと近づく一行だが、登頂経路にあるはずの固定ロープが見当らず、改めて設置し直すことに。そのため予定外の待ち時間が掛かってしまう。さらに、スペア用として設置していたはずの酸素ボンベが、なぜか全て空になっていることも判明。
登頂への執念を燃やす登山隊だが、山の天候は変わりやすいため、常に冷静な判断が求められ、命を守るためには、予定の下山時刻は必ず守らなくてはいけない。過酷な雪山で気力も体力も消耗しきった人々、次から次へと起きる不測の事態。無事にエベレストの山頂へとたどり着くことができる者はいるのか? 一刻一秒を争う時間との闘いに緊張感が走る!
度重なるアクシデントで予定が大幅に遅れてしまったロブたち。ようやく下山を始めた彼らに、今度は突然のブリザード(暴風雪)が襲い掛かる。山頂近くの断崖絶壁に取り残された者、キャンプまで後一歩のところで遭難してしまった者などなど。
視界をさえぎる暗闇と大雪、そして猛烈な嵐のせいで救助隊は遭難者のいる付近へ近づくことすらできず、登山隊の面々は完全に孤立してしまう。リアルに再現されたブリザードの凄まじさは圧巻のスケール! この絶体絶命の危機的な状況を、彼らはどうやって切り抜けるのか!?
美しくも厳しい大自然が猛威を振るうエベレストで、次々と襲い来る困難や危機に立ち向かう主人公たち。果たして、彼らは世界最高峰の山を制覇して無事に生還できるのか? 実際にエベレストやアルプスで撮影された、超過酷なサバイバルの数々とは!?
映像は本当にエベレストに登ったかのような絶景に次ぐ絶景に驚く。また、雪と氷に覆われた岩場から谷底を覗き込んだ光景は、奥行きを感じさせる3Dの特性を活かしたもので、高所恐怖症のようなめまいを感じてしまうのだ。
人間の生存が困難な標高8000m超の“死の領域=デス・ゾーン”で、彼らに何が起きたのか?・・・エベレスト史上最大の遭難事故として知られる実話を、ドキュメンタリー風にしながらも、エベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。
3D映像で見せる標高8,000メートル以上の死の領域=デス・ゾーンを映し出しながら、さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。
登頂の歓びもつかの間、思いがけない天候の変化、灰色の雲がモクモクとせり出してきて、急に風吹、ブリザード襲来。高額の参加費を支払ったツアー登山者に対する、悪天候でもどうしても登りたいと願う参加者に対して、ツアーガイドの取った優しさが仇となり、下山は悲惨な事態に陥る。
いよいよ登頂アタックの日、この先は零下26度、気圧は地上の三分の一となり、人体の機能が極限まで低下する“死の領域”であります。登頂は午後の2時までがリミットとなるのだが、固定ロープの不備や(これはどうして張られてなかったのか)参加者の体調不良などによりスケジュールが狂い、それに天候の急変とブリザード襲来という最悪の事態が発生する。
それでも、ベースキャンプへの無線が通じて救援を頼むのだが、夜ということもあり、ブリザードによる強風と雪崩も考えて、彼らの元へ足を運ぶ救援者はいないのだ。つまり、ガイドたちも自分たちの命を守ることが必死で、下山をしたので、当時の700万円という登山費用は安くはないが、だから、登頂人数が混雑して、8000mのキャンプからの細い崖をよじ登るのに、順番待ちということに。待っている人たちは1時間~2時間待ちという、寒くて凍え死にそうになるのだ。
そして、ガイドも含めて人間の体の限界が訪れ、手足が凍え高山病なのか、身体が熱いといい着ているダウンを脱ぎ捨てて、ブリザードに吹き飛ばされる者。それに凍え死に寸前の人たちが多数、雪の中に倒れてしまう。精神状態もイライラが募り、酸素ボンベも空のボンベばかりで、山の反対側にあるというボンベを取りに行くのも命がけで、それがバルブが凍っていて開かないのだ。酸欠状態になる者、凍死寸前の者、散り散りになった登山者たちは、救援の期待できない絶望的な状況に置かれる。
ラッキーだったのが、主人公のベックが目が見えなくなり8000mの雪の平地で動けなくなるベック。ジョシュ・ブローリンが演じていたが、まだ元気で衛星電話で妻とも会話をしている。しかし、救援が来ないことを知った妻は、軍に連絡をして何としても夫のベックを助けたくて、ヘリの要請を頼む。危険なヘリのフライトだが、ベテランパイロットにより、8000mにいたベックを乗せてヘリが飛び立つのだ。
ガイドのロブ(ジェイソン・クラーク)は、妻のキーラ・ナイトレイが身重ながら衛星電話で気丈に励まし続ける。だが、高度8848mの山頂では、風速は時速320Km以上で、気温が-26度となり、酸素が薄いために長時間いると意識を失い、身体の機能も停止する。人間の存在を許さない、神の聖域なのだ。
何故に、そこまでして生命の危険を冒してまで、山頂を目指すのだろうか?・・・。商業登山の在り方を問う作品でもあります。
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