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ザ・ホスト 美しき侵略者 ★★.5

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『トワイライト』シリーズの原作者ステファニー・メイヤーのベストセラー小説を基にしたSFアクション。人間の意識と体を乗っ取る知的生命体ソウルに侵略され、人類が絶体絶命のピンチにひんした近未来が描かれる。日本でもヒットを記録した『TIME/タイム』などのアンドリュー・ニコルが監督を務め、ソウルに寄生されながら人間の魂も宿したヒロインの苦悩を、『つぐない』などのシアーシャ・ローナンが体現する。『ラブリーボーン』などのジェイク・アベル、『赤ずきん』などのマックス・アイアンズ、実力派ダイアン・クルーガーらが共演。
あらすじ:近未来、地球に知的生命体ソウルが襲来。彼らは人間に寄生して宿主の意識を奪い、一方逃げ延びた人類は反撃のタイミングを計りつつ潜伏していた。その中の一人であるメラニー(シアーシャ・ローナン)もソウルの餌食になってしまうが、消えるはずの意識が消えず一つの体に人類とソウルの二つの魂が宿ってしまう。

<感想>作者は「トワイライト」のステファニー・メイヤー。戦争も飢餓もない近未来の地球。人類の大半が地球外知的生命体“ソウル”に肉体と意識を乗っ取られた世界を舞台に、両方の魂を宿した少女の葛藤と、彼女がもたらす変革を描いている。
SF映画なんですが、舞台が地球のグランドキャニオンらしく、砂漠と化した地球とありますが、岩山の洞窟の中で生き残った人間が、太陽光をガラスの反射板で取りこんで、麦や野菜を作り暮らしているわけ。洞窟の地下水を飲み水にしてね。

主人公のメラニー役のシアーシャ・ローナンは、かなり大人びて綺麗だし、「ビザンチウム」でも綺麗でしたが、今回は、キスをするシーンが結構あるので、中々上手いといいうかラブシーンも素敵でした。大人の女に成長しました。

彼女が捕まってしまい、首から銀色の触手のような形態を挿入され“ソウル”に寄生されてしまう。ですが、体内に残るメラニーの強い意識が、ワンダと名乗る寄生されたシアーシャが、表に出て来るのですが、心の中でのメラニーとの葛藤シーンがあまり巧くないように見えた。時々、メラニーがいなくなるというか、存在しないようなのが変なのだ。一つの体にメラニーと“ソウル”のワンダと、二つの魂が宿ってしまう。

体内に残るメラニーの強い意識に動かされたワンダが、監視者シーカー(ダイアン・クルーガー)の目を盗んで、監禁されていた部屋から脱出。それから車を奪って砂漠へと逃走するも、事故で車が大破してしまう。それから砂漠をトボトボと歩き、水がないので脱水状態で気を失う。

救ってくれたのが、洞窟で生活をする人間の反逆者たち。メラニーの叔父であるウィリアム・ハートが主導者のような感じがした。そこには、メラニーの元恋人のマックス・アイアンズと弟のジェイミーもいた。それに、ワンダの方に好意を持つイアン役のキェーク・エーベルが。

とにかく地球外知的生命体に乗っ取られた人間の方が多いという設定で、銀色の触手のような形態で宇宙を彷徨い、他の生物に寄生。性質は理性的で、秩序ある世界の構築を望む平和主義者である。ですが、女監視者シーカーはワンダの意識内の葛藤を察知し、執拗に追跡する。
ソウルの男たちや女性たちは白いスーツ姿で働き、女性としては、監視者シーカーのダイアン・クルーガーが白いパンツスーツ。他の男たちは、人間を捉えては“ソウル”を注入して意識を乗っ取るというやり方なのだが、彼女は、拳銃で人間を殺しまたは、味方の男たちも拳銃で撃ち殺すのだ。かなり性格が独裁者的で支配力がある。こういう馬鹿な女は、最後に首から“ソウル”を抜かれて元の人間に戻るという仕掛けがある。

銀色の未来カーにヘリコプター、バイクと、ソウル集団の緊迫した追跡サスペンスが展開する。といっても人類対エイリアンに乗っ取られた人間との戦いは、それほどに残酷なシーンはありません。

どちらかというと、身体は一つで、二つの魂を持つシアーシャが、二人の男と恋仲になりラブシーンの展開の方がメーンですね。ややっこしいですが、一つのボディの中に二人の人格がありまして、頭の中で二人が会話するシーンが多いです。それが、どっちの人格がしゃべっているのか混乱してしまう。

つまりは、映画の中では観客を混乱させる原因を作ってしまったわけ。ただし、唯一判りやすいのは、“ソウル”に身体を乗っ取られた人間の目の瞳孔が、シルバーに光り輝く事ですね。「光る眼」ほど怖くありませんから。
洞窟の畑で麦を刈り取る作業中に、弟が足に鎌で切ってケガをしてしまう。傷口からバイ菌が入り、高熱にウナされる弟。助けるには、“ソウル”の病院へ潜入して、未来の治癒の薬を盗んでくること。メラニーが自分の手首を切り、額も切り病院へと、エイリアンの傷薬はスプレーのみ。それを盗んで急いで弟の元へと、直ぐにスプレーするとあっという間に傷口が綺麗になるって、嘘みたいですから。その時に、触手を入れる銀色のケースも盗んできます。

最後には、シアーシャが死ぬ覚悟で手術して、メラニーとワンダの二人の女性が誕生するということになるのには驚きですから。それに、手術で分離した“ソウル”のワンダ役には、「ポンペイ」でヒロインを演じたエミリー・ブラウニングが扮しているそうです。どっちかというと、二人とも髪形や服装を変えてシアーシャが演じればよかったのにね。
2014年劇場鑑賞作品・・・218 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


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