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真夜中の五分前 ★★.5

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『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲監督がメガホンを取り、本多孝好のベストセラー恋愛小説を映画化したラブミステリー。美しい双子の姉と妹をそれぞれ愛した2人の男性と彼女たちが織り成す、切なくもはかない愛の物語を描く。『君に届け』などの三浦春馬が主演を務め、『ドラゴン・コップス -微笑(ほほえみ)捜査線-』などのリウ・シーシーが一人二役でヒロインを熱演。愛の迷宮に迷い込んだ男女の姿がやるせない。
あらすじ:上海で時計修理工として働くリョウ(三浦春馬)は、プールで見掛けた清楚(せいそ)な雰囲気漂うルオラン(リウ・シーシー)と出会う。リョウは知り合ったばかりの彼女に、ティエルン(チャン・シャオチュアン)と婚約中の一卵性双生児の妹ルーメイ(リウ・シーシー)への結婚プレゼントを選んでほしいと頼まれる。そのことをきっかけに二人は親しくなっていくが……。

<感想>正月休みで、ミニシアター上映の作品を観ようとやってまいりましたが、混んでいましたね。50席の館内もほぼ満員でした。全編静かな暗い雰囲気の映画で、途中で眠くなるくらいつまらないと言えば嘘になるけれど、主人公の三浦春馬くんの流暢な中国語や演技は上手かったと思います。
双子の役を演じたリウ・シーシーの演技は、初めは温和で静かな性格のルオランと、モデルをしていて女優の妹ルーメイが勝気でハキハキと意見を言う性格を使い分けていて、双子のイメージがはっきりとしていたので良かった。

舞台は上海、タイトルの「真夜中の5分前」というのは、亡くなってしまった主人公の前の恋人が、時計を5分間遅らせたまま生活していたそうで、「5分ぐらいなら世界に追い付けるでしょう」と、その暮らしに主人公が、今でも自分の部屋の時計を5分間遅らせているのだ。
映画の中ではリョウと親密になったルオランが、部屋に泊まってしまい時計が5分間遅れているのに気付いて不思議に思うシーンがあるからです。

仕事場の時計屋の2階で暮らしているリョウ。朝になり、ルオランが階下へ降りて行き朝ごはんの支度をしている老主人のいる台所に一緒に立つ。
そして、看板に美しいモデルとして映っているのが妹のルーメイ。妹を紹介され、その妹の恋人であるティエルンの豪邸へと。ですが、妹のルーメイが言うには、自分たちは入れ替わって自由気ままに楽しんでいると意味深な言葉を言うのである。ルーメイの婚約者ティエルンを演じたチャン・シャオチュアンは、台湾の俳優さん。
しかし、普通は双子とはいえいくらか表情とか性格も違うので見分けられると思いますよね。それが、モーリシャスへ旅行へ行き、そこで海難事故に遭い姉のルオランが亡くなったというのだ。美しい一卵性双生児の姉ルオランに恋をしたリョウなのだが、最後の方でいかにも助かったのが妹のルーメイであり、女優復活と婚約者のティエルンの前に姿を現す。

しかし、ティエルンが生き残ったのはルーメイではなく、姉のルオランだと言うのだ。リョウにどちらなのか見分けてくれと頼まれるのだが、妹のルーメイは金槌で泳げないというのに、何故海難事故で助かったのだろう。プールで泳ぎが達者なルオランと知り合ったリョウは、同じプールで一緒に泳ぐのだが、溺れてしまうルーメイ。それに、幼い頃にブランコに乗って、ブランコから落ちて頭を怪我したというルオラン。その時は、頭の怪我の痕を見せてはいない。しかし、リョウの目の前でその頭の怪我を見せたのは妹のルーメイなのだ。

ということは、つまり、生き残ったのはルーメイなのだが、性格がすっかりルオランのように静かな性格になってしまったというのか?・・・。ラストがミステリアスですが、つまりは事故の衝撃で、これは第三者の人物が出来たということになりそうな気がするのだが。
リョウは生き残ったのが、自分が愛したルオランと勘違いしてしまうシーン。彼女が自分が愛した女性なのか?、違うのかと、動揺するリョウ。野外の映画を見ている二人、1回目は、リョウが自然に彼女と手を繋ぐのだが、2回目は手を差し出しても繋ぐ気配がないのだ。

最後に見せる5分間のズレ、「現在を生きてみたいの、5分前でもない、5分後でもない今を」と言うルオランからの手紙。リョウがルオランにプレゼントした男ものの腕時計。古い教会で、双子の一人がその時計とロザリオを取り換える。ルーメイが姉のルオランからの形見として受け取ったロザリオ。
それが、また教会へ来る双子の一人。ロザリオをリョウからのプレゼントの時計と取り換える。その時計を返しにやってくる女は?・・・。時間は真夜中の12時である。つまりは、本当に生き残った女性は双子のどちらでもいいのでは、という意味なのかもしれませんね。この曖昧な終わらせ方も、女ごころを表している微妙な点ではあります。
2015年劇場鑑賞作品・・・2 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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