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300 〜帝国の進撃〜★★★.5

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フランク・ミラーのグラフィックノベルを実写化したヒットアクション『300 <スリーハンドレッド>』の続編。前作で命を散らしたスパルタのレオニダス王に代わってペルシャ軍に挑む、アテナイのテミストクレス将軍と彼が率いる兵士たちの激闘を活写する。メガホンを取るのは、『賢く生きる恋のレシピ』のノーム・ムーロ。『L.A. ギャング ストーリー』などのサリヴァン・ステイプルトン、『パーフェクト・センス』などのエヴァ・グリーンらが出演。壮絶な肉弾戦はもちろん、戦う男たちの絆をめぐるドラマにも注目。

<感想>わずか300人のスパルタ軍VS100万人のペルシャ帝国の死闘を描き、07年に大ヒットした歴史アクション巨編「300 <スリーハンドレッド>」。かなりハードで見ごたえがあり、そのビジュアルの良さ、アクションシーンの格好良さに痺れ、映像もモノクロに真っ赤な血の色が印象的でした。

スパルタの兵士たちの台詞がこれでもかというくらいに恰好良かった。やたらもったいぶったスローモーション映像や、いかにも劇画チックなセリフ、「これが、スパルタだぁ〜」的な、一時期パロディのネタにされまくっていたけれど、逆に言えばそれだけ多くの人々に愛されたことの証明でもあるのだろう。当時としては完全にやられたと思いましたね。

物語は、スパルタのレオニダス王が精鋭300人で100万人のペルシア軍と戦っていたころ、ペルシア帝国はギリシアにさらなる侵攻を開始する。彼の遺志を継ぐようにしてアテナイのテミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)は、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いて、その3倍の数のペルシャ帝国に立ち向かっていく。
ギリシアへの増悪を燃やすペルシア海軍の女傑アルテミシアが、勇敢で知的なテミストクレス将軍を味方に付けようと直接交渉してくる。だが、交渉は決裂し、ギリシャの壊滅を目論むペルシア帝国軍と、援軍を持つギリシア連合軍は、荒れ狂う大海原で最終決戦を迎える。

本作はあれから7年ぶりに登場した続編。監督はCM界で活躍してきたノーム・ムーロを抜擢し、「海」がメインの戦場となるほど、新機軸もいろいろと容易されているようだ。正直、1作目を超えるビジュアル的な衝撃はないのだけれど、前作の監督だったザック・スナイダーがハードルを上げ過ぎてしまった面もあるので、仕方がないと言ってしまえばそうだろう。
やはり本作の見どころは、前作同様に戦士たちの肉体美でしょう。キャストは食事と激しい運動で筋トレに努力して見事なプロポーションですから。二刀流の立ち回りで見せるエヴァ・グリーンの迫真の演技もトレーニングの賜物ですね。それに、前作と大きく違うのは、戦いの舞台が荒涼とした大地からエーゲ海に変わっていること。兵力では敵に勝ち目がないギリシア軍が、洋上でどう戦うのか?、その知恵と戦術に注目。
両国の違いを衣装や、美術で表現し、すべてが質素なギリシアに対して、ペルシアは艦隊も不気味な重油を積んだ鋼鉄のタンカーであり、背中に重油のタンクを背負い、海を泳いでギリシア軍の船へと迫ってくる。重油を積んだタンカーからは、ドクドクとホースで重油が海へ流され、それに火を放つと瞬く間に炎の海と化し、船は燃えて沈み兵士たちも海へ飛び込むも炎に包まれることになる。これによりギリシア軍は壊滅的な打撃を受ける。

それでも、前作でのあの300人のスパルタ軍の、勇敢なる戦いぶりには当然及ばないのだ。前作でのスパルタ兵の筋肉美とパンツにあの赤いマントの色が、スクリーンに映えて印象的でした。それなのに、今回は何故か青のマントですからね。しかし、アクションシーンに関しては完全に前作を上回ってると思います。CGのクオリティも凄いし、若干やり過ぎのようで、最後の方はアニメのように見えました。グロさも前作よりエグいですし、でもストーリー自体は前作を超えていない。

それよりもキャストが、前作のレオニダスのジェラルド・バトラーに比べると、今回のサリヴァン・ステイプルトンは、カリスマ性も異常性も足りない気がする。何故かというと、最強のスパルタ兵という設定が良かったので、それにキャストが乗り移っていた気がした。

その代りに本作では、ペルシャ王クセルクセスの過去が明らかになる。何故神王になり、ギリシア征服に燃えるのかが判明する。王子時代は人間らしい一面を持っていたが、父王がマラトンの戦いで勇者テミストクレスの弓で重症を負わせられ、侵攻を退けた。そこへ、ギリシアへの私的な復讐に燃えるアルテミシアが一計を案じて、王の息の根を止めて王子のクセルクセスを神王に祭り上げ、より強大な軍を作り上げた。

ですが、今回は飛んでもない秘密兵器がある。その兵器とはフランス人女優のエヴァ・グリーンである。彼女が演じるキャラは、少女時代にギリシャ人に集団レイプされ奴隷となるも、復讐の鬼と化した残忍な女戦士アルテミシアに生まれ変わる。物語のポジション的には悪役ですが、あまりにも鬼気迫るキレっぷりなので、途中からはずっと彼女のことを応援してしまったくらいだ。荒れ狂う嵐の中、アルテミシアを味方にしようと誘惑をする場面、船上でのフルヌードになってのSEXシーンとかもあって、これがまたいろんな意味ですごすぎ。色っぽいというよりは、魔女のような狂った女にしか見えませんでした。

戦いの舞台は荒涼とした大地から、生き物のように激しくうねりを上げる大海。本作が描くのは、ペルシャ戦争最大のクライマックスともいわれる、“サミラス海戦”である。勇者テミストクレス将軍が指揮をとるギリシャ連合軍と、凶悪な女戦士アルテミシア率いる、兵士3倍のペルシャ海軍が大激戦。
前作同様に鍛え抜かれた肉体美と、スケールの大きなド迫力のアクションシーン、パワーアップした最先端の映像でより立体的で見応えがありました。
2014年劇場鑑賞作品・・・220  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

300 <スリーハンドレッド>

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