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キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー★★★

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『マトリックス』シリーズや『47RONIN』などのキアヌ・リーヴスが映画監督に初挑戦し、出演も果たしたアクション。世界中に中継される闇格闘技に出場した太極拳の使い手が、試合を取り仕切る組織の陰謀に対峙(たいじ)する。『マトリックス』でキアヌのスタントも務めていたタイガー・チェンが主演を務め、『少林サッカー』などのカレン・モク、『10人の泥棒たち』などのサイモン・ヤムら、香港の実力派スターが共演。アクロバティックな格闘シーンに加え、三谷幸喜監督作品などに携った種田陽平が手掛けた美術も見もの。

あらすじ:取り壊しの危機が迫っている師匠の寺を守るために、格闘技大会に出場しては勝利を重ね、賞金を獲得している太極拳の達人タイガー(タイガー・チェン)。そのすさまじい戦いぶりをテレビで目にしたドナカ(キアヌ・リーヴス)は、ペイ・パー・ビューで全世界に中継している自身主催の闇格闘技にタイガーを参加させる。屈強な肉体を誇り、圧倒的破壊力を秘めた技を繰り出してくるファイターたちを、次々と倒していくタイガー。だが、彼はドナカたちの組織の考えや行動に疑問を抱くようになる。

<感想>キアヌ・リーヴスが初監督に挑戦し、出演も果たしたアクション映画なのだが、DVDスルー告知されるも、6月28日に全国5館で1週間限定で公開されたというしろもの。
「マトリックス」シリーズでスタントを務めたダイガー・チェンを主役に。ユエン・ウービンを武道指導に迎えた米中合作の武術アクション映画である。
もちろん、見せ場はタイガー・チェンが主役であり、太極拳を駆使して次々と強敵たちをぶちのめしていく展開には圧巻でもあります。

壊れかけ寸前で取り壊しを命じられる自分の師匠の霊空寺。その寺の再建のために金を稼がなければならず、人殺しのようなドナカの主催するPPVで、世界中継される闇の格闘技大会に参加しては、次から次へと倒していく王道ストーリー。
「ザ・レイド」のシラット使いイコ・ウワイスや「ダニー・ザ・ドッグ」のテコンドー有段者シルヴィオ・シマックら強敵との戦いが見どころ。カレン・モクが久々に活躍し、サイモン・ヤムも出演。ジブリの最新作「思い出のマーニー」も手掛けた種田陽平が美術監督を担当しているのも興味深い。

最初に主人公がオフィスのような空間で闘う、タンク・ファイトという場面では、キューブリックみたいな感じで、鏡の形にもこだわりまくり、中盤で出て来る別の格闘技場では、八角形に、十二角形、円形など、色々な空間で闘う。
キアヌが演じている悪役のドナカは、大きな警備会社の社長でビルを持ち、邸宅も日本風で、日本人の血が少し入っているイメージ。キアヌ自身も太極拳をトレーニングしての、技を発揮するラストシーンで、タイガーとの闘いも見せ場の一つですね。
老師との指導の中で、タイガーが気による圧力で吹っ飛ばされるシーンには、こういう気の勝負は日本の武術にはないので大変興味深かったです。この気の太極拳を学び入れての、キアヌとの勝負にはあっぱれというしかない。

それでも、殆どタイガーがメインなので、突っ込みどころ満載なのだが、氷川きよし似のタイガー・チェンの強いのなんの凄いに尽きますですから。
キアヌの熱いカンフー魂でラスボスとなり、タイガーとの対決に迫力感もあります。マスターの“ユエン・ウービン”のアクション監督の指導も熱く、見せかけだけじゃないちゃんとしたアクションを見せているのもいい。
どういうわけか、ラストシーンで、PM2.5で霞んだ北京の街並みが映し出され、北京の空気感もリアルに描かれている。

撮影中のキアヌは、毎日同じ物を着て現場に来て、仕事も一生懸命やるから、いつも泥だらけ。アシスタントの男の子が、「監督は靴もボロいし、ジーンズも毎日同じだし、かわいそうだった」と言ってました。中国の子供たちはみんなブランド物のパンツを履いてて、身ぎれいだし、キアヌが誰よりも汚かった。
キアヌって、結構年いっているのに、「47RONIN」でも見事なフットワークだったし、自分の監督作品でも、格闘技のシーンではキレキレの技を披露して、かなり気合がはいってましたね。
2014年DVD鑑賞作品・・・46 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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