作家の乙一が、中田永一という別名義で執筆したベストセラー小説を原作とした青春ロマンス。ひょんなことから、期間限定でカップルを装うことになった高校生の男女が次第に惹(ひ)かれ合っていく姿を見つめる。人気アイドルグループ、ももいろクローバーのメンバーだった早見あかりが初主演を務め、テレビドラマ「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」の竹内太郎が共演。思春期の真っただ中にいる者の心情をリアルかつ郷愁的に切り取ったタッチに加え、トレードマークの長い黒髪をバッサリと切った早見の姿にも注目。
<感想>冴えない同級生を嘘の恋愛で翻弄する早見あかりの初主演作。彼女のの印象がまだ19歳なのに、学校の屋上で寝そべってミニスカートからパンツ見えるんじゃないかとか、映画館のロビーでノボルが気分が悪くなり、映画を観ないでベンチでノボルに肩をかしてあげる所とか、顔が実に綺麗に撮れているところが大人の女っぽいのだ。
時として後姿から徐々に現れるサマは一種のスペクタルです。顔の輪郭が実に彫刻のように彫が深くて、見事な横顔の鼻と大きな目に唇など、百瀬ならぬ「早見、こっち向いて」と言いたくなる。
このところやたらに多い学園青春ものの定版パターンで、よくもまぁ同じ様な作品が次々と、アキレてしまう。本作も、回想形式にしているが似たようなキャラ設定で、またかと思ってしまう。ノボルが成長して小説家になって、母校に帰って来るシーンから始まり、大人のノボルは向井理が演じている。
偶然出会った神林親子と喫茶店でお茶をするところから始まる。宮崎先輩と結婚して子供が二人いるということで、中村優子が演じている。
お話はここから始まり一気に過去篇へと。つまり、百瀬と先輩の宮崎瞬が一緒に駅に居たところを同級生に目撃されて、噂になってしまった。それを打ち消すようにと、宮崎先輩から頼まれたパットしない相原ノボルが、恋人のフリをするように頼まれる。
百瀬は、男っぽくてサバサバしているところは、まだ少女のような本当の恋を知らないで初恋に憧れているようなところ。クールな一面は持っているけど、他にも様々な要素を持っている女の子。私だったら、他に彼女がいる男は好きにならないし、もし好きになっても諦めてしまう。二番手でもいいから好きな彼の傍にいたいなんてことは考えないですよね。
実はノボルには、宮崎先輩は命の恩人なのだ。宮崎の父親が亡くなった葬式の夜、自転車で土手を走っている時に誤って下へ転落し、脚を怪我して血だらけになり、そこへ宮崎先輩が通りがかって助けてくれたこと。
そういわれても奥手のノボルは、百瀬の言うがままで、図書館でノボルが勉強していると、彼女は恋人のふりをしてノボルの肩に頭を寄せようとする。ところが驚いてノボルは避けてしまう。そして、ノボルの家に行き、母親はびっくりしているのに、ノボルの部屋に行き、ダブルデートに着ていく服をクロ−ゼットの中の、段ボールからベッドの上に洋服をまき散らす。本当にサイテーな女なんですから。
それに、母親がいいですよね。普段おとなしい息子に彼女がいたなんて思ってもいなかったことで、得意のパイナップル入りのカレーライスを御馳走する。これは、ノボルの心の中までズケズケと百瀬は入り込んでしまったようです。これはもう、ノボルの初恋物語じゃないですか。
そして、百瀬が想いを寄せる宮崎先輩と神林徹子、ノボルと百瀬との4人でダブルデートへ。爽やかな青春の一コマに見えるけれど、4人の複雑な感情が交錯する恋愛サスペンス的なシーンでもあります。
デート中の4人は、恋人同士が一緒にボートに乗ると別れるという都市伝説が囁かれる公園の池でボートに乗ることになり、「宮崎と百瀬」、「神林とノボル」という組み合わせで乗ることを提案する神林先輩。彼女は、ノボルと百瀬は偽装カップルだということを気付いていたのかも。だから、帰りのバスの中で、宮崎にほうずきを手渡す。
ほおずきの花言葉は:心の平安、 不思議、私を誘って下さい、頼りない、半信半疑、欺瞞、 偽り。
花言葉を巡るミステリーというコンセプトが設定されているのだが、語り口に芸がなくこっちには伝わってこないのだ。ああ、そうなのって感じかな。
それに、子供っぽい百瀬に対して、神林徹子はすでに淡い口紅を塗っており、百瀬はリップなのだ。着ている洋服も神林は、呉服問屋のお嬢様で素敵なワンピースなのに、百瀬は兄弟が多い公団住宅に住んでいるから、シャツにミニスカートという普通の高校生って感じ。
ラストの朝日が昇る直前のシーンで、ダブルデートで百瀬もノボルも、ボロボロに傷ついてしまう。百瀬の家を訪ねたノボルと川の土手で、百瀬が「もう恋人ごっこの嘘は止めよう」と言う場面で、百瀬が涙を流して口を利かなくなり背中を向ける。ノボルが百瀬に、自分が好きになってしまったことを告白したい衝動にかられるシーン。タイトルどおりの「百瀬、こっちを向いて。」ですよね。演技はまだまだ未熟でも、早見あかりの存在は、魅力的だけにこれからに期待したいものです。
2014年劇場鑑賞作品・・・112 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>冴えない同級生を嘘の恋愛で翻弄する早見あかりの初主演作。彼女のの印象がまだ19歳なのに、学校の屋上で寝そべってミニスカートからパンツ見えるんじゃないかとか、映画館のロビーでノボルが気分が悪くなり、映画を観ないでベンチでノボルに肩をかしてあげる所とか、顔が実に綺麗に撮れているところが大人の女っぽいのだ。
時として後姿から徐々に現れるサマは一種のスペクタルです。顔の輪郭が実に彫刻のように彫が深くて、見事な横顔の鼻と大きな目に唇など、百瀬ならぬ「早見、こっち向いて」と言いたくなる。
このところやたらに多い学園青春ものの定版パターンで、よくもまぁ同じ様な作品が次々と、アキレてしまう。本作も、回想形式にしているが似たようなキャラ設定で、またかと思ってしまう。ノボルが成長して小説家になって、母校に帰って来るシーンから始まり、大人のノボルは向井理が演じている。
偶然出会った神林親子と喫茶店でお茶をするところから始まる。宮崎先輩と結婚して子供が二人いるということで、中村優子が演じている。
お話はここから始まり一気に過去篇へと。つまり、百瀬と先輩の宮崎瞬が一緒に駅に居たところを同級生に目撃されて、噂になってしまった。それを打ち消すようにと、宮崎先輩から頼まれたパットしない相原ノボルが、恋人のフリをするように頼まれる。
百瀬は、男っぽくてサバサバしているところは、まだ少女のような本当の恋を知らないで初恋に憧れているようなところ。クールな一面は持っているけど、他にも様々な要素を持っている女の子。私だったら、他に彼女がいる男は好きにならないし、もし好きになっても諦めてしまう。二番手でもいいから好きな彼の傍にいたいなんてことは考えないですよね。
実はノボルには、宮崎先輩は命の恩人なのだ。宮崎の父親が亡くなった葬式の夜、自転車で土手を走っている時に誤って下へ転落し、脚を怪我して血だらけになり、そこへ宮崎先輩が通りがかって助けてくれたこと。
そういわれても奥手のノボルは、百瀬の言うがままで、図書館でノボルが勉強していると、彼女は恋人のふりをしてノボルの肩に頭を寄せようとする。ところが驚いてノボルは避けてしまう。そして、ノボルの家に行き、母親はびっくりしているのに、ノボルの部屋に行き、ダブルデートに着ていく服をクロ−ゼットの中の、段ボールからベッドの上に洋服をまき散らす。本当にサイテーな女なんですから。
それに、母親がいいですよね。普段おとなしい息子に彼女がいたなんて思ってもいなかったことで、得意のパイナップル入りのカレーライスを御馳走する。これは、ノボルの心の中までズケズケと百瀬は入り込んでしまったようです。これはもう、ノボルの初恋物語じゃないですか。
そして、百瀬が想いを寄せる宮崎先輩と神林徹子、ノボルと百瀬との4人でダブルデートへ。爽やかな青春の一コマに見えるけれど、4人の複雑な感情が交錯する恋愛サスペンス的なシーンでもあります。
デート中の4人は、恋人同士が一緒にボートに乗ると別れるという都市伝説が囁かれる公園の池でボートに乗ることになり、「宮崎と百瀬」、「神林とノボル」という組み合わせで乗ることを提案する神林先輩。彼女は、ノボルと百瀬は偽装カップルだということを気付いていたのかも。だから、帰りのバスの中で、宮崎にほうずきを手渡す。
ほおずきの花言葉は:心の平安、 不思議、私を誘って下さい、頼りない、半信半疑、欺瞞、 偽り。
花言葉を巡るミステリーというコンセプトが設定されているのだが、語り口に芸がなくこっちには伝わってこないのだ。ああ、そうなのって感じかな。
それに、子供っぽい百瀬に対して、神林徹子はすでに淡い口紅を塗っており、百瀬はリップなのだ。着ている洋服も神林は、呉服問屋のお嬢様で素敵なワンピースなのに、百瀬は兄弟が多い公団住宅に住んでいるから、シャツにミニスカートという普通の高校生って感じ。
ラストの朝日が昇る直前のシーンで、ダブルデートで百瀬もノボルも、ボロボロに傷ついてしまう。百瀬の家を訪ねたノボルと川の土手で、百瀬が「もう恋人ごっこの嘘は止めよう」と言う場面で、百瀬が涙を流して口を利かなくなり背中を向ける。ノボルが百瀬に、自分が好きになってしまったことを告白したい衝動にかられるシーン。タイトルどおりの「百瀬、こっちを向いて。」ですよね。演技はまだまだ未熟でも、早見あかりの存在は、魅力的だけにこれからに期待したいものです。
2014年劇場鑑賞作品・・・112 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング