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デッド・シティ2055 ★★

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『ライジング・サン ~裏切りの代償~』『コードネーム:プリンス』などのブライアン・A・ミラー監督によるSFアクションスリラー。富裕層向けリゾート地で客たちのおぞましい欲望にさらされてきたアンドロイドが、そこからの脱出に挑む。『肉』などのアンバー・チルダーズ、『ミスト』などのトーマス・ジェーン、名優ブルース・ウィリスらが出演。逃走したアンドロイドの行く末に目がくぎ付け。
あらすじ:近未来。巨大企業を率いるジュリアン(ブルース・ウィリス)は、裕福な客に向けた新たなリゾート施設“VICE(ヴァイス)”をオープンさせる。そこでは、精巧な女性型レプリカントを相手に、殺人を含むあらゆる犯罪行為を合法的に楽しむことが出来た。
しかし、ヴァイスで味をしめた人間たちが現実社会に戻っても犯罪に手を染めるケースが後を絶たず、治安悪化が深刻な問題となっていた。

そんなある日、レプリカントのケリー(アンバー・チルダーズ)は、毎夜行われるメモリーの消去で不具合が生じ、おぞましい記憶が甦り恐怖に襲われる。自我に目覚めた彼女は、そのまま施設からの脱走を企てる。やがて彼女は、治安悪化の元凶であるヴァイスの閉鎖を目論む刑事ロイと巡り会うが…。

<感想>ブルース・ウィリスが出ているのなら観なくちゃということで、隣の街で観賞。邦題の「デッド・シティ 2055」といい感じのタイトルを付けたのだが、原題は「VICE」=「悪徳」という意味で、なるほど金儲けのための企業VICEの経営者が、人造人間の若い綺麗な女性を使ってクラブ経営。表向きはそうでも、そこでは、人々がレプリカント(人造人間)を相手に殺人や暴力、ドラッグ、レイプといった負の欲求を満たすことができた。

しかし、その影響でVICEの外の現実世界でも犯罪が横行し、事件を捜査する刑事ロイはVICEの閉鎖を訴えていたのだが。警察署長ら上層部は、そのVICEの恩恵を受けており、下っ端の刑事ロイにはどうすることもできない。

裏では客と売春をする女たち。生身の人間と寸分違わないように精巧に作られていて、しかし、拳銃で撃ち殺されたり、首を絞め殺されたり男に乱暴を受けると一応死んでしまう。その後で、男どもが回収して、その人造人間の記憶を削除して、傷跡も修復してまた店に出ているのだ。
それが、どういうわけか、この店で毎晩のように射殺されたり絞殺された従業員のケリーという女が、ある時に記憶の初期化に失敗して、フラッシュバックが起こり、どうやら自分が毎晩殺されるために作られた存在だと認識してしまう。思わず店から脱走をするのだが、・・・。すぐにジュリアンの手下どもが追いかけてくる。

そして、街中で若い女性が殺されるのを追っていた刑事のロイに、「ドライブ・ハード」(2014)「ミスト」のお父さん役だったトーマス・ジェーンが、ロン毛のパーマで若く見えて、大企業のブルース相手に立ち向かっていく姿を描いている。

最近は開き直って、ハゲなら負けちゃいないと豪語していたブルースも、今作ではすっかり爺さんで、派手なドンパチ・アクションは避けているようですね。人造人間の綺麗な可愛い子ちゃんをたくさん製造して、男の客を楽しませる遊技場を経営とは。それに、この舞台設定もどこか古臭くて、近未来的とは言えません。富裕層の男だけが楽しむ遊技場って、どこか不衛生ですよ。

この映画の前に「チャッピー」を観ただけに、SF映画とは言え、内容がつまらなくて、結局主人公は、悪を暴く刑事ロイのトーマス・ジェーンが主役ってことなの。でも、トーマス・ジェーンって、あまりかっこよくないし、ブルースより主役なのに華がないのが残念ですよね。

レプリカントの居住者ケリーには、アンバー・チルダーズが、カツラかと思ったら、ブロンドのサラサラヘアーで濃い化粧で、ボデコンのワンピを着てのスタイル抜群の女優さん。「肉」と「ザ・マスター」に出演していたそうです。最後には、“VICE”の施設へとロイと殴り込みをかける二人、最後はブルースもケリーに撃たれて死亡か?・・・いえ、にやりと不敵な笑い顔のジュリアンが、彼もレプリカント(人造人間)だったようです。
2015年劇場鑑賞作品・・・105映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング



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