アジア各国で物議を醸したサスペンス・スリラー。記憶を失っている間に連続殺人の疑いをかけられた刑事が、自ら真相に迫る。監督は、本作が初監督となるロイ・チョウ。出演は、「父子」のアーロン・クォック、「ビバ! 監督人生!!」のチャン・チュンニン。第29回香港電影金像奨主演男優賞、新人監督賞ノミネート。日本ではデジタル上映。
あらすじ:病院で目を覚ました香港警察特捜班主席警部のレン・クォン(アーロン・クォック)は数日間の記憶がなく、彼の傍で同僚のタイ警部(チェン・クアンタイ)が重体で倒れていたことを知らされる。妻ヘイオイ(チャン・チュンニン)、息子チャイチャイと暮らすレンは、被害者の背中に電気ドリルで穴を開けて出血死させるという連続殺人事件を捜査していた。
タイの爪にレンの服の繊維が残っていたため、レンに嫌疑がかかる。レンは捜査から外されるが、同僚で親友のクァイ(チョン・シウファイ)と独自に事件を追う。自分が襲われた現場で浮浪者の記憶を取り戻したレンは、ポンプ室で猿の死骸と血の付いた電気ドリルを見つける。鑑識の結果、ドリルにはタイの血液が付いていた。
これまでの犯行はレンの自宅近くの破辺洲で、彼の休みの日に起きていた。警察はクァイにレンを監視させる。レンは自宅で、ドリルで穴が開けられた人形を見つける。レンが物置を調べるとドリルがなくなっており、血液の付いたドリル穴と血痕があった。レンはその痕跡を消すが、翌日、再び穴と血痕が見つかる。
また、被害者の背中の穴を線で繋ぐと、自宅にあるウサギの絵にそっくりになることがわかる。レンは病院の再検査で、血液中に薬物が検出される。それにより記憶障害が引き起こされていることがわかるが、その間にも破辺洲近くで被害者が出る。ある日レンは、アメリカから帰国した妹マンとクァイを家に招く。そこで幼いレンと妹、友人が写る写真に目が留まる。その裏に書かれた名前が殺人事件の被害者であることに気づいたレンは、写真を隠す。しかしクァイは、ウサギの絵を見つけてしまう。翌日、被害者の遺品に同じ写真が見つかる。クァイはレンを浜辺に連れ出し、問い詰める。しかし揉み合いになり、レンはクァイに手を掛けてしまう。翌日、レンは浜辺で見覚えのある浮浪者を見つける。浮浪者が息子を連れ去ろうとするのを救ったレンは、自分の記憶から消えている人物が写真に写っていることに気づく。(作品資料より)
<感想>これはもう最後まで見るまでもなく、ハリウッド映画の「エスター」とほぼ同じ内容です。連続殺人事件、その被害者は殺人犯人に仕立てたれた警部レンの幼い頃の1枚の写真。つまり被害者は、その写真に映っている子供たちが大人になり殺されてというわけ。
記憶障害となった警部レンが、いかにも犯人のように見えますが、私も中盤ごろまでレンが犯人ではないかと疑っていました。きっとニ重人格で日常は普通の人間で、一歩何らかの瞬間殺人鬼となる。なんて思ってました。
でも、養子のメガネをかけた少年になんとなく違和感を感じて、それからも注意しながら見ていると、やっぱり昔の幼い頃に撮った写真の後ろに見たことのある少年が写っているではないですか。
それに気が付くまでは、連続殺人が起き、その殺された体の背中には、何故か電気ドリルで穴が無数に開いており、それはまるでウサギの絵のようで、地下室に貼られている亡くなった息子のウサギの絵そっくり。
妻ヘイオイとの間に息子が生まれて、その後レンの不始末で池に落ちて溺死。その後に、チャイチャイを養子にもらったのです。その自分たちの息子が描いたウサギの絵、まさにレンが狂ってしまって殺人を犯し、その被害者の背中にウサギの絵を電気ドリルで穴を開けたように思われても仕方がないですよね。
それに、ノイローゼとなったレンが、同僚のクアイと揉み合い崖に落してしまいます。まだ生きていたのに、救急車呼べば助かったのに。
レンはそれから必死に自分の汚名を晴らすべく、昔の子供の頃のことを思い浮かべ、ある事実を突き止めます。でもすでに遅しで、妊娠中の妻ヘイオイに魔の手が迫っていたのです。
妻の死を確認して嘆き悲しむレン、もっと早くに気が付けばこんなことにはならなかったのに。それにしても、レンの家は湖の傍にある豪邸、ベランダから見える景色が素敵です。
息子チャイチャイの本当の年齢は40歳過ぎていたはず、気付かないレン夫婦にも呆れますが、チャイチャイは自分のことがバレると直ぐに違う里親を見つけて引っ越ししていたのです。子供の頃に、写真に映っていた近所の子供たちに虐められた怨みを、こんな形で晴らそうとはレンも思っても見なかったこと。
だが、もう狂ってしまったレンは、チャイチャイに振り回され、電気ドリルを持って追いかけ警察に捕まってしまいます。最後まで電気ドリルで引っ張るサスペンス・ホラー、いやはや観ていて疲れました。
年はとっても身長が伸びずに背が低いままの病気、不老症って、実際にあるんですよ、男と、女と見たことありますもの。でもさすがに女性は化粧して、年をとると皺とかは隠せないし、年相応に見えました。
2015年DVD鑑賞作品・・・58映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:病院で目を覚ました香港警察特捜班主席警部のレン・クォン(アーロン・クォック)は数日間の記憶がなく、彼の傍で同僚のタイ警部(チェン・クアンタイ)が重体で倒れていたことを知らされる。妻ヘイオイ(チャン・チュンニン)、息子チャイチャイと暮らすレンは、被害者の背中に電気ドリルで穴を開けて出血死させるという連続殺人事件を捜査していた。
タイの爪にレンの服の繊維が残っていたため、レンに嫌疑がかかる。レンは捜査から外されるが、同僚で親友のクァイ(チョン・シウファイ)と独自に事件を追う。自分が襲われた現場で浮浪者の記憶を取り戻したレンは、ポンプ室で猿の死骸と血の付いた電気ドリルを見つける。鑑識の結果、ドリルにはタイの血液が付いていた。
これまでの犯行はレンの自宅近くの破辺洲で、彼の休みの日に起きていた。警察はクァイにレンを監視させる。レンは自宅で、ドリルで穴が開けられた人形を見つける。レンが物置を調べるとドリルがなくなっており、血液の付いたドリル穴と血痕があった。レンはその痕跡を消すが、翌日、再び穴と血痕が見つかる。
また、被害者の背中の穴を線で繋ぐと、自宅にあるウサギの絵にそっくりになることがわかる。レンは病院の再検査で、血液中に薬物が検出される。それにより記憶障害が引き起こされていることがわかるが、その間にも破辺洲近くで被害者が出る。ある日レンは、アメリカから帰国した妹マンとクァイを家に招く。そこで幼いレンと妹、友人が写る写真に目が留まる。その裏に書かれた名前が殺人事件の被害者であることに気づいたレンは、写真を隠す。しかしクァイは、ウサギの絵を見つけてしまう。翌日、被害者の遺品に同じ写真が見つかる。クァイはレンを浜辺に連れ出し、問い詰める。しかし揉み合いになり、レンはクァイに手を掛けてしまう。翌日、レンは浜辺で見覚えのある浮浪者を見つける。浮浪者が息子を連れ去ろうとするのを救ったレンは、自分の記憶から消えている人物が写真に写っていることに気づく。(作品資料より)
<感想>これはもう最後まで見るまでもなく、ハリウッド映画の「エスター」とほぼ同じ内容です。連続殺人事件、その被害者は殺人犯人に仕立てたれた警部レンの幼い頃の1枚の写真。つまり被害者は、その写真に映っている子供たちが大人になり殺されてというわけ。
記憶障害となった警部レンが、いかにも犯人のように見えますが、私も中盤ごろまでレンが犯人ではないかと疑っていました。きっとニ重人格で日常は普通の人間で、一歩何らかの瞬間殺人鬼となる。なんて思ってました。
でも、養子のメガネをかけた少年になんとなく違和感を感じて、それからも注意しながら見ていると、やっぱり昔の幼い頃に撮った写真の後ろに見たことのある少年が写っているではないですか。
それに気が付くまでは、連続殺人が起き、その殺された体の背中には、何故か電気ドリルで穴が無数に開いており、それはまるでウサギの絵のようで、地下室に貼られている亡くなった息子のウサギの絵そっくり。
妻ヘイオイとの間に息子が生まれて、その後レンの不始末で池に落ちて溺死。その後に、チャイチャイを養子にもらったのです。その自分たちの息子が描いたウサギの絵、まさにレンが狂ってしまって殺人を犯し、その被害者の背中にウサギの絵を電気ドリルで穴を開けたように思われても仕方がないですよね。
それに、ノイローゼとなったレンが、同僚のクアイと揉み合い崖に落してしまいます。まだ生きていたのに、救急車呼べば助かったのに。
レンはそれから必死に自分の汚名を晴らすべく、昔の子供の頃のことを思い浮かべ、ある事実を突き止めます。でもすでに遅しで、妊娠中の妻ヘイオイに魔の手が迫っていたのです。
妻の死を確認して嘆き悲しむレン、もっと早くに気が付けばこんなことにはならなかったのに。それにしても、レンの家は湖の傍にある豪邸、ベランダから見える景色が素敵です。
息子チャイチャイの本当の年齢は40歳過ぎていたはず、気付かないレン夫婦にも呆れますが、チャイチャイは自分のことがバレると直ぐに違う里親を見つけて引っ越ししていたのです。子供の頃に、写真に映っていた近所の子供たちに虐められた怨みを、こんな形で晴らそうとはレンも思っても見なかったこと。
だが、もう狂ってしまったレンは、チャイチャイに振り回され、電気ドリルを持って追いかけ警察に捕まってしまいます。最後まで電気ドリルで引っ張るサスペンス・ホラー、いやはや観ていて疲れました。
年はとっても身長が伸びずに背が低いままの病気、不老症って、実際にあるんですよ、男と、女と見たことありますもの。でもさすがに女性は化粧して、年をとると皺とかは隠せないし、年相応に見えました。
2015年DVD鑑賞作品・・・58映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング